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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

大阪万博でメタンガス爆発の危険。南海トラフ地震が起きたら脱出経路はたった2つ。でも吉村府知事は100万人の子どもを招待。大阪府の教職員組合「安全だと誰も言わない万博に子供を連れていくことはできない」

2024年06月22日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新

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 大阪維新の会に所属する箕面市の上島一彦市長は2024年6月19日、市議会の本会議で、大阪・関西万博への子どもの招待事業の中止を求めた共産党議員に対して

「万博行くなよ」

「出入り禁止や」

などとヤジを飛ばしました。

 相変わらず品もなく節操もなく強権的な体質丸出しの維新の会のこと、上島市長はその翌日も発言内容については撤回しない意向を示していました。

 しかし6月21日になって一転、同市長は発言を撤回し、撤回の理由についておおさか維新の会代表の吉村洋文大阪府知事から「撤回すべき」と助言を受けたためなどとしています。

 吉村氏自身がモーニングショーとコメンテーターの玉川徹氏に大阪万博出禁だと言い放って、撤回・謝罪に追い込まれていますからね。

 しかし、出入り禁止やと言われなくても、危険な場所には行かないよ!と思った市民は多かったのではないでしょうか。

大阪維新の会代表で万博協会副会長理事の吉村洋文大阪府知事が、大阪万博を批判するモーニングショーと玉川徹氏を万博会場に入れさせないと「出禁」発言。ネット上では「とんでもない言論弾圧」と非難殺到!

 

「モーニングショーと玉川徹は大阪万博に出禁」と発言した維新の会の吉村洋文大阪府知事が撤回して謝罪するも、放送機関に万博への賛成意見も取り上げてほしいという「発言の意図は変わっていない」と開き直り。

 

 

 2025年大阪・関西万博の運営主体・日本国際博覧会協会が策定する防災計画の全容が6月19日に判明したのですが、南海トラフ大地震が起こった場合に、脱出経路はたった2つしかなく、万博協会は1日の来場者の約7割の最大15万人の帰宅困難者が発生することを想定していて、この人たちを3日間かけてその経路から脱出させるというのです。

 万博会場である埋め立て地の夢洲島内に取り残された場合、被災した来場者に1日目は場内の飲食店などの食料を提供し、2~4日目は場内に備蓄する60万食で賄う、というのですが、それって2つの脱出経路が両方とも使えることが前提の想定です。

廃棄物処理場の埋め立て地夢洲を大阪維新の会が無理やり万博会場にしたため、工事中に地下に溜まったメタンガスに引火爆発事故。吉村洋文大阪府知事は事故を無視して能登半島地震の被災者をそこに招待することを宣伝

 

 

 それでも3日間脱出できないというのも驚きですが、もし脱出できない日数が4日目以降も続いたら、もう食べるものがないというこの防災計画には驚きます。

 しかも、吉村府知事が推しに推している木造巨大リングには地震での倒壊以外に、落雷の危険があるというのですが、落雷したら自慢の木造建築だけに燃え上がる心配もあるんじゃないの?

 そして、夢洲が廃棄物処理場を埋め立てて造った人工島なので、常にメタンガスが漏れ出ていて、先日も工事現場で爆発したのですが、この防災計画ではそもそもメタンガス爆発は想定もされていません。

廃棄物処理場「夢洲」に建設中の大阪・関西万博でのメタンガス爆発事故。新たな損傷10カ所以上を確認。工事を担う鹿島・飛島建設共同企業体から報告は4時間半後で、損傷に関しては大阪市が黒塗り写真で隠蔽

 

 

 落雷事故やガス爆発の危険もあり、さらに南海トラフ大地震が起こったら阿鼻叫喚の地獄のような状態になることは確実な大阪万博。

 当然チケットが売れていないので、大阪維新の会は来場者数を水増しするために税金を使い、大阪府だけで府内の小中高校生ら約88万人を原則学校単位で万博に無料招待する事業を進めています。

