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物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

20200208 伯耆 大山寺

2020-02-17 | 行った所

久世ICから米子道を北上。溝口ICから下道、大山寺を目指す。
雪が舞う。その内冗談ではない雪になった。一応除雪はされているが、路面は見えない。前を行く車は明らかに雪道に慣れていない。牧場が広がっているようだ。それを過ぎるとモンベルの店があった。なるほど登山をする山なのだ。さらに行くとスキー場の駐車場に出た。この辺に車を置かざるを得ないのだが満杯だ。暖冬で雪不足でシーズン初めてのまともに営業できる土曜日だったそうだ。なんとか隅に車を置かせてもらい寺まで上がる。

大山寺、寛治8年(1094)京都に強訴したという。12世紀には僧兵3000人を抱える勢力になっている。大山寺縁起の成立は14世紀半ばとされるが、これに義親の乱の記載がある。
 参道の長いスロープ、結構急だ。激しくはないが雪は降り続く。一応の足ごしらえはしているが、こんなことなら防水ズボンが要るのだった。参道脇は土産物屋や旅館だ。立派なつららが軒端に揃う。階段に掛かると雪かきをしている人がいる。おかげで上がれる。山門をくぐりまた登る。宝物館はあるが閉まっている。どっちにしろ大山寺縁起は焼失している。摸本が東大史料編纂所にあるだけだ。かなりの数の僧兵がいたはずだが、この雪では何がなんやら。




 しかしここには佐々木高綱の等身大地蔵というのがあったのだ。思いがけないところで平家物語で馴染の名前に出くわし、すっかり喜んでしまう。地蔵は高綱が病を得た時に作ったという。但し現存のものは江戸末期のものだそうだ。
高綱は長門・備前の守護となり、安芸・周防・因幡・伯耆・出雲などの恩賞地を貰い中国地方一帯に関係ができた。乃木希典が佐々木家の子孫というのはたぶんその関係だ。

雪の石段をおっかなびっくり降り、スロープに掛かる。軽トラが一台ゆっくり上がってきた。やり過ごしてまた下る。
やれやれ、もう少し、と思った途端だった、つるつるの圧雪に見事にすってんころりん、したたかに尻を打ちつけた。
高名の木登りの教訓や如何、やすく思へば必ず落つと侍るらん・・・・



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