利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

口腔介護リハビリ

2008-04-02 | 高齢社会
日本歯科大学のK先生と出会い、口腔介護リハビリを導入しながら「食べる能力」を学び始めた
「食べる」ために人間は様々な機能を駆使していることをあらためて知る機会となった

口で食べる
歯で噛む
顎を使って咀嚼する
眼で楽しむ
鼻で匂いを嗅ぐ
手で食べる
道具を使って食べる
食べるための姿勢を保持する
それら全てをつかさどる脳

今、口腔介護リハビリで学んでいるのは「飲み込む能力」
高齢期にはこの能力が衰え、誤嚥性肺炎のリスクが増大する

今日はその日本歯科大学病院の研究室にお邪魔した
数種類のかたさのおかゆ
ゼリー
ミキサー食
様々なとろみ食の試作
鼻から内視鏡を挿入し、様々な食材の飲み込みの状態を肉眼で確認する
どの食形態が適正かを確認してみる

歯科医師と管理栄養士、介護職、看護職、理学療法士などの他職種連携

こんな地道な試みが、明日の高齢者福祉を支えていくのだ
知らないことは怖いことだ
人生最終期を豊かに過ごしてもらうため、尊い命を守るため
この口腔介護リハビリの試みは高齢者福祉には絶対必要のことだと思う
しかしまだまだスタートラインの状況だという

またひとつ積み重ねていこうと思う


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2 コメント

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イマジネーション (昔の友)
2008-04-03 23:46:38
利休さま

嚥下について学んだ時、「嚥下できない」ということの意味がよく理解できませんでした。
普段、当たり前のこととしてできていることができないということの不便さや喪失感が理解できませんでした。

でも、私も年齢とともに、怪我しやすくなったり、物忘れがひどくなったり、病気になったりして、自分ではどうしてもコントロールできない世界があることが理解できるようになりました。

今ネーションを働かせて、お気持がもっともっと理解できるようになればいいなと、思っています。

口腔介護リハビリとは、硬い言葉ですが、「自分で食べられることへのがんばり」。それを支援することをしておられるのですね。

また、お話を聞かせてください。
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<昔の友さんへ (利休)
2008-04-04 15:32:53
嚥下障害のことを知ると、人間は生きていく上で「食べる」ことがこんなに重要なんだとあらためて思います。
一方では私たちは食べ過ぎのためにダイエットをして、成人病にならないようにつとめています
年齢相応の悩みがありますね。
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