 これに対して、大阪府の教職員組合3団体は6月5日に、校外学習の大前提となる安全が確保されないとして、学校単位での招待の中止を求める要望書を吉村洋文知事らに提出しました。

 

 

 この要望書では万博会場予定地の夢洲について、交通環境の悪さや土壌汚染、爆発事故の発生などに懸念を示して、下見の時期や見学できるパビリオン、緊急時の医療体制なども定かではなく、学校現場に不安が広がっていると指摘しました。

 またこの大阪府教職員3団体は4月にも「判断に必要な情報提供」を求める申し入れを知事らにしたそうですが、十分な回答がなかったため、万博会場の工事現場で3月に起きたメタン爆発事故についても、大阪府や府教育委員会がその後責任をもって安全を確認したと思えないと主張して

「安全だと誰も言わない万博に子供を連れていくことはできない」

としています。

参考記事

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより#維新・君たちはどうイキるか 維新主導の大阪関西カジノ万博の建設中の会場でのメタンガス爆発の被害状況を黒塗りにしてはいけない

 

 

 ところが、吉村府知事はこの現場の教職員らの不安を無視して、6月19日の記者会見で、大阪・関西万博の会場に、88万人の大阪府内の小中高生ら以外に、さらに大阪府内で暮らす4・5歳の幼児や、大阪府内から府外の小中学校・高校に通う児童生徒ら14万人以上をも無料招待すると言い出したんです。

 これら100万人以上の子どもたちを大阪万博に税金で呼ぶというのですが、その子たちが万博会場に来場しているときに、爆発や落雷やまして大地震があったら、どう責任を取るんですか?

 というか、大阪万博の後に大阪カジノをやる予定の維新の会は、万博開催中に何事も起こらないことに「賭けて」いるだけでしょうが!

大阪万博は「海の万博」、災害時15万人滞留へ備え 航路避難も想定 - 日本経済新聞

 

 

 夢洲島内外を結ぶルートは、車は「夢舞大橋」と「夢咲トンネル」、2025年1月に夢咲トンネルと併走する形で延伸する予定の大阪メトロ中央線の計3本しかないのですが、地震がなくても夢洲大橋は平均風速が毎秒20メートル以上で通行止めです。

 つまり台風でも家に帰れなくなるんですよ。

 ガス爆発はあるかもしれないわ、木造リングに落雷するかもしれないわ、台風で帰れなくなるかもしれないわ、まして大地震が起こったら何日も脱出できず、4日目には食料が尽きる。

 こんなところに子どもたちを行かせたい親や教職員がどこの世界にいるんですか。

参考記事

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより 大阪府交野市・山本けい @keiyamamoto0312 市長の、強権的な維新への抗議を支持します。

 

共同通信特集『万博はもう中止できないのか?「オリンピックと同じ末路に」専門家は警鐘、でも政府は「能登」を横目に開催へ突き進む』。日本維新の会と自公政権が万博開催にこだわるのは大阪カジノのため!

 

新型コロナ対策と言い、吉村府知事と維新の会は見切り発車で何度も失敗し、そして全国最悪のコロナ死者を出した前科前歴があります。

なぜもっと現場の声を聴いて慎重に対処しないのですか。

今回も人の命がかかっているんですよ。

維新の会のやることはコロナ対策も政治資金規正法改正も大阪万博も、全部行き当たりばったりで雑すぎなんです。

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「万博行くなよ。出入り禁止や」大阪・箕面市長がやじ 市議会で

上島一彦・大阪府箕面市長

 大阪府箕面市の上島一彦市長(65)=地域政党・大阪維新の会所属=が19日の市議会で、2025年大阪・関西万博に関連して批判的な質問をした市議に対し、「万博行くなよ。出入り禁止や」とやじを飛ばしていたことが明らかになった。上島市長は20日、報道陣の取材に「以後は気をつけるが、発言を撤回・謝罪はしない。万博の機運醸成のマイナスになれば申し訳ない」と述べた。

