ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今回から「美しき自転車乗り」の舞台裏です。
「Bending the willow」の概略の続きで、今回は44ページ前半から45ページまでご紹介します。


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「ロケの初日、カラザースが自転車に乗ったバイオレット・スミス嬢を森林地帯沿いに追いかけるシーンを撮影していた。カメラは撮影の準備をしていたが、カラザース役のジョン・キャッスルがあごひげを付けていなかった。彼は特徴的な顔つきだったので、これではすぐに視聴者に誰が追いかけているか分かってしまう。大急ぎで彼は黒髭とメガネを付けたが、僕たち全員がナーバスになったよ」

ポール・アネット監督は、「美しき自転車乗り」の最初のカットで気落ちしたことを話してくれた。彼の思い通りには、全然行かなかったのだ。

「ジェレミーは、全てのラッシュ(編集用プリント)を熱心に見ていた。僕に知る限り、ジェレミーはラッシュの会議に全て参加していた唯一の俳優だよ。彼はテクニカルなことにも非常に気を遣っていた。」

このシリーズの初期段階で、既にジェレミーはコナン・ドイルの原作に忠実に再現しようと決意していた。ポール・アネット監督とジェレミーは、脚本に省略されたシーンを撮影した。

「このシリーズには沢山の優れた脚本家が関わっている。脚本家は自分で創作した箇所を盛り込みたがっていたが、ジェレミーはコナン・ドイルに忠実にいくべきだと主張していた」

マイケル・コックスは制作チームがこの話のメロドラマ性を心配していた。

「僕たちはメロドラマ色を弱めるか、話を変えるか、あれこれ思い悩んでいた。ジェレミーとカラザース役のジョン・キャッスルの間で相談して、変えることにした。結局、私たちは改変したが、コナン・ドイルの原作の雰囲気は損なっていないと思う」

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ロケ初日からカラザース役の人が、そんなミスを・・。いきなりトーンダウンだなー
でもジェレミーはラッシュの会議も全て参加。さすが、プロフェッショナルですね。

写真は、本から転載しました。
ホームズの衣装は着ているけれど、ジェレミー自身が出ている素敵な写真です。
本当にホームズの時と全然表情が違いますよね。
どんなにジェレミーがホームズを演じきっているか、よく分かりますよね。
普段の優しいジェレミーが想像できる素敵な写真

今朝4時に帰ってきたので、なんか頭まわりません
訳が心配です・・。何か変だと思うことがあったら教えて下さいね。
昨日は六本木ヒルズで「オペラ座の怪人」見てきました。
セットや衣装も豪華で素敵でした。こーゆーミュージカル映画見ると
ああ、ジェレミーのミュージカルも見たかった!!と本当に残念です。
せめて「マイ・フェア・レディ」が地声だったら、ちょっとは納得するのになー。

次は、あの「紳士はストレートだ」シーンについてもちょっと書いてありますよー♪


りえ(rie_002@goo.jp)

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コメント
 
 
 
こんばんは。TBもしました。 (Yuseum)
2005-03-27 03:03:17
ロケとは、いろいろミスがあって面白いものですけぇ。

写真、いいですね。ロケの合間の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
 
 
 
先を越されました(笑) (りえ)
2005-03-27 23:02:50
私もYuseumさんのところのディスク紹介にTBしようと思ってたんですー

Yuseumさんのブログを読みながら、うちも早くこの回まで訳を進めたいなーと思っています(笑)

これからもよろしくです♪

 
 
 
夜分に失礼します。 (Melville)
2005-03-28 00:53:50
三重への引越しが完了し、ネットにも接続したので、お邪魔しました。



『美しき~』の舞台裏、そんな事が・・・。

特徴を隠すための黒ひげ・・・あそこまで『奇天烈』なひげをつけなくても・・・と思いますが。

スタッフも苦慮したんですね。それは、ナーバスにもなりましょう・・・。



明日はまだフリーなので、愛媛から持ち込んだ『ホームズ完全版』の当該作品を観る事にします。

ええ、ブレット、三重に引っ越してもいつもアナタと一緒ですよ☆(笑)
 
 
 
変装 (たちたち)
2005-03-28 18:37:43
あの髭&メガネは初めて見た時なんじゃ~と思いました。



変装にしてもすごいなって。

あれで後ろからついてこられたら(しかもかなり近いし)、ホームズに相談したくもなりますね





いーですね。ジェエミーの原作に忠実な作品を作ろうという熱意を感じます





この写真素敵ですジェレミーいい顔!!



