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ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日は、久しぶりにグラナダ・ホームズ鑑賞します♪
私、考えたら、前回の鑑賞日記以来、ホームズ見てないかも・・・

最近、ホームズ以外でも色々とジェレミーのDVDが出ていましたので、そちらを優先させていたりして、気がついたら、随分ジェレミー・ホームズとご無沙汰!
「そんな事ではいけない」と、今日は「ブルース・パーティントン設計書」を見てみました♪

皆さんご存じの通り、「ブルース・パーティントン設計書」は、ストーリーの濃い、緊張感あるお話です。
ホームズも色んなお話がありますが、推理ものとしては秀逸な一本ですよね。

では早速、大活躍のジェレミー・ホームズを見てみたいと思います♪







冒頭のシーン、珍しくジェレミーが歌っているシーンから始まります。
パイプで調子を取りつつ、歌うジェレミー・ホームズ。
そして、その横で新聞を読むワトスン。
なんというほのぼのとしたシーン。
こういう日常がいつもベーカー街の居間で行われたのではないかと、ファンとしては嬉しいシーンですね。

しかし、ジェレミーは何の歌を歌っているのでしょうか?お分かりの方、教えてくださいませ!





あまりにも暇すぎて、「悪人達は、何をしているんだ!」。
物騒なこと、言わないで下さい。
まぁ、確かにホームズが悪人じゃなくて、良かった(笑)





そこへ、兄のマイクロフトが、政府の重要な事件を持ち込む。
最新鋭の潜水艦の設計書が盗まれ、その一部が死体と共に発見される。
一体、殺人事件と設計書の関係は?そして重要な設計書は、どこへ消えたのか?

政府が関わる事件は、全編に緊張感が走り、見ている私たちも引き込まれます。





普段、肉親の情などあまり見せないホームズ。
それが、兄マイクロフトの事となると、誇らしいような表情になるんですよね。
こういうホームズに心を持たせた、ジェレミーの演技、大好きです。





「行動だよ!」と兄に促されたホームズ。
早速、殺人現場の検証に出かけます。
ここで、死体は列車から落とされたのではなく、列車の屋根に置かれていたのだと気づきます。

ホームズだけが真相を理解し、事件の特異性に興味深さを感じ、笑いがこぼれるシーンがあります。
この辺のエキセントリックな演技が、実にホームズらしく素敵です。





設計書を管理する二人のうち、ジェームズに会いに行くと、既に自殺していました。
一体、彼は何か知っていたのか、謎は深まります。





殺された役人の、フィアンセにも、話を聞く二人。
彼女は、彼の無実を信じていますが・・・





電報を渡すハドスン夫人に、感謝を述べるホームズ。
ハドスン夫人は、台詞は少ないですが、本当に存在感のある演技です。
例え「はい」としか返事をしなくても、そこにはホームズの我が儘さを、大らかに包みこむ優しさがあり、
ここまで、素晴らしいハドスン夫人になり得たんですね。
ハドスン夫人とホームズのシーンは、最高です♪





マイクロフトからの手紙で、とうとう事件の犯人に目星がつくホームズ。
これは、その「ひらめき」のシーン。
このようなアクションは、実にホームズらしく、見ていて楽しいですね!





とうとう、犯人の屋敷に忍び込むことにしたホームズ。
ワトスンに協力を願います。





最初は断りますが、ホームズに事の重大性を説かれ、やはり協力することに。





「やはり、協力してくれるとおもったよ!」
なんという屈託ない笑顔!!
子供のように純真な表情です。
ワトスンの協力を得て、心から嬉しいことがよく分かります。

私は、本作品中、一番の表情だと思います。
ホームズとワトスン、二人の友情が、私たちの心まで染み入りますね。
この二人の友情を見ていると、本当に心温まるものを感じます。
ブラボー、ジェレミーとハードウィック!!





犯人の屋敷に侵入した二人は、犯人がデイリー・テレグラフを使って、設計書の受け渡しの連絡をしていたことに気づきます。
今度は、ホームズが共犯者をおびき寄せます。





マイクロフトや警部と待ち伏せをしていると、現れたのは、自殺したジェームズの弟だった。
株の借金の為に、兄に秘密で合鍵を作り、犯行に及んだとのこと。

前の侵入シーンといい、こちらの共犯者の待ち伏せシーンといい、
本作では緊張感が走るシーンが、多いですね。





最後は、チャリング・クロス・ホテルで設計書と犯人を捕まえ、事件は解決します。
「牡蠣を食べにディオゲネス・クラブへ行こう」というシーンで和やかに終わりました。
こうしてホームズは、国家の重大事を無事防ぐことが出来ました。


今回は、とにかく推理が素晴らしく、ストーリー展開もテンポも良かったです。
しかも、マイクロフトとの関係も上手に描かれているし、
ワトスンとの関係も、すこぶる良好!
もう言うことなし、のエピソードなのではないでしょうか。

