ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

小さなギフト

2018-06-09 | アメリカ事情

From Pinterest



ある牧師は、金婚式を祝うある夫妻について語った。 その夫は成功している結婚に秘密が何であるか尋ねられた。 その秘訣を老紳士である夫は、彼の妻、サラが、彼にとって、これまでもこれからも唯一無二の最愛の人であると語り始めた。 彼は孤児院で育っていて、彼が持つすべてのものは、彼が独自に努力して、勤勉に得てきたものだ、と言った。 まるでサラに彼の足がさらわれたかのように、彼が恋に落ちるのに、いくらも時間はかからなかったそうだ。 そして時を経ずして、彼はサラにプロボーズした。 結婚式の日に彼らが誓いを交わした後、サラの父親は新郎新婦を傍らに来させ、小さな贈り物を彼に渡した。 父親は、「この贈り物の中には、二人が末永く、幸せな結婚をするためにあなたが知るべきことがあります。」とだけ言った。 若き夫は、神経質にリボンをほどき、包み紙を開いていき、現れた箱を開けた。その中には、大きな金色の腕時計があった。細心の注意を払って彼はそれを手にとり、どんな知るべきことがこのギフトにあるのかと、綿密に調べると、時計の文字盤上に、賢明な文章が彫られていた。 彼がいつでも時間を確認するたび、それを読めるようになっていた。 。 。成功する結婚の秘密を握った言葉。 そこには「サラに何かいいことを言いなさい」と彫られていたのだった。


*****

 

夫と私が結婚した37年前、多くの助言をいただいた。ある人は、「相手と喧嘩をしたまま、あるいは怒りを抱いて、決してベッドにつかないこと」、またある人は、「毎日相手に愛していると何度でも言いなさい」、そしてある人は、「婚約中は、大きく目を見開いて相手について知ろうとしたでしょうが、結婚したら、今度は大きな心を持って、片目を閉じて、相手の欠点も含めて愛していくことですよ」と言った。それらの助言を忠実に行ってきたつもりだが、そこは生血の通う人間同士、火花こそちらしはしないが、不満は多少出てくる。 それでも就寝前には、それらをなるたけ(ここが微妙;”なるたけ”)解決し、翌朝までには持ち越さない努力は極力お互いしてきた。子供たちが結婚した時、私たち夫婦は、それと同じ助言をしたのは、それが真実有効な長続きのヒントだったからかもしれない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抜き打ちテスト

2018-06-07 | アメリカ事情

http://www.supercoloring.com

 

 

大学に入学して二月目のある日、私たちの教授は、抜き打ちテストをしました。 良心的、かつ、真面目な学生である私は、どんどん難なく質問に答えていきました、ただ最後の一問までは。「学校を清掃する女性の名前を知っているか?」

 

間違いなくこれは何らかの冗談でありましょう。 清掃する女性を数回見かけたことはあります。 彼女は背が高く、黒い髪で50代くらいの人ですが、どうして彼女の名前を私は知っているはず、なのでしょうか?  私は最後の質問を空白のままにして、テストを提出しました。 授業が終了する直前に、1人の学生が最後の質問がクイズの成績に含まれるかどうかを尋ねました。 「勿論、その通り。」と教授は答えました。 「あなたの生涯では、多くの人々に会うことでしょう。その人々すべてが重要です。その人々はあなたの配慮や心配りに値する人々です、たとえ、ただ笑顔で「こんにちは」と挨拶するだけだとしても、です。」


私はそのレッスンを決して忘れたことはありません。そしてその清掃をする女性の名前がドロシーであることも知りました。

 ある匿名の方のお話。

******

 

