アップルのティム・クックCEOは生成AI戦略を発表した
(10日、米カリフォルニア州のアップル本社)=ロイター
【シリコンバレー=中藤玲】
13日の米株式市場で、米アップルの時価総額が終値で米マイクロソフトを抜いて再び世界首位となった。
10日に新たな生成AI(人工知能)を発表したことで、主力のスマートフォン「iPhone」の買い替えが促されるなどの期待が広がった。
アップルの株価は13日、終値で前日比約0.5%上昇した。QUICK・ファクトセットによると、時価総額は3兆2851億ドル(約515兆円)となり、マイクロソフトの3兆2819億ドルをわずかに上回った。
アップルは10日に生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を発表した。基盤モデルは自社開発し、音声アシスタント「Siri(シリ)」などの機能では米オープンAIの対話型AI「Chat(チャット)GPT」も使えるようにした。
10日の株価は前週末と比べ2%安となったが、iPhoneの買い替えが進めば収益を押し上げるとの期待や、中国販売に回復の兆しが出てきたことなどを受けて、11日から続伸した。12日の取引時間中にも一時マイクロソフトを上回ったものの、終値ベースでは僅差でマイクロソフトが抜き返していた。
アップルの時価総額は、1月にマイクロソフトに逆転された。6月には米エヌビディアに抜かれて世界3位となる局面もあった。
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日経記事2024.06.14より引用