今日も、「Bending the Willow」の概略です。
今回は、179ページ後半を中心にご紹介しています。
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4月の電話では、楽しいアップビートの会話で、しかもジェレミーはまだホームズの分析をしていた。いくつかの点で、ジェレミーは、以前にはない明るさと鋭さを持っていた。それは、あと少しの仕事しかできないこと、もう主要な役柄は望めないというあきらめがあったからだった。最後の面会の時に、ジェレミーが言った言葉を思い出した。
「僕とシャーロック・ホームズで唯一共通していることは、熱中できる対象があったことだね、僕は人生に、彼は仕事に、と。彼は仕事を辞めた時に、死んだのさ。そういう意味では、彼は俳優のようだね。でも、僕はホームズを演じて、素晴らしい時間が過ごせた。ジーン・ドイルに、こう言ったことがある。
『僕は10年の間、貴方のお父さんとダンスを踊っていたんだ、太陽の下ではなく、月光の下でね。』ホームズは、とても暗いキャラクターだからね。」
ジェレミーは、私たちの為に、月光の下でダンスをしていた。時として、光りのない暗闇に入ることがあったが、視聴者を喜ばせ、楽しませるために、いつもくるっと向きを変え、月光があたるところへ戻ってきた。
1995年9月12日、ダンスはついに終わり、ジェレミー・ブレットは、永遠の眠りについた。
月光は、もう二度と同じではないのだ。
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ジェレミーは、ホームズと自分の共通点が、熱意といっています。
ジェレミーは人生に、ホームズは仕事に、と。
ジェレミーだって、人生に真面目ですが、それ以上に、まず仕事ですよね。
ホームズと一緒で、仕事に対する熱意が一番だと思います。
決して明るいキャラクターではないホームズ。
でも、ジェレミー・ホームズのイメージは、決して暗くないんです。
それは、文面にもありますが、ジェレミーが暗闇に引き込まれそうになるのを、必死で向きを変えていたからなんですよね。
他のホームズ役者は、ホームズの闇に飲み込まれ、そのまま深淵におちていった作品も少なくありません。
そういう作品は、見ているこっちも暗くなって、しんどくなるほどの作品も多いです。
でも、ジェレミーは、視聴者の望むホームズ像をよく知っていて、
暗闇に入りそうになると、ちゃんと方向転換してくれるんです。
私たち視聴者に見せまいと、ジェレミーが、ホームズの闇を隠して、一挙に引き受けてくれていた気がします。
ジェレミーは、ホームズを演じることを、「Danicing in the moonlight」と言っていますが、その通りかもしれません。
明るい陽光の中ではなく、かといって真っ暗ではない、
月明かりだけに照らされる、ほのかな明るさの下、
ジェレミーは、ずっとホームズに向き合っていたんですね。
これで、この章は、終了します。
残すところ、あと一章となりました。最後まで皆様と読み進めて参りましょう。
さて、新インフルすごい勢いですねー。
今回は、そんな新インフル真っ直中の大阪からお送りしていますよー、って笑い事じゃないんですが。
うちは、橋本府知事がいる府庁も散歩圏内の、市内中心部。
ちょっと表に出るだけで、人が沢山。もう私が感染するのも、時間の問題の気がします
新インフルは、私の渡英にもちょっと影を落としています。
今年の秋冬は、大流行でしょうね。そんな中、息子をイギリスに連れて行って良いのかと心配です。
イギリスの病院は、日本のようにすぐ薬を出してくれません。
日本なら肺炎になる前に予防で抗生物質出しますが、むこうは肺炎になってから処方です。
そんな感じなので、ちゃんと治療薬を潤沢に出してくれるか心配です。
せめて、ワクチンが出来るまでは、日本にいた方が良いのかな、とか。
もう少し、情勢を見て判断したいと思います。
(あ、旦那は、何が何でも行かしますよ!もう学費払いますし)
次は、ビジュアル行きましょうか♪
次回は、来週火曜日の深夜に更新予定です。
ではでは。
りえ(rie_002@goo.jp)
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それにしてもRieさん新型インフルエンザの真っ只中にいるんですからね!大変に心配です。私は遠く離れた青森ですが、時間の問題でしょうね!!日本ならまだしも海外では色々と不安が多いですね!子供は心配です。日本人のお医者さんいると良いですね!でもrieさんのイギリスでもブログも楽しみに待ってます!それまでインフルエンザなんかにならないでね!
本当に、「Dancing in the moonlight」って、ホームズを演じるジェレミーにぴったりですよね。
この本の作者は、後に同タイトルでジェレミー本を書いていますので、
作者もこの言葉に思い入れがあるんでしょうね。
しっとりとした夜のイメージが、ホームズにぴったりですね。
nynyさんは、青森にお住まいでしたか!
もう、新インフルは、日本全土へ広がることは間違いないでしょうねー。
もう弱毒性ということで、大阪はかなり落ち着いていますよ!
マスクもないので、諦めてしていない人も多数ですし
でも念のために、マスクとうがい薬は備蓄があったほうが良いかもしれません。
また、イギリスブログも宜しくお願いしますねー♪
>きこさんへ
いつもコメント、有り難うございます!
本当に打ち込める仕事、というか何か使命のようなものを見つけられることが出来て、
苦悩もあったでしょうが、幸せだったでしょうね。
なかなかそういうモノを見つけるのって大変ですものね。
仕事真面目なジェレミーを思うとき、私もここまで思える何かがあると良いなぁ、と羨ましくなります。
あ、でも私の場合は、「ジェレミー布教」がありますね(笑)