私の夫は、どこの商店の店員や、害虫駆除業者や、レストランのウエイター・ウエイトレスにも、よく名前を知られている。それは、夫がその人々の名前をちゃんと一度で覚え、例えば、「やあ、デニス、元気かい?」というように自分から挨拶するからである。 名札を付けているグローサリーストアの店員には、必ずその名を読み、「シャナイヤ、きれいなお名前ですね、今日は、どうもありがとう。」と言うのだ。郵便局などで偶然そういう人々の誰かにばったり会うと、あちらから、「こんにちわ、XXX(夫の名)!」などと声を掛けられる。もちろんその郵便局員の名前も知っている夫は、つまり気さくで、出来る限り誰にでも心よく接したい、と思ってきているのである。夫が大学時代にこの教授のクラスをとったかどうか知らないが、その教授の教えは、いつの世にも心に響く。そして私は、夫からそれを学んだ。私はせいぜいオフィスにやってくる学生の名を覚えるようにするくらいなのだが、学生は個人的にファーストネームを呼ばれたり、挨拶されると、本当に嬉しそうに話しかけてくる。心を開いてくれる。学生ばかりではなく、教授陣然り。ほんのちょっとしたことで人間関係が潤滑になるものだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やまびこ

2018-06-05 | わたしの思い

息子と父親が山を歩いていた。突然、息子は転び、あちこち擦りむいたようで、思わず彼は叫んだ。「あああああああ !!!」驚くことに、彼は山の中でその叫びを繰り返し聞き、好奇心から、叫んだ。「あなたは誰ですか?」すると答えが返ってきた。「あなたは誰ですか?」 その応答に怒って、彼は叫ぶ: 「臆病者!」そしてまた彼は答えを受け取る「臆病者!」


彼は父親を見て、「どうなっているの?」と尋ねる。父は微笑んで言った: 「息子よ、ちょっとごらん。」 そして、彼は山に叫ぶ。「私はあなたを賞賛します!」答えの声が返ってくる。「私はあなたを賞賛します!」 再び父親は叫ぶ。「あなたはチャンピオンです!」 そして声は答える。「あなたはチャンピオンです!」


少年は驚いているが、理解はしていない。父はこう説明する:「これはやまびこ(エコー)と呼ばれるものだ。実際、これは人生でもあるんだよ。君が何を言おうと、しようと、それはなんでも君に戻ってくるんだ。人生を向上させたいならば、自分の持つ能力を向上させるんだ。君の人生のあらゆる面で、君のすることはみな君の人生になるんだよ。」


あなたの人生は、偶然ではなく、あなたの反映である。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛と悔恨

2018-06-03 | わたしの思い





彼女は多くの夢を持っていた小さな町出身の簡素で家庭的な少女だった。彼は成功したキャリアを持つ純粋な人であった。 運命が二人を遭わせ、彼女は恋に落ち、彼も彼女への思慕を受け入れた。 彼女は彼がすべてであると見なした。 彼は誰よりも彼女を理解した。 彼は良いものをすべて彼女に提供したかった。 彼女は彼を幸せにすることができれば、なんでもしたかった。

 

 

彼は彼女が家庭生活に満足することなく、自己依存的になることを望んでいた。 彼は彼女が社会の過酷な現実に直面して、彼女自身のキャリアを築いていくことを希望し、将来彼に何が起こるとしても、彼女が生き残ることができるよう望んだ。 彼は常に彼女を導いていて、彼女が間違えると、彼女を叱った。 彼は自分のために彼女を造っていたようなものだった。 彼女は次第に成功を収め、多くの男性が彼女に興味を示してきた。 そして彼女は美しかったのだ。 それに彼女は誰の心をも満たせる笑顔を持っていた。

 

 

時間が経つにつれて、彼女はもっと自信を持ち、彼女のキャリアはピークに達していた。 しかし、彼は常に彼女のそばに立ち、いつも彼女を導いて、さらに進歩を続けるようにしていた。 ところが、彼女はもはや彼のアドバイスを好まなかった。 彼女は何をすべきかを自分で決める能力が十分にある、と感じていたのだった。

 

 

