ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

救いの話

2021-01-30 | アメリカ事情

 

 

 

*この話は作者不明であるが、以前、ブログに書いた「人と鳥」という題名でかの「ポール・ハーヴィ氏によってラジオで聴かれた話である。

 

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かつて、キリストの処女懐胎やその背後にある霊的な意味も信じず、理解もせず、神の存在にも懐疑的な人がいた。彼と彼の家族は農地に住んでいた。彼の妻は敬虔な信者であり、信仰に沿って子供たちを熱心に育てた。彼は時々彼女を彼女の信念について責め、彼女の宗教を嘲けりさえした。

「それはすべてナンセンスだ。なぜ神は身を低くして私たちのような人間になるのか?それはとてもばかげた話だ」と彼は言った。

ある雪の日、彼女と子供たちは彼が家にいる間教会に向かった。彼らが出発した後、風は強くなり、雪は目を覆うような吹雪に変わった。彼は夕方暖炉に火をくべる前に少し休もうと座った。

それから彼は大きなゴツンという音、何かが窓にぶつかるような音を聞いた…そして、また別のゴツンという音。彼は窓の外を覗いたが何も見えなかったので、寒い外に出てみた。すると家の近くの畑で、こんな雪の日に奇妙にも、雁の群れが見えた。彼らは暖かい地域を探すために南へ飛んでいたようだが、明らかにこの吹雪に巻き込まれていたのだった。吹雪は、雁が飛翔するのを阻み、行く手を見ることさえ出来ない程、暴力的でさえあった。雁の群は、食糧も避難することもできず、翼を羽ばたいては無駄に円を描くよう以上のことしかできずに彼の農地で立ち往生していた。彼は雁を不憫に思い、助けようと思った。彼は納屋が雁を保護するのに最適な場所だと思った。そうすれば暖かく安全に雁は夜を過ごして吹雪をやり過ごせるだろうと思ったのだ。彼は雁の群れのために納屋の戸を開けた。

彼は雁の群れが開いた納屋に気づいて中に入ってくれることを期待して待ってた。ところが、鳥たちは納屋に気づかず、戸の開いた納屋が何を意味するのかも理解してはいないのだ。彼は雁の注意を引くために彼らに近づいたが、雁はただ恐れてますます彼から離れて行った。

彼は家に入ってパンを手にして戻ってくると、それを千切って、納屋へのパン屑の道を作った。雁はそれにつられて来もしなかった。

業を煮やした彼は雁の方へ行き、納屋に向かって雁を追おうとした。雁はパニックになり、納屋以外のあらゆる方向に散らばってしまった。彼がしたことは、雁を暖かく安全な、そして避難所になる納屋に入れることはできなかった。彼は完全なる欲求不満を感じた。「なぜ雁は付いてこないのだろう?嵐を乗り切ることができるのはここだけだとどうして理解できないのだろう?どうすれば雁を安全な場所にまとめて置けないのだろう?」

彼は少し考えて、鳥が人間には従わない事に気づいた。彼は自分に言った。「どうすれば彼らを救うことができるだろうか。唯一の方法は、自分が雁のようになることだ。私がその一羽のようになれるなら。そうすれば、私は雁を守れる。雁は私に従い、私は彼らを安全に導けるのに。」

その瞬間、彼は立ち止まり、自分の言ったことを考えた。その言葉は彼の心に響き渡った。もし私が彼らの一人のようになることができれば、私は彼らを救うことができた。そしてついに、彼は人類に対する神の心を理解したのだった。そして彼は雪の中でひざまずいた。

 

神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じるものがひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。

神が御子を世につかわされ他のは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。
                     ーヨハネ3:16-17

 

 

 

 

 


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