ホームズは心がない機械だ、なんてワトスンに表現されていますが、
その中でも、ジェレミーは常にホームズの心を表現しようとしていたそうです。
今回も、それは充分視聴者に伝わったと思います。
例えば、マイクロフトがホームズを訪ねる時には、ホームズは期待感に満ちて、嬉しそうな表情を見せたり、
(もちろん、暇なときに事件が来るというのもあったでしょうが、
ワトスンに兄を語る辺りは、兄弟に誇りを持っているホームズが感じられます)
また、兄に褒められるのを、笑顔で応えていたり、
ワトスンとの心通うシーンがあったり。
今回も、細やかにホームズを演じるジェレミーに、大絶賛!でした♪♪

いやー、本当にグラナダ・ホームズは何度見ても素晴らしいですね。
もちろん、もっとジェレミー・ホームズを見たいのですが、
作り込みが凄すぎて、「ながら見」が出来ないので、困ります。
グラナダは、ノンストップで、雰囲気に浸って、見ていたい作品ですものね♪

また、チャンスを作って、ジェレミー・ホームズに会いに行きたいです

次は、また訳に戻りますね。
金曜日に更新予定です。


りえ(goo_002@goo.jp)

コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
おお、懐かしい (fumio)
2008-05-31 17:09:35
受験生の頃気分転換によく見てました、このお話。

でも昔見たときは列車の屋根に落とすとか想像するちものすごく怖かった~です(^^;

 
 
 
Unknown (yu-ko)
2008-06-03 00:00:04
りえさん、こんばんわです♪

このお話で好きなシーンはやっぱりりえさんと同じで、ホームズが家宅捜索をしたいとワトスンに話してためらったシーン。そして、微笑みながら協力を約束して嬉しそうなホームズのシーンです。
演技とはいえ、それだけホームズはワトスンの事をとても大切に思っていたんだな~というのが解るシーンなので好きですよ

ちなみにこの時代に牡蠣を食べる習慣ってあったんだなぁって妙に感心しちゃいました。
(でもやっぱり生では食べないんですよね、きっと。)
 
 
 
う~ん、これも名作! (きこ)
2008-06-05 07:31:56
兄のマイクロフトが登場すると孤独なホームズに名家の誇りが漂いますね。 また兄がちょいと変わり者っていうところも嬉しいです。 そして、「悪魔の足」でもうかがうことができるワトスンとの深い友情! この辺を丁寧に表現しているところがgood!ですね。 「最後の事件」の後でワトスンと死んだはずのホームズが再会するシーンも感動ものでしたね。

ところで、私が昔8mmビデオに録画していたグラナダホームズが、デッキが壊れたために見られなくなっていたのですが、中古の8mmデッキを購入したのでDVDに落として見ることができそうなんです。
ただ、もうすぐ入院することが決まっているので、その作業は秋以降になりそうです。

りえさんのサイトを発見してホームズ熱に火がついた私ですが、入院前にしておかなくてはならないことが色々あって、ホームズは退院後のお楽しみということになりそうです。 バイオリンの話ばかりで、最近はちょっとナーバスな闘病日記もありますが、よかったら拙宅へもお立ち寄りくださいませ。
 
 
 
コメント有難うございます♪ (りえ)
2008-06-06 00:37:43
>fumioさんへ

お返事遅くなり、申し訳ありませんー。

受験時代に、ご覧になってたんですね。
じゃー、思い出の作品ですねー。
でも、お話がちょっと暗いので、気分転換になったのでしょうか、ちょっと心配です

鉄道が普及していたイギリスならではの、お話ですよね。
確かに、死体を屋根に落とすなんて、怖いですよね


>yu-koさんへ

やはり、yu-koさんもあのシーンがお好きでしたか♪
根底に、「僕と一緒なら、ワトスンは法を犯すことも厭わないだろう」という信頼感が、良いですよね。
本当に、ワトスンからの承諾の返事をもらったときの、ジェレミー・ホームズの笑顔と言ったら素敵すぎ!

ホームズって結構、「牡蠣」が出てくるかもしれません。
本当、食べ方はどうしたんでしょうか。
ビクトリア朝料理本が要りますね!


>きこさんへ

マイクロフトが登場する話は、ホームズもいつもより浮き浮きしている気がします。
これは兄弟愛でしょうか!?
そして、ワトスンとの友情溢れるシーンの数々もやはりグラナダの見所ですよね。

8mのビデオテープにグラナダが入っているのですか!
しかも、それをDVDに写すことが出来るのですねー。凄いです!

