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RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

性暴力被害講座~SACHICO実践編~

2010-11-06 18:02:17 | スタッフ日記
今週は、来年からやりたいと思っているプロジェクトについて、
いろいろと申請書やら企画書やら、他諸々の書類を書き上げて、
お手伝いを申し出てくれた人との初顔合わせをしたりとか、新しく入った仕事について、ちょっとずつイメージを膨らましつつ妄想に勤しんだりと・・・
忙しかった。
主に、妄想関係が忙しかった。
でも、実に充実した一週間であったと振り返ることが出来るという、素晴らしい一週間であった。
そもそもの始まりは、日曜日の龍馬伝が面白かったあたりから、今週がいい一週間になることは決まっていた気がする。
いや、それは違う。思いついたことを意味もなく書いてしまった。これについては、よく友達に指摘されることだ。
“また、何も考えてないのに言ったでしょう”と。気をつけなければならない。


はてさて、本日はクレオ大阪東で行われた、FC堺主催の「女性と力」性暴力被害編にお誘いいただき、参加してきた。
SACHICO(性暴力救援センター大阪)の加藤先生、高見さんのお話を伺い、その後グループに分かれて、お話を聞いた上で「私たちに出来ること」をテーマに話しあう、というもの。
3時間ちょっとの時間であったけど、本当にイイお話が聞けて、新たな繋がりも出来て、すごくいい機会になった。

高見さんは主に、ウィメンズセンター大阪の成り立ちなどについてお話されていたのだけど、どういう経緯で立ち上げこれまでをやってきたかというお話の中でも、すごく印象深かったのは、
「自分たちが欲しいと思ったものは、やっぱり自分たちで作るしかないんです。本も、クリニックも」というような言葉。
かっこいいーーー、と、思った。
オンナの為のクリニックが欲しいと思い立ってから、いろいろな試行錯誤を重ね、たどり着いたこと、“やっぱり自分たちで作るしかないんだ”って、
すごくシンプルだけど、自分たちでやるリスクも、すべて背負って歩みだすってのは、覚悟がいる。
でも、その通りで、本当に望むものは、自分たちで作るしかない。
シンプルに、エンパワーされる言葉だった。

加藤先生の、この半年の間でのSACHICOでの経過報告、またこれまでの実践等についても非常に分りやすくまとめられていて、改めて“民間を主体とした”危機介入組織、急性期支援、ワンストップ機能の充実というものがいかに大切であり、
需要もあり、必要性の高いものであるかということを改めて認識した。

グループワークでは以前お世話になった某誌記者さんがプライベートで参加されており久々にお話も出来たり、また新たな繋がりが出来たりと、
本当に有意義な時間を過ごせた。

こういった場に参加するたびに思う。
サバイバーもその周囲の人間も、そして支援に携わる人間も、
一人ではないのだ。

私たちの存在は社会的に見てただの点でしかない。
私たちのような、民間の小さな組織は、その点すら危うかったりもする(笑)。しかし、その点を強固なものにすること、
そして、その点をしっかりとした線で繋いでいくこと。
線がどんどん繋がって、支援という枠そのものを「多面的に捉えられるよう発展させていくこと」こそが、大切だ。

私たちは、一人ではない。
孤独にならないように、自分でなんとかしなきゃ、と、抱え込まないように、
これからも出会うことをやめないでいたい。

被害当事者のみならず、支援団体として、支援者として、どんどん外に出て行きたい。
私たちに出来ること、
それを、ずっと諦めずに、探し続け、行動しつづけることを諦めないでいた。