當麻寺には来たことがある。何十年も前に話になるが。当時私はこの寺を大津皇子の菩提寺か何かと勘違いをしていて、中将姫の曼陀羅云々に怪訝な気持ちであった。「うつそみの人なるわれや明日よりは二上山をいろせとわが見む」の大津皇女の歌に二上山麓の寺を大津皇子の関連と思い込んだのである。ただ四天王像の印象は強烈であった。今見てもここほどシルクロードという言葉を実感させてくれるようなところは珍しい。
仁王門(東門)
現在はこちらがメインの門のようであるが、二塔が東西に並び立つ伽藍配置を思えば、南門が正門だったかもしれない。
境内から見える二上山。
本堂
西塔 写真の左のほうに東塔がある。
鐘楼
大津皇子の墓として宮内庁が管理しているものは二上山雄岳山頂にあるというが、二上山麓でほかに大津皇子の墓といわれる鳥谷口山古墳に行ってみる。當麻寺より1㎞程西北になる。
墳丘から東方向 大池が見える。
道の駅ふたがみパーク当麻付近からの二上山雄岳
大和高田からの暮れなずむ二上山