ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

メガネ

2019-03-09 | アメリカ事情

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母親の父親は大工として働いていた。この日、彼は自分の属する教会が中国の孤児院に送る服のための箱を作っていた。その後家に帰る途中、彼はメガネをかけようとシャツのポケットに手を伸ばしたが、そこにはなかった。彼はここまでの行動を脳裏に再現すると、何が起こったのか見当がついた。メガネは気づかれずにポケットから滑り落ち、まだ蓋の閉められていなかった木箱の一つに落ちてしまったのだろう。それを知らぬまま彼は蓋を閉めて、釘を打ったのだった。そうした木箱はすでに発送されて、彼の真新しい眼鏡は中国に向かっていたのだった!


大恐慌はその只中にあり、祖父には6人の子供がいた。メガネをなくしたその日の朝、彼はそのメガネに20ドルをはたいていた。別のメガネを買わなければならないことに彼は憤慨した。 「これは不公平なことだ」と思い、帰宅すると、彼は神に思わず言った。 「私はあなたの業のために、いつでも自分の時間とお金を捧げることに非常に忠実でした、そして今、これ、ですか?」


数ヵ月後、宣教師でもある孤児院長は休暇でアメリカ合衆国に居た。彼はアメリカ合衆国で彼を支えているすべての教会を訪問したかったので、シカゴの私の祖父の小さな教会にもやってきて、日曜日に話すことになった。


宣教師は、孤児院を支援する上で教会員の信仰とその忠実さについて人々に感謝することから話し始めた。 「しかし、とりわけ何よりも」と彼は言った。


「私はあなた方が昨年送ってくださった眼鏡に感謝しなければなりません。共産主義者達は孤児院までを一掃し、私の眼鏡を含むすべてを破壊してしまったのです。私は必死でした。たとえ私がお金を持っていたとしても、眼鏡と交換する方法は全くありませんでした。メガネがないことで、よく見えないことに加えて、毎日頭痛に襲われたので、同僚と私はこれについて多くの祈りをしていました。するとあなた方からの箱が着きました。私のスタッフが蓋を外したとき、衣服の上にある眼鏡を見つけたのです。」


宣教師は次の言葉が出てくるまで、しばらく話を休止した。それでも、メガネを見つけた時の驚きと喜びと感謝が未だ冷めやらず、そこに力を得て彼は続けた。「みなさん、そのメガネをかけてみると、まるで私自身に合わせたかのようにレンズがぴったりとあっていたのです!皆様がこの素晴らしいことにお関わりあいになられて、私は深く感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。」

 

人々は耳を傾け、奇跡的な眼鏡について感動をした。しかし人々はこの宣教師はこの教会を他の教会と混同していたに違いない、と思った。衣服は送ったが、メガネは送るために募ってはいなかった。それに海外に送る商品のリストにメガネはなかった。しかし、聴衆の後ろに静かに座って、涙が頬を濡らしていたこの大工は大いなる大工の棟梁(神)が風変わりな方法で彼をお使いになったことに気づいた。


ーこの話はinspire21.comを参照しました。



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