私が最初に教えるのは琴古流尺八で基本のロツレチリから。
先ずは、竹友社発行の「琴古流尺八初学入門手引」で音階の運指方法を教える。
全部の孔(あな)をふさいだのがロで、下から1孔を開けたのがツである。次がレでその次がチである。
次のリから運指は少し変わる。
尺八の音階で一番吹きやすいのが、西洋式で言うヘ長調である。
すると尺八ではツがドに当たる。すなわち尺八のツレチがドレミに当たる。
次のリがソに当たり、次のロはラになる。
すなわち尺八のロツレチリロは、ラドレミソラとなる。(シとファは半音で指で孔を少しふさぐ)
私は歌謡曲などを演奏するときは、常に音階で覚えており、それを頭の中でロツレチリに変換している。
したがって私がその曲を歌うことが出来れば、尺八で演奏出来ることになる。
聞いたことのある曲では、いきなり尺八でロツレチリと吹ける場合もある。音が頭に浮かんで来る。これは慣れだろう。
私が書いた基礎の楽譜は下の写真のとおり。
「入門手引」と照らし合わせて、指使いを教える。
尺八は日ごろの練習が必要です。定期的に練習しないと筋肉が落ちてしまいます。特に唇や腕の筋肉ですね。呼吸もそうです。
初心者の方へ、初めての見解です。唇は「ほこりを吹き飛ばす感覚で上下の唇を横にひっぱって」吹いてみてください。
音を安定する為にロングトーンを行います。これは吹奏楽で良く練習した方法です。それをすれば息が長く、良い音が出るようになります。私は甲のロを計ったところ30秒間だった。