福島第一原発で作業員5人に放射性物質を含む汚染水かかる 2人病院へ搬送 配管を洗浄する際、仮設のホスが外れる

テレビユー福島
2023年10月26日(木) 11:51
国内

福島第一原発の汚染水を処理する施設で、作業員5人が汚染水を浴びたトラブルで、東電は搬送された2人が、入院したと発表しました。

福島第一原発にある汚染水を処理する施設で、きのう、配管を洗浄する際、仮設のホースが外れて、作業員5人が、放射性物質を含む汚染水を浴びるトラブルがありました。

東電は作業員の除染を行いましたが、このうち、2人について、汚染のレベルが下がらなかったため、病院に搬送されました。東電はこの2人について現在も除染を継続する必要があり、経過観察のため、入院することになったと明らかにしました。

1人は顔を除く全身が汚染されたということですが、皮膚への外傷は確認されていないとしています。

 

 

福島第一原発にある汚染水の処理設備を洗浄していた作業員に放射性物質を含む廃液がかかったトラブルで、東京電力は当初、飛散した廃液の量をおよそ100ミリリットルと公表していましたが、実際にはその数十倍に上るとみられることが、作業員への聞き取りなどから新たに分かりました。

10月25日、福島第一原発にある汚染水の処理設備で行われていた配管の洗浄作業中に、放射性物質を含む廃液をタンクに流すホースが外れて作業員に廃液がかかり、いずれも監視役だった20代と40代の男性に汚染が確認され、入院して除染を続けていました。

その結果、28日に放射能量が一定のレベルを下回ったことから、2人は退院しています。

東京電力はトラブルが起きた当初、現場の床に残っていた廃液の量をもとにホースから飛散したのはおよそ100ミリリットルとしていましたが、30日の会見で、その数十倍の数リットルに上るとみられることが新たに分かったと発表しました。

廃液が噴き出る様子についての作業員たちの証言や、飛び散ったあとが残っていた床の面積などから推定し直したとしています。

2人には防水性のあるカッパの着用が義務づけられていなかったことが分かっていて、東京電力は、ルールの見直しを検討しています。

 

 

土屋復興相「報道で知った」 福島原発廃液事故で反省

政治
2023年10月30日 20:40 日本経済新聞


土屋品子復興相は30日の衆院予算委員会で、東京電力福島第1原子力発電所で作業員が放射性物質を含む廃液を浴びた事故について「報道で知った次第だ」と明らかにした。質問に立った立憲民主党の岡本章子氏から「非常に問題だ」と指摘されると「いろいろな省庁と連携すべきだと反省した」と応じた。

岸田文雄首相は「私は秘書官から報告を受けた」と説明。土屋氏の答弁を受けて「関係省庁の連携や、意思疎通は重要だ。いま一度点検させたい」と強調した。土屋氏は「復興庁は司令塔。これからしっかりと機能を果たしたい」と述べた。〔共同〕

 

 

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