今まで結構入手難な商品をご紹介したので、今回は日本のアマゾンでも手に入るジェレミーの伝記をご紹介します。「Jeremy Brett - Linda Pritchard Story」
Linda Pritchard さんの本は、「The Definitive Sherlock Holmes」の欄でもご紹介しています。今回は伝記です。アマゾンUKでは、私が今、訳している「The man who became Sherlock Holmes」よりもこちらの方が評価が良かったりします。内容は私が訳しているのは、ジェレミーの一生の伝記であるのに対し、こちらは作者Linda Pritchardさんがジェレミーと出会って亡くなるまでの7年間を書いた・・なんていうのかな、ジェレミーの闘病と作者の愛の話なのです。今日まで彼女への嫉妬(私の全く勝手な)と悲しみで読むのが怖かったのですが、今日読み出したら面白いのでざーっと最後まで目を通しました。
作者は、最初はジェレミーのファンだったのです。それが最後にはジェレミーの看病、そして同居して彼を看取るまでに至る話で、もう私には羨ましい!!の一言です。雑記の「ジェレミーと私」にも書いたのですが、当時はほんとーに私、ジェレミーになんとかして会いたかったので、彼の家政婦でも看護婦でもいい、とにかくジェレミーの側にいたいと切望していたので、真面目にジェレミーとの40歳以上の年齢差に悩んでいたのです。
作者はガンのチャリティーでマラソンのパフォーマンスをし、それをサポートしたのがジェレミーだったのです。そこから友情関係が始まり、病気のジェレミーを心配する彼女が、同居して面倒を見るという感じで話は進んで行きます。いや、しかし、ジェレミーのアパートの鍵の手に入れ方など、実に策略的で巧妙だったと思う(笑)
恋人というよりは、友達という感じの関係です。
他のジェレミー関連本などでは、ジェレミーのインタビューでも仕事モード全快なので、俳優としての顔を見せているジェレミーですが、この本はさすがに素の、一人の男性としてのジェレミーが浮かび上がってきます。ジェレミーの普段の生活や思想が分かるんですから。
歯医者にすら、行きたくないと言い張り、解熱剤飲んでおけば大丈夫、なんて作者を困らせたりするジェレミーは、本当にだだっこです。多くの男性が仕事を離れると、子供のようになったりしますが、ジェレミーのそんな一面もこの本では見れます。
あとブッダの置物置いて瞑想に興味を持っていたり、紅茶なら濃いものが好きだったり(なんとカップにティーバックを二つ入れて5分待って飲むのだそう。濃すぎるって!!)、料理をするのが好きだったり(美味しそうなものもあれば、そう見えないときもあったのだとか。「バスカビル家の犬」でホームズが如何にもまずそうな料理をワトソンに薦めるところを思い出しましたよ)意外な彼を垣間見れます。
写真は、ロンドンのClapham Commonあるジェレミーのアパートの屋上(最上階に住んでいた)から撮ったものや、アパートの前の公園でくつろぐ様子など私生活のものが多く、貴重です。
ジェレミーが亡くなったと聞いたとき、心に浮かんだことは、「どうやって死を発見したんだろう。まさか一人で寂しく召されたのではないよね・・」と心配していた。しかし、あとからどうやら一緒に住んでいた女性が見つけたらしいと噂で聞きました。それがこの作者だったのです。今は、心からLindaさんに感謝したいです、ありがとう、ジェレミーを看病してくれて、ジェレミーを勇気づけてくれて、・・・ありがとう、最後の夜に側にいて静かに見守ってくれていて・・・。
明日もこの本についてもう少し書きたいと思います。
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開封した瞬間、表4の写真をみて
ちょっとジェラっと(嫉妬)きましたが(笑)
でも次の瞬間、
ジェレミーが死ぬときに、
彼女がいてくれてよかったなあ、
とジェラシーもふと消えました。
ジェレミーが一人で死んじゃうなんて
それこそ耐えられない!!!
っていうか、なんでこんなに
ジェレミーのことになると
自分が寛大になれちゃうか、たまに不思議です。
ジェレミーのこと好きだからってのもあるけど
やっぱ彼の人柄がすばらしかったせいもあると
おもうのですよねえ・・。
年末年始にでもゆっくり読もうと思います
こんばんは。コメント有難うございます!
この本をお買いになったのですね♪
嫉妬されるお気持ち、わかります!
私もこの本を読むまで、ずーっと彼女がジェレミーの恋人だと思っていたので、
それであの写真見せられたら、ジェラっときますしたよ(笑)
でも最近、思うに恋人って言うか、ジェレミーからしたら、リンダさんは友達だったのかな、と思うようになりました。
ゆりさんは、ジェレミーと彼女の関係をどう解釈されるんでしょうか。
またご感想、ぜひお聞かせ下さいませ♪
でもこれを読むと本当にジェレミーの辛い時ばかりなので、
年末年始に読む本かな、とちょっと心配したりしています。
痛々しくてページを読み進められないところもありますからー(涙)
>ジェレミーのことになると
自分が寛大になれちゃうか、たまに不思議です。
ここに集って下さる皆様は、本当にジェレミーを心から好きな方々で、
コメントを読んでいるだけで、みなさんの熱い思いに嬉しくなっています。
俳優好きといえば、もっとミーハーな部分があるかと思うんですが、
ジェレミーの場合、本当に皆さんに深く愛されてるんですよね。
本当に、外見だけでなく内面も成熟しているジェレミーならでは、こうもファンを真剣にさせてしまうんでしょうね
また、コメントお待ちしています♪