好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

『11人目のストライカー』雑感。

2013-04-27 | その他『名探偵コナン』
(※アニメコミックスを読んでの感想です)

長年の縁での義務として、出来るだけ無感情に書いてみる。

・コナンと蘭が別行動を取っている事。
 終盤、小学生たちによるボールリレー。
 この二つの点に限っては興味深かった。

・描写の比率が明らかに「サッカー>ミステリ」。
 サッカーを扱ったミステリでなく、ミステリっぽいサッカーものになっている。
 例えば、東京スピリッツのマスコットがシマウマなんて、
今まで作中で一切説明されてないのに、暗号に使われても困る。

・コナン一人だけでの活躍ばかりが目立ち、他キャラがほとんど掘り下げられていない。
 コナンは暗号が解けたなら、すぐに警察に随時協力を頼むべきだろう。
 こういう話でこそ、専門家である爆弾処理班を描くチャンスなのに。
 松田陣平のラブコメ描いたらもう用済みなのか?

・あからさまなご都合主義。
 「酔っぱらってて忘れてた」と言ってるのに、当時の事を具体的に説明してる小五郎のムジュン。
 新一にひんぱんに電話してる蘭が、事件の最中にケータイ充電切れを気にしないムジュン。

・いくら何でも爆発物が多すぎ。
 相手は完全にテロリストのレベルに達してる。
 派手に描かれれば描かれるほど、こっちはどんどん白けていくのですが。

・スポンサーによるタイアップの過剰。
 今回、Jリーガーやワイドショー番組など、実在の人物がそのまま大量に登場した。
 故に今後、スポーツ選手もマスコミ関係者も、不利に描く事は出来なくなったと言える。
 ただでさえこの作品は、警察庁・外務省・読売グループなど、既に多くの団体とタイアップしている。
 こんな調子で、「不利に描けない」業界が増えたら、ミステリとして
成り立たなくなるのは時間の問題だろう。
 この作品の創り手は、目先の利益を追うあまり、本質を見失ってるように思えてならない。

それでは。また次回。
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