 市関係者によると、共産党の名手宏樹市議が一般質問で、万博に子どもを無料招待する府の事業について、会場の安全面への懸念などから市内の子どもたちの参加を取りやめるよう求めたところ、市長が強い口調でやじったという。名手市議は「私が市民の不安の声を代弁したことに対し『出禁』と発言するのは許されない」と反発。市長に発言の撤回と謝罪を求める申し入れをしたという。

 無料招待は、府内の4、5歳児と小中高生ら計102万人が対象。学校単位での参加が原則となっている。約8割の学校が参加の意向を示す一方、大阪教職員組合などが事業の中止を申し入れたほか、大阪府交野市長が「学校単位で行く必要はない」と批判するなど反発の声が出ている。

 万博を巡っては、大阪維新の吉村洋文代表(府知事)が3月、テレビ番組で批判的なコメントをした出演者を名指しして、会場への出入りを禁止するとの趣旨の発言をした。発言に対し「言論統制だ」といった批判が集まり、撤回・謝罪した経緯がある。

 上島市長は府議などを経て20年に大阪維新の公認で初当選した。【中田敦子】

 

 

『維新・吉村代表から助言を受けた』箕面市長が一転して“万博出禁”発言を撤回「考えの異なる人間の排除と思われる発言は不適切」

2024/06/22 09:25 MBS毎日放送

 大阪府箕面市の市長が市議に対して万博に「出入り禁止」などと発言した問題で、市長が発言を撤回しました。

 大阪維新の会に所属する箕面市の上島一彦市長は6月19日、市議会の本会議で、大阪・関西万博への子どもの招待事業の中止を求めた議員に対して「万博行くなよ」「出入り禁止や」などとヤジを飛ばしました。

 上島市長はその翌日、発言内容については撤回しない意向を示していましたが、21日になって一転、発言を撤回しました。

 (箕面市 上島一彦市長)「考えの異なる人間を排除すると思われるような発言は、やっぱり首長としてはしてはならない、不適切だと(感じている)」

 撤回の理由について上島市長は、大阪維新の会の吉村洋文代表から「撤回すべき」と助言を受けたためなどとしています。

 

 

<独自>万博防災計画が判明、大屋根は「落雷の危険」 南海トラフでは最大15万人孤立

建設中の万博の大屋根。落雷の危険性が指摘された=大阪市

万博は来年4月13日から半年間、人工島の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催。会期中に約2820万人の来場を見込む。

万博協会は1日の来場者の約7割の最大15万人の帰宅困難者が発生することを想定。島内に取り残された場合、被災した来場者に1日目は場内の飲食店などの食料を提供し、2~4日目は場内に備蓄する60万食で賄う。

震度5弱以上の地震が発生した場合、来場者を屋外避難場所へ誘導した後、一時滞在施設に移ってもらう。来場者の収容ができなければ、移動可能であれば近隣の舞洲(まいしま)や咲(さき)洲(しま)に誘導し、船舶による避難要請も行う。

その他の災害想定では、大阪は7~9月に落雷が多いとし、大屋根の上(高さ最大20メートル)は「落雷の危険性が高い」とした。

会場には最大1700人の警備スタッフのほか、警察や消防、海上保安庁が常駐。約600台のカメラとスピーカーで場内の状況をリアルタイムで把握、緊急時の情報伝達が可能とする。(井上浩平)

 

 

2025年 万博
2024年6月19日 20:30 [会員限定記事] 日本経済新聞
大規模災害時、万博来場者の一時滞在場所として大屋根(リング)下部の活用も想定している(大阪市此花区)

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)は、四方を海で囲まれた会場で開催する初の万博となる。運営主体の日本国際博覧会協会は大規模災害時に最大15万人程度の滞留者が発生することを念頭に、一時滞在場所や備蓄の確保、避難計画の策定を急ぐ。万が一陸路が絶たれる場合も想定し、航路での避難ルートも確保する考えだ。

