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NATO事務総長、対北朝鮮「ロシアの核開発支援を懸念」

2024-06-19 17:29:15 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


ストルテンベルグ氏㊧はブリンケン氏との共同記者会見に臨んだ=ロイター

 

【ワシントン=坂口幸裕】

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は18日の記者会見で、ロシアが軍事協力を深める北朝鮮にミサイルや核開発計画を支援する可能性があると懸念を表明した。

ロシアのプーチン大統領による18日からの訪朝は両国が深く結びついている証左だと訴えた。

 

訪米中のストルテンベルグ氏は首都ワシントンでブリンケン米国務長官との共同記者会見で語った。

プーチン氏の訪朝について「ロシアが北朝鮮、中国、イランのような権威主義国家と非常に緊密に連携しているのを示している」と話した。

 

対ロ支援の動きを踏まえ「安全保障を地域ごとに分ける考えはもはや通用しない。

すべてが絡み合っており、こうした課題に一緒に取り組む必要がある」と指摘。「欧州で起きる事態はアジアにとって、アジアで起こる事態は我々にとって重要だ」と訴えた。

 

ストルテンベルグ氏は7月9〜11日にワシントンでNATO首脳会合に日韓やオーストラリアなどを招くことに触れ「アジア太平洋地域のパートナーと協力をさらに強化する理由のひとつもここにある」と説明した。

主要7カ国(G7)は14日に採択した首脳宣言で、ロシアの継戦能力を支える中国への制裁強化に踏み込んだ。ロシアとの軍事転用可能な技術・部品の取引に関与すれば、中国の金融機関をG7の金融ネットワークから締め出すと警告した。

 

米欧は中国が殺傷力のある武器をロシアに供与した実績はないと分析する一方、兵器製造に欠かせない半導体や工作機械、電子部品などの輸出を続けていることに警鐘を鳴らす。

ストルテンベルグ氏は中国について「欧州の国々と正常な貿易関係を続けながら、同時に第2次世界大戦以来最大の戦争を引き起こすことはできない」と主張した。

 

欧州との経済関係維持とロシア支援を念頭に「中国が両立するのは不可能だ。ある段階で中国に重大な結果をもたらさなければならない」と断言した。

ブリンケン氏はロシアが防衛産業に使うデュアルユース(軍民両用)品である工作機械の7割、半導体の9割を中国から輸入しているとの分析を明かした。「そのおかげでロシアは防衛産業基盤を維持し、戦争を継続できている」と述べた。

 

ストルテンベルグ氏はロシアのウクライナ紛争について「中国、北朝鮮、イランが支えている。

彼らは米国やNATOに失敗させたがっている」と断じた。ウクライナが敗れれば「世界はより危険になる。ウクライナ支援は慈善事業でなく、我々自身の安全保障上の利益だ」と力説した。

 

 
 
北朝鮮

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。

 

 

日経記事2024.06.19より引用

 

 



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