全然表情違うんですね。うーんキラースマイルだわ



昨日某番組で映画スター市川雷蔵の特集をやっていました。雷蔵は「普段の姿はどこにでもいるごく普通の青年だが、メーキャップを終えたらスターの顔になる、同一人物に思えない」、まさにスターだったそうで。



ジェレミーも普段はカジュアルですもんね。









 
 
 
コメント有り難うございます♪ (りえ)
2005-03-30 00:38:40
>Melvilleさんへ



引越って大変ですよね。私も今年は東京から大阪へ戻ります。

考えただけでも、めんどくさいー

でも新しい土地にいくのってわくわくしますよね。三重を楽しんで下さい♪



あの髭、確かに怪しすぎる。あれで、追いかけられたら誰でも怖いかも(笑)





>たちたちさんへ



雷蔵の話、素敵ですね♪

ジェレミーも普段の優しいほがらかな表情と、演技に集中しているときとでは全然違っていたんだろうな。

そのギャップにってなってしまいます。

 
 
 
Don't touch her please,Mr. Holmes. (Erika die Schoenste)
2005-04-01 13:49:51
ほんとにまるきり違うひとに見えますね。すうっとホームズになったりまたジェレミーにもどったりするところを直で見たかったです。



canon を確認したらたしかにひげの記述はありませんでした。



わたしもヴァイオレットって名前だったらよかった。

毎回、さわっちゃだめー!と画面にむかってむなしく叫んでいます。



はじめのほうのシーンでワトスンさんに Watch. と言うところがありますが Take a look at this. じゃないのね?ヴィクトリア時代はそう言ったんでしょうか。



ほっそりしてきびきびしてほんとに素敵です。この時のままでいてくれたらと思います。



イギリスの田舎の夏、麗しいですね。わたしの経験では寒い気候は風景を美しくするようです。



それにしても傍若無人な言動の数々。ワトスンさんかわいそう。ホームズさんてひでーやつ。





 
 
 
Erikaさんへ (りえ)
2005-04-03 01:06:55
原作を確かめて頂いたのですね!

私も確認したかったんですが、今手元にないので気になったままだったんです。

そっか、ひげは原作にはないんですね。

じゃー、あのひげはスタッフ苦心の作だったんですね。



私も思いますよ、冒頭にあんなに手をいじられちゃって・・ねぇ

でも壊れもののようにそっと扱うジェレミーのほっそりした指が超すてきです。

それにしてもホームズやハードゥィックが女性を触ってても何とも思わないのに、

バーク・ワトソンが触っていると何故かちょっとセクハラっぽいなぁ。なんで、笑?(バークファンの方、すいません)
 
 
 
髭について (アマデウソ)
2005-04-03 03:49:55
あの・・・



カラーザス氏はひげはありませんが、

謎の男は「黒っぽい服をきて、布製の帽子をかぶっていて、黒いあごひげを生やしている」

(ちくま文庫 7巻 P399)



と書かれていますが・・・?





 
 
 
寝ぼけてました(笑) (アマデウソ)
2005-04-03 03:53:42
カラーザス→カラザーズの間違えでした。



 
 
 
Unknown (りえ)
2005-04-03 10:33:18
原作よりの引用有り難うございました♪



全然関係ないことなんですが、

アマデウソさんのコメントの書き込み時間が深夜なことが結構あるので、

いつ寝てるんですかー!?と勝手に心配してしまいます(笑)



 
 
 
Indeed! (Erika die Schoenste)
2005-04-03 16:05:42
アマデウソさま、

ありました。ワトスンさんがひとりで行ったときの。



それにしてもあなたは博覧強記ですねえ!
 
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