会場の人工島・夢洲(ゆめしま)は大阪市の臨海部にあり、近くにある別の2つの人工島とそれぞれトンネルや橋で結ばれている。25年1月には大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)中央線が延伸し、会場付近に新駅の開業を予定。島内外をむすぶ陸路のルートはこの3つしかない。

万博で想定される来場者はピーク時で1日22万7千人。会期中に大規模な地震などが起きれば、多数の来場者が島内に取り残される懸念がある。

協会が昨年12月に策定した防災基本計画によると、南海トラフ地震級の発生により会場周辺で予測される最大震度は6弱。夢洲はかさ上げされているため、津波(高さ5.4メートルを想定)による浸水被害が広がるリスクは小さい。

一方でトンネルや橋は耐震化されているものの、安全が確認されるまで通行できなくなる公算が大きい。鉄道も運休する可能性がある。大阪メトロの場合、原則として震度5弱以上で点検のため運行を一時的に停止するという。台風や大雨でも通行止めなどの恐れがある。

関西では18年9月の台風21号で大阪湾に停泊中のタンカーが強風で流され、関西国際空港の連絡橋に衝突。道路や鉄道が寸断され、空港利用客ら約8千人が一時孤立した。万博で想定される滞留者ははるかに多い。協会は来場者数のデータをもとに、最大15万人程度が会場近辺に一時滞在する可能性があるとみる。

会場内の滞在場所は催事場やバックヤードなどの施設や各パビリオンのほか、1周約2キロに及ぶ大屋根(リング)の下部を活用することも念頭に置く。協会は最長で3日程度の滞在を想定し、備蓄については現時点で60万食の食料を計画。さらなる積み増しを検討するほか、会場内の飲食店の食料も活用してまかなう。飲料水やおむつ、保温シート、簡易トイレといった物資も確保する方針だ。

協会は今夏にも具体的な帰宅困難者対策などを盛り込んだ防災の「実施計画」をまとめる考えで、大阪府・市をはじめ関係機関と連携して検討を急いでいる。

関係者によると、避難は段階的に実施する。一時滞在場所を活用しつつ、道路や鉄道の復旧状況を見ながら電車やバスなどで移動する。陸路が使えない事態を想定し、航路による避難経路も確保する。

関西2府4県などでつくる関西広域連合は大規模災害時を念頭に、滞留者を含む被災者や救助物資の輸送に関する協定を近畿旅客船協会などと結んでいる。自治体側から協力要請を受け、同協会側が船を派遣して運ぶ内容だ。この協定を活用する方向で検討している。

万博協会幹部は「陸路によるアクセスルートが使えなくなった場合、どれだけ早く復旧できるかがカギを握る。関係各所に働きかけていきたい」と話す。

(村田篤史)

 

 

「安全だと誰も言わない万博」爆発事故で教職員組合 大阪府に学校単位の招待中止申し入れ

学校単位での万博への招待事業を中止するよう申し入れた大阪府内の教職員組合3団体=大阪市中央区

万博への無料招待について府は、府内在住の4歳から高校生を対象とする意向で、学校単位での校外学習などでの来場を想定している。

今回申し入れを行ったのは、大阪教職員組合▷府立高等学校教職員組合▷府立障害児学校教職員組合-の3団体。会場予定地の「夢洲1区」で起きた可燃性ガスへの引火による爆発事故の対応を問題視している。

3団体は4月にも府と府教育長に対し、「責任ある対応を求める」として申し入れを行ったが、文書による回答は「情報提供する」といった程度にとどまり、爆発事故についても「万博の公式ウェブサイトに触れるのみ」だったという。

大阪教職員組合の米山幸治書記長は「ほぼゼロ回答と受け止めざるを得ない」としたうえで、「招待事業をやる以上、万博協会任せにせず、府が責任をもって安全性を確認し対応してほしい」と訴えた。

