メーン州のベロウズ州務長官はトランプ前大統領が共和予備選に参加する資格はないと判断した=ロイター
【ワシントン=坂口幸裕】
米東部メーン州のベロウズ州務長官は28日、2024年の大統領選の共和党候補を選ぶ予備選にトランプ前大統領が参加するのを認めないと決めた。州の予備選から前大統領を排除するとの判断を下したのは西部コロラド州に続き2州目になる。
憲法修正14条3項は憲法を守ると宣誓して公職に就いた人物が米国に対する反乱に関わった場合、公職に再び就くのを禁じる。21年の連邦議会占拠事件をめぐり、ベロウズ氏は前大統領が支持者を扇動したことが「反乱」につながったと結論づけた。
米メディアによると、トランプ陣営は決定が不服として州裁判所に申し立てる構えだ。その場合、州裁判所が判断を下すまでベロウズ氏の決定は留保されるため、前大統領は24年3月5日のメーン州予備選に参加できる見通しだ。
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日経記事 2023.12.29より引用