それを聞き、彼は傷ついた。 簡素で家庭的な少女だった彼女を愛していた彼は、いつのまにそんな彼女がそのような否定的な態度で考え始めたのか理解できなかった。 彼は、いつも彼女が自己依存的であることを望んでい、彼女が一段階ずつ成功域に上がる度になるたびに、彼はそれを誇りに思ったのに、 どうして彼女はそんなことを言えるのだろうか? 彼は彼女に言った。



「成功からきた自我が、君の心中で育ち、君をずっと思い慕っている私の気持ちを最早感じられなくなったのだろうね。 僕は、君がキャリアを持たず、それによって社会的な成功もなかった頃の純粋な女の子だった時から、君を愛してきたんだ。  僕の意図は常に君を励ますことだった。  たぶん失敗は僕にあり、いままで君と一緒に過ごしてきたのに、結局君に僕が意図することや望むことやそして君が僕にとってどれだけ大切な人であるかを、理解してもらうことができなかったというわけだ。 僕は君に最善最良のことしか望まなかった。 君がこれからも僕などと比べられない多くの成功を収めていくことを望むよ。 そして君が僕が犯した同じ間違いをしないようにと、願っている。  今まで君を叱咤激励してきた理由は、それだった。 君が望むことがすべて叶うよう願っているよ。 お幸せに。」

 

 

彼は自分も彼女もお互いのために作られていて、他の誰も必要ないと知っていたのに、そうではなかったことから受けた心の傷のために、言うべき言葉はもうなかった。 彼女は後にそれに気づいたが、時すでに遅く、それは彼女の生涯の後悔となった。

 

 

教訓: あなたを真に気遣う人だけが、あなたを導き、時には叱咤することによってあなたに正しい道を示そうとするのである。  何故ならば、その方はあなたに人生で最良最善なものを持って欲しいと願うからである。 過去にあなたの人生の一部だったのに、今はそうではない方がいらっしゃるだろうか。 もしその方が過去のあなたの人生にいらっしゃらなかったら、今現在のあなたは、どのようになっていたとお思いになるだろうか。結局のところ、自我と怒りを放棄することで、人生の最も貴重な部分を失わずにすむのかもしれない。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニックネームの力

2018-06-01 | 系図のこと

https://www.womansday.com

 

 

私はアリゾナ州ツーソン郊外に住んでいます。私には身体的制約があり、図書館や、大学キャンパス、その他へのアクセスができないので、それらの場所へ行き、系図を調べることができません。


クリスマスに、息子は私のために、WebTVのユニットを入手し、それが私にとって非常に役立つとは思えないだろうと冗談を言いましたが、 「本物の」コンピュータを買う余裕は息子にはありませんでした。 1月に、私はWebTVの機能を学び始めました。そして、2月中旬には私の家族に関するデータを導入し、使用可能にするための大雑把なウェブサイトを作成しました。


3月に、私は系図関係掲示板サイトに投稿し、いくつかのメールリストを購読しました。 3月の最後の週に、私は自分の投稿に対して質問があったので、それに返答しました。すると質問者は、いままで知らなかったいとこでした。2,3日してまた同じようなことが起こりました。その年のイースターまでには、私の家系図をたどっている三人のいとこ達と接触がありました。


数日前に一度も会ったことのないこのいとこ達のひとりとの電話中に、1984年来、その消息がわからなくなっていた私の兄弟が彼女の隣人であったことを知りました。私は早速、彼女がくれた電話番号を回すと、答えたのは、実際に彼だったのです。


これについて驚くべきことは、彼が実際には半分血を分けた兄弟であり、私たちは同じ姓を共有していないという点です。そのいとこは町の図書館で働いており、電話中私がその兄弟のニックネームで彼について話した時に、その名前に記憶がある、と言ったのでした。兄弟の名前はEdwinですが、「Buddy」と何にでも記載されていたのです。


あの時私が彼のニックネームを使用して話したとはなんと幸運なことだったでしょうか!


ーキャサリーン・パイル・マイヤーさんが実際に経験したお話。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする