ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



では、今日もグラナダ鑑賞の続きに参りましょう♪
「美しき自転車乗り」の後編です。








何者かに狙われているスミス嬢が、とうとう屋敷を去る日が来ました。
雇い主は、馬車を買い、駅まで送る準備をしていますが、
不安を感じたホームズは、ワトスンと現場まで赴きます。









ホームズは、スミス嬢が誘拐されたことを知ります。
彼女と御者が乗った馬車が、空で走ってきました。

この場面、ホームズの図々しさに驚きますよね。
走ってくる馬を見て、「ワトスン、止めろ!」って!(笑)
そしてワトスンが、必死に馬をなだめると、「よくやった!(Good man)」。
どれだけ我が儘なんですか、って感じです。
まぁ、その強引さも魅力なんですが。










そして誰も乗っていない馬車に飛び乗り、誘拐されたスミス嬢を追います!

ここで、手綱を持つのは、ホームズ。
馬の扱いに慣れたジェレミーならではの格好いいシーンですね。
馬車に乗りながら、立ったりと、緊張感のあるアクションシーンが続きます。

ちなみに「戦争と平和」で、馬を扱うシーンでも、他の俳優が機械の馬などを使っていても、ジェレミーは一人本物の馬で撮影。
こういうシーンは、ジェレミーの得意分野だったことでしょう。









馬車を乗り捨て、スミス嬢を追って林に入ると、例のストーカー男性が登場します。
彼の本当の姿は、彼女の雇い主で、彼女を守るために変装して尾けていたのでした。









3人でスミス嬢の悲鳴が聞こえた方向に走ると、衝撃的なシーンが!
嫌がる彼女に猿ぐつわをして、無理矢理に結婚式を行っていました!

本当に、これはショッキングなシーンです。
こんな事が許されて良いのか、という怒りが沸きますよね。








結婚式を執り行った事に、激怒したカラザースは、ホームズの制止を振り切り、
花婿のウッドリーを撃ちます。









ホームズが、皆の身柄を拘束します。

このシーンでも、ホームズはワトスンに、「銃を拾え!」と命令していましたね。
しかもすごい威圧的に(笑)
でも、この強引さが、ホームズの魅力でもあります♪
今回は、使われることの多いワトスンです












警察が来るまでの間、ホームズは事件の真相を聞きます。
スミス嬢の親戚がアフリカで死に、莫大な遺産が彼女のもとになることを知ったウッドリーとカラザース。
二人は、遺産目当てに、彼女につきまとっていたのです。

カラザースの身勝手な愛に、同情の余地も無いですよね。
にも関わらず、彼が服役している間、娘を預かるスミス嬢は心が広いです。










ベーカー街で、裁判の結果を話す二人。
ホームズが、裁判での量刑を予想し、見事に当てます。
吃驚するワトスンに、「実は、新聞の早刷りを読んだんだ。」

ジェレミーの表情が、いたずらっ子の顔ですねー♪
今回は、事件も面白く、緊張感のある話でしたが、
こういうワトスンとホームズの関係も、上手く描けていて良かったですよね。










一件落着、中断していた実験を再開すると、なにやら煙が立ちこめて・・・。

この後、ホームズはワトスンを煙たい室内に、ひきずり入れます!
その時のホームズの強引さが、素敵でした(笑)
今回は、押しの強いジェレミー・ホームズが多く見れて楽しかったです♪

それにしても、デジタルリマスター良いですね
ああ、続きが早く見たいです!6月11日が待ち遠しい!


そういえば、この前、イギリス人は欧州一、不満を言っているとニュースに出ていましたね。
しかも、その不満の第一位は、悪天候らしいですよ(笑)
どれだけ雨ばかりの国なんでしょう
私も、今から、レイングッツは渡英に備えて集めています。
最近は、レインブーツが日本でも流行っていて、かわいいのが沢山でていますねー
早速、リボン付きのレインブーツ買いました。

つぎは、来週金曜日更新です♪
では、また。


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コメント
 
 
 
He is my only Sherlock Holmes (Erika die Schoenate)
2009-05-30 16:40:47
前にちょっと書いた、 San Jose の Willow Glen のアンティークショップの、ホームズものを少し置いてるブースのオーナーに会えました。
コレクターから一括で買ったもので、自分でロンドンやエディンバラへ行ったわけではないそうです。
切手やら写真やらパンフレットやらたくさんあったけど、売れてしまった、ある女性が夫にプレゼントするためにいっぱい買ってった、ということでした。

そばにいたべつのスタッフはジェレミーを、
He is my only Sherlock Holmes. と言ってました。
ほかの人は全然よくない、というかそもそもホームズじゃない、って。

あのエピソードは見たか?いついつあのチャンネルで再放送してたのは見たか?と質問攻めにあいました。
「全部見ました、何度も見ました、DVDセット持ってます。」
ほらやっぱりね、そうだと思ったわ、と顔を見合わせていました。


わたしも、このエピソード好きです。ホームズさんたらほんとにひどいやつ。
傍若不ワトスンなんだから。

初期のころのは茶目っ気があって、上り調子の明るい気配に満ちていて、キャノンに忠実で、
こちらとしても安心して見ていられます。

カリフォルニアでは半年雨が降らないそうです。
レイングッヅは真冬にしか出番がありません。
その代り、harmful sunshine から身を守るために日焼け止めとパラソルとドライブ手袋で武装しています。
紫外線で経年劣化に拍車がかかったりしたらたまりませんからね!
 
 
 
He is my only Sherlock Holmes. (きこ)
2009-06-01 11:21:23
Erika die Schoenateさん、まさにそれですね。 他の俳優の演じたホームズはホームズではないです。 ワトスンもあの二人以外はだめ! もう、体が受け付けないです(笑)

りえさん、私も時々、ワトスンってホームズの「ぱしり」なのか?という疑問を抱いてしまいますが、そこは二人の間の固い友情が色々な場面で説明してくれますよね? ホームズがワトスンを完璧に信頼し、敬意を払っていることも。 本当にいいコンビなんですよね~
 
 
 
コメント有り難うございます♪ (りえ)
2009-06-08 01:12:55
>Erikaさんへ

いつもコメント有り難うございます♪

アンティークショップのオーナー様にお会いでたんですね!
そうですか、直接買い出しにイギリスに行かれたのではないのですね。
でも、たくさんホームズグッツを買って行った女性の旦那様は、かなりのホームズファンですね。
奥様のプレゼントを喜ばれたでしょうね

そしてスタッフさんも、ジェレミーを唯一のホームズと!
嬉しいですねー、もうそれだけで、そのお店の方とは友達になれそうです!(笑)

カリフォルニアは、天気が良さそうですよねー
イメージ的に、アメリカでは気候の良さではダントツな気が。
半年も雨が降らないだなんて、素敵!
でも反面、水不足が怖いですね。
イギリスでは、みんながちょっとの晴れを求めて、日光浴してますものねー。
気候って、人の感情に作用すると思いますので、私も実際に生活してみて、イギリスを体感してみたいです。
ちょっとでも、イギリス人になりたいです。(ええ、私は自称イギリス人です)


>きこさんへ

いつもコメント有り難うございます♪

本当にこの話のワトスンの扱いはひどいです(笑)
酷いんですが、二人の友情のなせるわざ、全然冷たい感じはしません。
むしろ、視聴者はニヤリとさせられますね。
これも、おっしゃるとおり、根底に二人の深い絆があってこそ。
いやー、しかし、わがままなホームズも素敵ですね
 
 
 
アメリカの気候もさまざま (Erika die Schoenate)
2009-06-10 10:47:40
気候の良さがダントツっていうのは、西海岸、それもカリフォルニアがアメリカを代表してるかのようなイメージがあるからでしょう。

実際はアメリカは広いので、気候もさまざまみたいです。

西海岸でもワシントン州では寒くて雨が多いんだそうだし(行ったことないけど)、
東海岸のニューイングランド諸州は大陸の東側なのでとても寒いし、
わたしのいたニューヨーク州も寒かったです。

ニューヨークシティで出会った、ミネソタからの旅行者の一家は、ミネソタは、カナダからさえぎる山脈もなく寒気がどーん!と南下してくるので、freezing cold だと言ってました。
"Fargo" っていう映画はたしかノースダコタが舞台だったと思いますが、やっぱりすごく寒そうでした。
(ミネソタもダコタも行ったことないけど。)

ワシントンDCの出身で、東京へも仕事で何度も行ったというひとは、
DCと東京は気候が同じ、つまり夏は蒸し暑く、冬は寒い、今はカリフォルニアにいられてラッキーだ、と言ってました。
どっちのカロライナだったかに暮らしたことのある日本人も、同じようなこと言ってました。
つまり、ヴァージニアとかカロライナあたりは東京と気候が同じってことです。

それならまだましなほうで、
前に住んでた Houston は蒸し暑いところでした。
メキシコ湾岸地帯では4月から10月まで真夏です。
暑いだけならいいけど、湿気がすごくて、地獄の3丁目みたいなところです。
Houston に比べたら東京の夏なんて避暑地のように快適。
だから、ニューオーリンズの観光シーズンは11月から3月くらいまでなんですね。
Texas州でも、内陸のダラスやオースチンは暑いけどからっとしていいところです。

わたしは今カリフォルニアにいて、さわやかな気候の恩恵を受けつつ暮らしていますが、
独断と偏見では、寒い気候は土地を美しくすると信じています。
アメリカ北東部諸州はとても美しいし、ヨーロッパしかりです。
わたしは地上で最も美しい Ithaca(ニューヨーク州)にハートを置いてきてしまいました。

気候が人の感情に作用するのはほんとにそのとおりだと思います。
パレスティナでは気候が厳しいので、彼らの考えだした神は、ユダヤ教もイスラム教もキリスト教も、裁く神、試す神だし、
東アジアは自然が豊かでやさしいので、原始的アニミズムとか欧米人にはいわれるけど、東アジアの宗教は寛容な多神教なんだそうです。

それぞれの気持ちにぴったりくるカミサマをこしらえてるわけですね。

ロンドンで暮らしたら、本や映画も前よりよくわかるようになるでしょうね!
やはり空気感とか、匂いとか、映画やテレビでお馴染みの典型的な家の側面がどうなってるとか、裏庭はこんな感じ、とか、
知ってるのと知らないのとじゃ全然気持ちの入り方が違ってきます。
いいですねえ!ロンドンを満喫してきてね!

きこさん、 

グラナダ以外なんて、もうあり得ませんよね。
 
 
 
>Erikaさんへ (りえ)
2009-06-14 20:18:53
本当にアメリカは広いので、色んな気候・風土なんでしょうねー。
実は、アメリカのTV番組で一番見たといえば、「Xファイル」なんですが、
多彩な撮影場所で、色んなところを見れた気がします。
ワシントンなんかは寒そうですし(でも、実際の撮影場所はトロントなんですが)
砂漠のロケもあったし、それこそ閑散とした田舎町もあったし、と
「アメリカも色々あるんだなー」と思いながら、見ていた記憶があります。
でも、Erikaさんお住まいのカリフォルニアは、アメリカ人の憧れの地なんじゃないでしょうか。
そんなところに住めるなんて、本当に素敵です!

ちなみにバージニアとかカロライナは、東京とおんなじなんですね!
東京より蒸し暑いヒューストンなんて、住めたもんじゃないですねー
でも東京より大阪の方が、蒸し暑さは勝っているので、大阪人なら住めるかも?(笑)
(本当に最近の大阪は温暖化ですごいんですよ!)

ロンドンでは、丸一年ではないですが、10ヶ月ほどは住めそうなので、
イギリス人の気持ちが今より分かるんじゃないかと、期待しています。
色々苦労も不便もあるでしょうが、それもみんなジェレミーも経験してきたと思えば、同じ道を通れて嬉しいです
このまえ、ロンドンでのジェレミーの住居を見ながら、
「うわー、こんな近くに住めるんだ!」と嬉しく地図を眺めていました。

転居のことで、何か分からないことがあれば、教えてくださいね。お願いします
 
 
 
中断した実験は・・ (さくら)
2014-07-07 00:29:07
大切な化学実験の途中、スミス嬢がやってきて
いやいやながら話を聞きますが最期にふたりして
実験を再開、激しい刺激臭とけむりでふたりが窓の外をのぞきながら、それでもジェレミーはワトソンを強引にひっぱりこみます。「こうなることは分かっていた」とすましたホームズ
外には消防車のサイレン・・ハドソン婦人もびっくりでしょうね
 
 
 
>さくらさんへ (りえ)
2014-07-15 22:11:24
ちょっとお返事に間が空いてしまいました。すいません。

このエピソードも、何回見ても素晴らしいですよね♪
ちらっと上の画像を見てきましたが、ジェレミーが格好良すぎます

最後のシーン、煙充満の部屋に連れ戻されるワトスンがかわいそすぎます(笑)
 
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