ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

二つのドイリー

2019-03-12 | アメリカ事情

inspire21.com

 

 

 

60年以上も結婚していた男性と女性がいた。彼らはすべてについて話しあった。互いに秘密を持ってもいなかったが、例外は、老妻が自分のクローゼットの棚の上に一つの靴箱を持っていたことで、彼女は夫にそれを開けたり、それについて彼女に尋ねないように常々警告してきた。


この長年の間、夫はその箱について考えたことは一度もなかったが、ある日小柄な老妻は、とても病気になり、医師は彼女は決して回復しないだろうと言った。


二人の身辺を整理しようと、この老夫はクローゼットで目についた靴箱を棚から降ろして妻のベッドサイドに持って行った。彼女は、箱に入っているものを彼が知るべき時が来たことを納得した。


老夫がそれを開けると、二つの美しくかぎ針編みされたドイリーと25,000ドル以上にはなる現金の束があった。老夫は老妻にこの普通ではない箱の内容について尋ねた。


「私たちが結婚したとき、私の祖母は私に幸せな結婚の秘訣は決して口争いをしないことだと言ったのよ。もし私が、あなたに怒りを感じたら、口をつぐんで静かにかぎ針でドイリーを編むべきだと言われたのよ。」


その小さな老人はとても感動し、涙をこらえようとした。貴重なドイリーはたった2枚だけ箱の中にあった。彼女は、こんなに長い間連れ添って自分に怒りを感じたのは、たった二回だけだったのだ。彼は喜びと幸福に満ち溢れた。


「愛するお前、」と彼は言った。「それでドイリーについてわかったが、この大金についてはどうなのかね。それはどこから来たものなんだい?」


「ああ、それは私がドイリーを売って得たお金よ」と彼女は言った。


 


 

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