今日は、「The man who became Sherlock Holmes」の概略に戻ります。
今回は、134ページから137ページ始めまでをご紹介します。
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「最後の事件」で、ホームズとモリアーティ教授がライヘンバッハの滝に落ちるシーンは、ロケに来てから、早い時期に撮影された。スイスで撮影している間、制作チームは、次回作「シャーロック・ホームズの生還」に向けての準備も進めていた。滝での落下シーンでは、激しく落ちる滝水が、ジェレミーとモリアーティ役のエリック・ポーターを驚かせた。二人が取っ組み合う場所は、430フィートの滝壺の崖から、わずか8フィートしかないのだ。ジェレミーが滝壺を見下ろす時、噴霧でぬれている泥や草に足を取られるのではと考え、目眩がした。しかもホームズの古いブーツは、グリップがない。しかし、結局は、二人の取っ組み合いのシーンは、スタントマンが演じていた。
スタント本番前に、テストで、ダミーの人形を滝壺に落下させた。他の出演者は、人形の頭が取れ、すぐに激流に流れていく様を見つめていた。ジェレミーは高所や暴力的な事が嫌いだったので、この時はホテルに帰っていた。
ジェレミーは、イートン時代の飛び込み試合の後、リューマチ熱を発病していて、水に対しては畏敬の念の抱いていた。自然の強さと美しさに想像力がかき立てられ、畏れを感じていたと同時に、好感を持っていた。
ホームズとモリアーティのシーンには、モータークロスの前ワールドチャンピオンのDave Bickersも協力して、二人のスタントマンの服の下に、鉄のケーブルで命綱を付けられた。それから代役だと視聴者に分からないような距離にカメラをセットし、時速30マイルで、スタントマンが螺旋状に降りながら落ちてくる。
全員が、彼らの無事を祈っていた。ジェレミーは見るに耐えられず、ホテルの部屋から祈っていた。撮影が成功し、電話で知らされると、数分後にはシャンパンを持って、現場に現れた。結局、スタントマンは、2500ポンドの報酬を得たのだが、ジェレミーは自分は1万ポンドでも出来ないと語っていた。
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今日は、ライヘンバッハの滝のシーンについてでした。
あの名シーンは、何度見ても本当にハラハラしますよね。
「ホームズは助かる」と分かっていても、ジェレミーとエリック・ポーターの死闘には手に汗握ります。
そして、あの落下シーンの素晴らしいこと!
もちろんスタントで撮影していますが、二人がもつれ合いながら手を動かし、螺旋状に落ちていく様は、本当に迫力があります。
しかし、あの撮影の時、ジェレミーは現場に居なかったのですね。
ホテルの部屋で、居ても立っても居られない状態で、撮影成功の連絡を待っていたことでしょう。
そして、電話を受け、すぐさまシャンパンを持ってねぎらいに行くジェレミー。
本当に心遣い、心配りができる人です。
ちなみに、エリック・ポーターもその場に居ることは、出来なかったようです。
見るだけでもこんなに怖じ気づくのに、それをしているスタントの二人は本当に凄いですね。
実際にジェレミー達は、滝壺から8メートルぐらいの場所で死闘のシーンを撮影していたらしいですが、
それでも、ジェレミーは下を見る度に気分が悪くなったと言っていますので、
本当にすごく大変な撮影だったんだろうな、と思います。
今なら、CGで代用出来たかもしれません。
でも、CGには出せない、素晴らしい臨場感、リアリティーあふれる落下シーンに仕上がったと思います。
どこから見ても、実際にジェレミーとポーターが落ちているかのようです!
あー、書いていると、「最後の事件」が、また見たくなっちゃいましたー
今日は、もう遅いですが、明日にでも見ようかな♪
来月は、ジェレミーの命日ですね。
そろそろ今年は、何をするか決めないと、なんて思ってます。
今年は、ジェレミーは亡くなって、13年目。
ということは、私のジェレミーファン歴も、15年以上でしょうか。
学生時代は、こんなに好きで好きで好きで仕方ないジェレミーのことを、
いつか冷静になる時が来るのかな、なんて不安、そして寂しく思ったこともありました。
が、なーんてことはない、嬉しいことに「ジェレミー病」は不治の病でした
10年以上経った今でも、スクリーンでは変わらぬ魅力で輝き続けているし、
本など調べれば調べるほど、なおジェレミーのことを知りたくなります。
61歳まで生きて、死因は心臓発作で死にたいと、本気で思っている辺り、
自分でも、どうしようもない「ジェレミー病」にかかってしまったと、嬉しいです(笑)
では、また金曜日に♪
りえ(rie_002@goo.jp)
この本はジェレミーファンの間では、内容に偽りがあるなどとされ、評価の高い本ではありませんが、ジェレミーの一生涯の伝記はこの本が一番詳しいため、概略をご紹介しています。内容が一部事実と違うところもあるかも知れませんが、ご了解の上、お読み下さい。
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お返事遅れてすいません。
Rikaさんは、最近ファンになられたんですね。
昔は、NHKでファンになられた方が多いのですが、今やブロードバンドなんですね!
メディアは違っても、素晴らしいコンテンツは輝き続けるんですねー♪
こうして新しいファンの方が増えて、嬉しいです。
ジェレミーのサイトは少ないですよね。
私も、もっと増えても良いのに!と残念です。
うちはこれからも、更新頑張りますねー。私が死ぬまで続けます(笑)
またコメントお待ちしています♪