府教育庁が5月末までに行った各学校への意向調査では、来場希望は7割だったが、「希望しない」「不参加」の選択肢がないとして調査手法への批判も上がっている。米山氏は「積極的に参加を希望する学校が果たしてどれだけあるのか」と疑問を呈した。

 

 

万博会場の建設工事に従事するため、バスで夢洲に向かう作業員ら=大阪市住之江区で2024年3月、野田樹撮影

 <夢の洲(しま)の現在地>

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 肌寒さが残る3月の午前7時、大阪市住之江区にあるアジア太平洋トレードセンター(ATC)前のバス乗り場には、建設作業員が列を作っていた。対岸の人工島・夢洲(ゆめしま)(此花区)で進む大阪・関西万博会場の建設工事に従事する人々で、その数は1日約3000人を数える。

 ここから夢洲へはトンネルを通って向かう。作業員のマイカー通勤を認めれば渋滞は必至で、工事や物流への影響が懸念される。並んでいた内装作業員の男性(31)はこうこぼした。「他の現場なら車で行って横に付ければいいだけ。不便だっていうのはみんな感じてますよ。やっぱり、夢洲の現場は特殊だ」

 「夢洲は島だ。トンネルや橋が使えなくなれば、大勢の人が島の中で何日も過ごさないといけない」。1月31日、市議会の万博推進特別委員会で、公明党の議員が災害時の対応について尋ねた。元日の能登半島地震を受けて市民の防災意識が高まる中、市側の答弁は淡々としたものだった。「(協会の)安全対策協議会で今後、具体的な検討が進められていくものと認識しています」

 夢洲は南東の咲洲(さきしま)と夢咲トンネルで、北の舞洲(まいしま)と夢舞大橋でそれぞれつながる。南海トラフ巨大地震を想定した大阪府のシミュレーションでは、一帯の震度は5強~6弱。協会は「いずれも耐震構造を備えており、損壊する可能性は低い」とする。

 市によると、夢洲は最低潮位から11メートルの高さにかさ上げしている。埋め立てには液状化しにくい粘土質のしゅんせつ土を使用。そのため、協会は「高潮や津波の被害は限定的で、会場の大部分は液状化リスクも低い」と説明する。ただ、府のボーリング調査では、咲洲、舞洲一帯は液状化の可能性が高いとの結果が出た。橋やトンネルが無事でも、2島や大阪一円で交通が止まれば、最大で1日22万7000人とされる来場者が帰宅困難に陥る可能性がある。

 11年の東日本大震災では、ATC近くの府咲洲庁舎が長周期地震動で水平方向に最大2・7メートル揺れ、約360カ所が破損した。18年9月の台風21号では、夢洲と同様に大阪湾の人工島にある関西国際空港の滑走路が浸水、地下の電源設備が海水につかり大規模停電につながった。また、強風にあおられたタンカーが連絡橋に衝突して通行不能となり、利用客ら約8000人が孤立。空港内のコンビニには、食料品や生活用品を買い求める客が殺到した。

 「夢洲は地震で断水や停電の可能性がある。夏ならエアコンが止まり、来場者は熱中症のリスクにさらされる」。兵庫県立大大学院の紅谷昇平准教授(都市防災)はそう指摘し、来場者が安全に待機できる施設の確保や、会場外への誘導も含めたシミュレーションの必要性を訴える。

 協会は21年9月に設置した安全対策協議会で、食料備蓄用の倉庫3カ所(計3570平方メートル)の整備計画を策定。市は会期中、会場内に24時間態勢の消防センターを設置し、関西広域連合は協会とドクターヘリの運用を調整している。しかし、万博会場での避難誘導や帰宅困難者対策を含む具体的な防災計画は未完成で、協会担当者は「夏までに」と語るのみだ。

 万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、防災の観点からも試される。

 

 

