ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日も、本「Dancing in the Moonlight」のご紹介です。
今回は、26ページを中心にご紹介します♪

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グラナダの地下で、ジェレミー演じるホームズのフィルムテストは行われた。ジェレミーは笑いながら、こう言った。「酷いものだった。」
フィルムは無声だが、ジェレミーにはちゃんと衣装とメイクを施してある。「ホームズは白黒だと思っていて、自分の顔を白く塗りたくっていたんだ。そして、さらに目の周りを赤で書いたものだから、まるでインフルエンザ患者か何かのように見えてね。しかも、歩き方もよたよただったし。」ジェレミーは大笑いしだした。「本当に酷いもんだったよ。」
しかしながら、ホームズはブラック&ホワイトの中にいる、というジェレミーのアイディアは、シリーズの終わりまで続く。「色がついていると、どんなものでも優しくさせる。世界を温かく見せるし、柔和に、ロマンティックにさせる。可能な限り、ホームズは薄暗い、陰鬱さを纏っていて欲しかった。」

ある意味、ワトスン役は、考え抜いた配役だった。マイケル・コックスは、どんな俳優を求めているか明確だった。「重要なのは、コナン・ドイルの原作から抜け出てきたように見えないといけない。勇敢で、好ましい人物で、思慮のある元軍人。街で会った時に典型的なミドルクラスの紳士だと認めるような人物。」マイケルは直観的に、ワトソン役を選んだ。「僕が一緒に働いた中に、彼はいた。彼の仕事ぶりはおおいに尊敬するし、ワトスン役の全てを兼ね備えている。」素晴らしい配役だった。デービッド・バークは、ジェレミーのホームズの同居人にぴったりだ。自然と醸し出す上品さ、ユーモア、そして正義への厳しい姿勢。

脚本家のジョン・ホークスワースは、マイケル・コックスと共にシリーズの超初期から参加している。ホークスワースは、名探偵にぴったりの脚本を書けると信頼されていた。「Upstairs」「The Duchess of Duke Street」などのシリーズやコナン・ドイルのホームズ以外の作品を手がけていた。

ジェレミーは、熱心にプロジェクトに参加していた。シリーズを読み直し、ホームズや世界観について出来るだけ多くの情報を抜き出していた。自分で注釈を書き込みした原作本をセットに持ち込み、原作に忠実かどうかいつでもチェックできるようにしていた。今から考えてみると、名声あるプロダクションが失敗する事を考えるのも馬鹿げているが、しかしナーバスになっている時期であったし、ファーストシリーズに移行するかどうか微妙な空気が漂っており、プロダクション・チーム内には緊張と心配に包まれていた。

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今日も、ご存じの方はいつも通りのグラナダ・ホームズ初期話って感じでしたね♪
何度聞いても、グラナダホームズ話は楽しいし、興味ありますが。

あんなにホームズになりきっていたジェレミーも、最初のカメラテストではやっちゃうんですよ。
インフル患者みたいに、目の周りを赤く塗ったり、変な歩き方をしたり。
色々な試行錯誤を経て、あの完璧なホームズになる訳です。
今回は、出てきませんでしたけど、このカメラテストでマイケル・コックスに「あれ、ジェレミーらしさは出さないの?」と言われて、ジェレミーが方向転換をしたというのは有名な話ですね。

お話に出てきましたが、ホームズが白黒のはっきりとしたイメージ、というのはジェレミーの心の中にずっとあったみたいですね。
吸血鬼の話だったかな、カラーより白黒で撮って欲しいと話していた事もありますし。
映画関係の方、結構白黒で制作したいという人がいますね。
やはり今回の理由と同じで、カラーでは曖昧になるから、白黒パキッと印象づけたいって言って、好まれる人がいるようです。
ジェレミーも長年俳優をしてきて、カラーより白黒の方が印象が強く、ホームズのような作品ではそのモチーフを大事にしたいと思ったんですね。
実際、ホームズの衣装は全身黒に白いシャツの色が美しく、色を入れるより強い印象を受けます。
横でワトスンも同じような格好をしているんですが、本当にジェレミーの立ち姿は綺麗で、黒白の衣装が引き立つんですよね。


さて、今回のGW大変でして、更新遅れてました。すいません。
家族全員が順繰りで風邪引いて、私だけが看病してたんですが、その中でも娘がちょっとシリアスな状態だったんです。
解熱剤を入れても入れても、40度から下がらず、とうとう体温計は41度。夜中に頻繁にうなされ寝言を言います。
あげく、高熱で幻覚が見え始め、「蛇がいる、怖い。キャーキャー」とヒステリックに叫ぶ始末。
深夜に看護師さんと相談の電話していたら、もう救急車呼ぶレベルだからと、そのまま午前3時半に緊急搬送されました。

それから1週間、いまだに全回復とはいっておらず、娘は日中はほとんど寝てます。
色々検査したけど、普通の風邪ということでした。
ちなみに子供の高熱時の錯乱というか幻覚はよくあることらしいですよ。
今回が初めてで驚きましたが、インフル時なんかはタミフル飲んで無くても錯乱状態になることあるらしいですよ。怖い。
うちの娘は、なんだろう。「蛇が怖い」と何度も言っていたのですが、まだらの紐でも見たんですかね、本当に

そんなこんなで忙しかったので、ツイッターはほったらかしで、今日チェックしたら驚愕の事実が・・・
「シャーロック」の今年の映画、もうTVで放映してたんですね。見逃した-、見たかったのに
また再放送ないかな、それと、週に一度のチェックじゃ駄目ですね、もうちょっと頻繁にツィッターチェックしようと思った私です。
イギリス大使やブリテッシュ・カウンシルなどもフォローさせて頂いて、イギリス情報が色々入って楽しいですよ♪

次の更新情報はこちらで出しますね-。
ではでは。

りえ


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