RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

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新聞掲載後の現象に対しての見解

2010-09-21 04:16:58 | 事務局より
8月30日の朝日新聞掲載以降、少なからぬ反響をいただき、ありがとうございました。

こうした活動を紙面で知ったという方々から、私たちの活動への応援、励ましやご提案などもいただき、本当に励まされ、また今後ともこうした活動をしていくことへの活力をいただきました。

ただ、そうしたものの反面、匿名の掲示板などで今回の記事を抜粋し心ない言葉のやりとりがあったり、
そうしたものをコピーしたブログやサイトなどが乱立し、インフォメールにも、捨てアドレスと思しきものから攻撃的なメールがあったり、当ブログに関しても匿名での誹謗中傷コメントがあったりもしました(承認性なので、記事に反映はしておりません)。

また、以前より問題視しておりました、アダルトサイトなどからの無断リンクについても、心なしか増えたのではないかと思います。

私たちは今後、これまで同様インターネットでの情報提供というものに重きを置きながら、レイプサバイバーにとって少しでも生きやすい社会を構築していくことを目的としていきます。
そうした中で、こうしたインターネット上での当会の名を出しての無責任な行動に対しては、曖昧な態度は取らず、明確に反対し意義を唱え、また適切な処置をしていく所存です。
しんどい気持ちを抱えて私たちに出会おうとしてくれたサバイバーがいるのであれば、そこに辿り着くまでの過程にこうした心ない言葉や場所に出会うリスクを持たせてしまうことは非常に不本意なことであり、
それに対して「仕方ない」「いろんな意見がある」という丸腰で無頓着な意見を持って対する、無視する、なかったことにするというのは、私たちには出来ません。

具体的には、これまでに当会のサイトへの無断転載をしているアダルトサイトに対し、3件については著作権違反ということで管理会社にアカウントの停止を依頼し、停止されました。
また、個人・団体への誹謗中傷については個人情報の特定用件が整い次第、法的措置を講じる準備があります。
私たちは、レイプサバイバーにとって安全且つ安心な場所を作るということを一つの目的とし、これに反するものに対しては今後とも毅然とした態度で対応していきます。

また、こうした事柄を容認してしまう社会、「言っているだけだから」だとか、AV・アダルトサイトでのレイプ、性風俗としての暴力の語られ方に対してそれが抑止力になっているという意見であったり被害者に対してレイプ神話を強要する社会、
社会に渦巻く暴力に対して容認的で、且つ、そこで生み出されているアビューズに対して無頓着な社会構造に対しても、なんらかのアクションをとっていきたい、と思っています。
性被害のみならず、こうした問題を抱える活動団体・個人は多くいるのではないか、とも思います。そうした方々の意見などもお聞かせいただき、こうした社会構造を変革していくための行動をしていければと考えています。是非、ご協力いただければ有り難いです。

私たちはインターネットというものを使って、レイプサバイバーの支援をしようとしている団体ですが、そこには常に人間が介在し、今後とも、顔の見える支援というものを心がけていきたいと思っています。
性暴力を始め、あらゆる暴力の裏側にある社会構造や心的要因、コミュニティーの希薄さをしっかりと見つめた上で、レイプサバイバーのための活動を続けていきたいと思っております。

今後の活動につきましても、極力多くの方との出会いの中で、多面的な活動を望んでいます。こうした問題に初めて触れた人も、これまで長く関わってきた人も、サバイバーもそうじゃない人も、みなさんのお力をお借りしながら、息の長い活動をしていければと思っています。
ぜひ、ご興味おありの方は、気軽にアクセスしてください。

今後とも、ご支援ご鞭撻の程よろしくお願いします。


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