リーチ君のお散歩日記

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帯笑園

2008年11月17日 | 旅行
今週は日曜日の出来事を一週間かけて書いていきます(笑)朝、相方を原駅まで迎えに行き、待ち合わせ場所である浅間神社に向かう。浅間神社に着くと人だかりが・・・。あれ?ミスターと合流して話を聞くと、帯笑園保存会の帯笑園ツアーもこの日だった。じゃあ、一緒に聞いちゃえ(笑)ということで団体さんに混ざって帯笑園に行って来ました~。


園内に入ると現当主である植松さんがいらっしゃって、帯笑園の歴史や園内の植物や石碑を説明して下さいました。
何気なく船石状の石とこの上に生えている植物。200年前の帯笑園を写した写真にも載っていて、現在と変わらぬ姿。200年以上あり続けるって凄いよね。
一見風変わりなこのフランス松。これにも逸話がある。大正天皇が皇太子時代に、沼津御用邸にいる時に帯笑園まで遊びに来てたそうだ。その時に植松は植物が好きだから、これを育ててみろと、フランスから松の種を取寄せて植松さんに育てさせたそうだ。苗が一杯出来て、この地域一帯に苗を配ったらしいんだけど、木の大きさの割りに根が浅くて、ほとんどの木が倒れちゃったみたいで、楽寿園のフランス松もつい最近の台風で倒れてしまったそうだ。そんな逸話も木が残ってなければ意味が無い。貴重な木だね~。


裏手の方にある石碑、帯笑園の歴史を刻む貴重な石碑なんだけど、この石碑にコケが生えて石碑が侵食されてしまうと言うことで、屋根をかけました。この石碑の裏側には岸駒という方の描かれた虎の絵が彫ってあった。あれ?これって、リーチ君の会社の長テーブルの木彫の絵と同じじゃない?とミスターに言われる。あっ!ホントだ!
帰ってから確認したら、社長がこの石碑の屋根を寄贈した時にこの虎の絵のコピーを頂いたんだそうな。へぇ~、それで木彫するなんて粋じゃん!親父ながら、感心しました(笑)

帯笑園の貴重さというのは、植物園として数多くの貴重な植物をもっていただけでなく、無料で庭を見せる代わりに、来客者に「帯笑園芳名帳」に記帳していただいて、それを保存していたこと。それをみると、いろんな方が帯笑園の何を持って帰ったか、何を下さったか記録してあった。
例えばオランダ商館の方達は赤石を持って帰ってますね。あ~、赤石ならそこら辺に転がってますね。と植松さんが言った瞬間ふきだしそうになった(笑)なぜなら、ミスターがこの何気なく転がってる赤石もきっと貴重なものなんだよと言ったばかりだったんです。ミスター、ナイス勘(笑)


とにかく歴史的価値の高いものがゴロゴロ(笑)古地図を広げるのに使っていた笛。これももしや…。って聞いてみると、江戸幕府から愛鷹地区の牧士をおおせつかってる時に指揮棒に使っていた笛でした(笑)建物に使用しているガラスも波打っていて、手吹きガラスだった。沼津に御用邸が出来る前からあったというから、歴史的価値は計り知れない…。感嘆しっぱなしでした。

いや~、凄い。これは沼津人として知っとくべきだし、植松さんも言ってたけど、後世まで残すべき、沼津の資産だよ!是非、時間が合えば見に行っていただきたいです。来てよかった~。とっても満足した見学会でした。うんうん。ではまた。

帯笑園
個人邸宅の為、原則非公開
帯笑園見学問合先
原地区センター事務室 TEL 055-966-0084
集合場所 浅間神社
浅間神社