ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

新しいチャレンジ

2018-06-23 | アメリカ事情

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先週水曜日、長男はひとつの研修医課程をある病院で終え、卒業した。研修医制度でも「卒業」があり、夕刻開かれた式に出席してから、息子はペンスキの16フィート(約2.15トン)のトラックに引っ越し荷物を積み込み、牽引トレイラーにセダンを載せ、住んでいた町からバーストウへ向けて、父親と二人で出発した。出発は夜がだいぶ更けてからで、バーストウのモテルには午前一時に到着した。そこはまだカリフォルニア州で、その先2600余マイル(4184余km)のドライブが待っていた。翌日はアリゾナ州とニューメキシコ州を横断し、テキサス州アマリロに到着して一泊、その次の日はフロリダ州ペンサコラで一泊した。そしてついに四日目にマイアミに到着した。



まさにこのように。画像はペンスキのホームページから。


ひたすら長い道のり。



長男の妻と娘は、先に飛行機でマイアミ入りしており、引っ越しの前日に陸送に出したマツダCX5も着いて、早速新居を整えることができた。長男に付き添った夫は、三男一家がキャンサスシティからマイアミへ移った折も、三男と共にトラックを運転していったのだった。長男のアパートも三男のアパートのようにまだ新しく、広くそして清潔である。カリフォルニア州同様スイミング・プールが付設されているので、子供達が水泳レッスンを受けられる。息子達のアパートはお互いに近く、同じ市内にある。その市は、先日不幸にも犬の散歩中大きなワニに日本人女性が襲われて亡くなった場所である。


ワニ、蚊による(Zicaウィルス等)感染症、そして子供の溺死というのは、フロリダに住む以上、常に気をつけなければならないことだろうか。美しいビーチの続く南フロリダでは、子供の溺死率(特にプールでの)が全米で一番高く、水泳レッスンが激励されている。幼い子供達が泳げるようにし、また淡水の水辺になるべく近寄らない、そして防虫対策を十分にとることが、重要である。


さてマイアミでは、眼科専門医療機関(ある医大と提携)で三年間の専門分野研修を積む長男。専門とする小児眼科や網膜などを中心に、研修訓練を受け、その後フェローシップ期間を持つ。ここまで来るのは、長いようで案外短かったが、息子の並々ならぬ努力とそれに伴う勤勉さが実を結びつつあるのを目前にして、ただただ圧倒されるのはその親である。日本の姉は、アメリカだからできることだ、と言うが、その通りだと思う。目標を立て、努力をたゆまなく重ね、人一倍勉学に励み、勤勉であることが不可欠だが、それを行えば、願いは叶うのが、アメリカである。麦と毒麦のたとえ*を忘れずに、決して奢らず、今まで以上に人に親切と思いやりを持っていくことを忘れないで欲しい、と母親は余計なことを思う。



久しぶりに再会した叔父(三男)と四日ぶりにパパ(長男)に抱っこされてご機嫌なズズ



*麦と毒麦のたとえとは:(Parable of the Tares)マタイ伝第13章24-43節にあるイエス・キリストが語ったたとえ話。毒麦は、イネ科ドクムギ属のドクムギで、普通雑草として扱われ、若いうちは小麦とよく似ているので識別が困難であるが、収穫の時期になれば識別しやすくなる。実のために重くなって穂を垂れる小麦と違い、毒麦は、背が高いままである。毒麦自身は、毒はないが、その表面に付く内生菌が毒素を作り、うっかり口にすると、苦く、めまいを起こしたり、嘔吐することもあると言われる。マタイ伝では、この毒麦は、悪魔にまかれた悪者で、世の終末時に、刈り取られて火で焼かれる、とある。毒麦のような偽善者にならず、実るほどに頭を垂れる小麦であるように、との意味も母の私は込めている。

 



コメント (2)
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