入院されるのですね。色々と準備があって大変なことだと思います。ご自愛下さいませ。
退院したら、ぜひグラナダをDVDに落としてくださいね。
サイトにもお邪魔しに行きますねー♪
 
 
 
ご来訪ありがとうございました (きこ)
2008-06-06 08:34:38
拙宅に暖かい励ましのお言葉を残して下さってありがとうございました。 頑張りますね~♪ 退院したらりえさんのサイトをまとめ読みしたり、8mmに入っているグラナダをDVDに落としたり、色々忙しそうです(笑) とても励みになります♪ りえさんの更新も期待していますね。
 
 
 
>きこさんへ (りえ)
2008-06-12 00:12:49
入院中は色々と大変でしょうから、「退院したら、何しようかな♪」と楽しいことを考えながら、お過ごし下さいね。
うちのサイトもまとめ読みして下さるんですね。嬉しいです。
ぜひいらして下さいませ。お待ちしております。(良ろしければ、コメントも大歓迎です!)
DVDにも、グラナダをダビングして、変わらない高画質でお楽しみ下さいませー。退院したら楽しいこと沢山ありますよー♪♪
 
 
 
牡蠣料理 (そのっち)
2008-06-13 00:26:26
ビクトリア時代は牡蠣が安く下流階級の人達にも手軽に食されていたそうです。
私は2冊ほどホームズ関連の料理本を持っているのですが、どちらかに書いてありました。(探そうとしたのですが見当たりませんでした)東山&小林夫妻の本でしょうか。
瀕死の探偵にも牡蠣ウンヌンというホームズの言葉があったはずですよね。

本は「シャーロック・ホームズとお食事を」と「シャーロック・ホームズ家の料理読本」ですが、「牡蠣料理 アセルニー・ジョウンズ風」「牡蠣のカクテル」「ベイカー街風牡蠣のスープ」「殻の中の汁を生かした牡蠣料理」「腎臓肉と牡蠣のパイ」「牡蠣の殻焼き」といったメニューが載っていました。
まあ、割りと普通です。なんてったってイギリス料理ですから(笑)
 
 
 
>そのっちさんへ (りえ)
2008-06-19 23:31:33
お返事遅れて、すいませーん。
牡蠣の貴重な情報を有り難うございました!

下流階級の人の口にも入っていたのですね!
そうですか、ホームズにも何回か牡蠣の表記はでていますものね。
やはり一般的なものだったのですね。

そのっちさんは、ホームズ料理本もっていらっしゃいましたね。
なかなかレシピを試そうという気には、ならないのではないでしょうか(笑)
今、ご紹介いただいた限りでは、「ベーカー街風牡蠣のスープ」が惹かれました。
いったい、どこかどうベーカー街風なのか、すごくきになりますね!!
ミセス・ハドスン風なのか、ホームズ風なのか。
今度、料理上手なそのっちさんのブログで料理紹介とかしないですか?(笑)
 
 
 
見つけました (そのっち)
2008-06-25 00:16:39
「ホームズ家の料理読本」の中に、「(牡蠣は)19世紀のはじめまでは沢山とれ、街の屋台でも売っていたごく安い食べ物であったようです。」との記述を見つけました!
瀕死の探偵にも「牡蠣みたいに蔓延られたら困る」みたいなセリフがありましたね。また確認します。

さて「ベーカー街風…」ですが、魚ベースのクリームスープ(味はナツメグ、塩、胡椒)に卵黄と生クリームをゆっくりと加えて混ぜ、加熱用牡蠣を滑り込ませ、レモンの絞り汁・牡蠣の汁を混ぜ入れ、5分おいてから温めておいた深皿に取り、頂く直前に砕いたビスケットを浮かせるとのことです。
びっくりするような材料は使っていませんので、出来そうですが、分量がパイント、クォート、オンス表示なのがいまいちで…(面倒)

さて、どこがどうベーカー街なのでしょう(笑)
 
 
 
>そのっちさんへ (りえ)
2008-07-01 20:12:57
わー、お返事遅れてすいませんー。
家族で夏風邪中です、来週旅行なのにー

で、ひきつづき牡蠣情報有り難うございます♪
庶民の食べ物だったんですねー。
屋台で売られていたなんて、一般的な食材だったんですね。
ということは、ホームズもよく口にしたことでしょう。

ベーカー風は、なかなか美味しそうな気がします!
しかし、どこらへんがベーカー街なのか、私も全然分かりません(笑)
やっぱりレシピは、イギリス表示なんですね。
私も、ジェレミーの本を訳しているときに、フィートとかの単位が出るので、ややこしさは分かります。
分量の全部がイギリス表示となると、本当に面倒すぎますね(笑)
 
 
 
動くシャーロックとマイクロフトがよく喋るのが印象的 (junwat)
2022-02-11 00:17:27
傍若不人な兄弟ぶりが面白かったです。
驚異の記憶力を持つマイクロフト、会ったはずなのに、名前が忘れられてるワトソン博士がかわいそう(笑)
前半のセットされた髪型でない、ボサボサの髪のシャーロックもなかなかアクティブで良いな、と。
切符売りさんや、カフェのコーヒーを飲まずに去るあたりも、ちょっとコミュ障っぽい、そんなシャーロックでした。
 
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