万博に大阪府内の4~5歳の未就学児ら13万人も無料招待…府外通学の児童・生徒も新たに対象

 大阪府の吉村知事は19日の記者会見で、来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博の会場に、府内で暮らす4、5歳の幼児や、府内から府外の小中学校・高校に通う児童生徒らを無料招待すると発表した。近く特設サイトを開設し、9月から保護者らから申請の受け付けを始める。

パビリオンの建設工事が進む大阪・関西万博の会場(6月17日、大阪市此花区の夢洲で、読売ヘリから)=中原正純撮影

パビリオンの建設工事が進む大阪・関西万博の会場(6月17日、大阪市此花区の夢洲で、読売ヘリから)=中原正純撮影

 対象となるのは、来年4月1日時点で、〈1〉4歳または5歳の未就学児(およそ13万人)〈2〉府外の小中高校に通う児童生徒(同1万人)〈3〉高校に通っていない府内の15~17歳(同4000人)のいずれかに該当し、招待を希望する子ども。

 また、大阪市も、来年7月19日~8月31日に何度でも入場できる「夏パス」の無料配布事業について、府の新しい特設サイトで申請を受け付けると発表した。

 対象は市内居住で、来年4月1日時点で4~17歳の子ども。申請後、日本国際博覧会協会のサイトで来場日時の予約が必要となる。

 問い合わせは、7月8日に開設される府のコールセンター(06・7526・3090)。

 

 

 

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7 コメント

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むしろ (時々拝見)
2024-06-22 21:50:40
出禁じゃなくて、危険!立入禁止にしては?
外国館の撤退も加速すると良いですね、日本のために。
夢洲が液状化するなら、咲洲も舞洲も一緒でしょうし。

空飛ぶクルマ
人を乗せないことにしたそうです。絵にかいた餅に代わって、「ヨシムラの空飛ぶクルマ」ということにしましょう。
ヨシムラや クルマ飛ばずに 金が飛ぶ

そもそも、空飛ぶクルマって、
危なくて、大空港では離着陸できませんし、都市でも、混雑すると車と違って落ちる危険がありますので、離着陸場は分散した上に、乗降場から離す必要があります。
したがって、車並みに、地上を走れないとものすごーく不便な乗り物になるだけでしょう。
人があまりいない、交通の不便な所でなら橋の代わりになるでしょうが、問題はそこまでどうやって行くか、ですね。
まあ、警察の自転車や原付の代わりが最適だと思います。

橋下vs馬場もあるようで・・、
橋下×馬場=同じ穴の狢+鼬の最後っ屁=地獄絵図
返信する
Unknown (津木野宇佐儀)
2024-06-23 01:07:51
反原発の私が福島原発の惨事を止められなかっという痛恨の思いがあるからこそ
惨事が起こるまえに「万博」は絶対に中止にしなければなりません。
惨事が起こってからでは遅いのです!
返信する
ゐ新喜劇 (津木野宇佐儀)
2024-06-23 01:30:58
>時々拝見さん
>橋下vs馬場もあるようで・・、
>橋下×馬場=同じ穴の狢+鼬の最後っ屁=地獄絵図
その「地獄絵図」コメディ、下手な吉本「芸人」より大爆笑間違いナシですね!
政治よりも、チンピラハシモト・ネコババフンウニ・イソジンヨシムラで喜劇劇団立ち上げ方が、世の中のためにもよっぽどいいのに(爆)
劇団名は「ゐ新喜劇」!

ブログ主様、またまたすみません…m(_ _)m
返信する
多々追加 (時々拝見)
2024-06-23 16:47:42
津木野宇佐儀さん、いつもフォローありがとうございます。イスラム文化にもお詳しいようなので、機会がありましたら、よろしくお願いします。

空飛ぶクルマの補足ですが、
大量輸送に向きません。大阪万博程度の客ならともかく。少人数の定員を台数でカバーすると、広大な乗降場が必要になります。
電動の場合、僻地に充電設備が必要になります。
有人ドローンの用途としては、短距離の渡し船舟の代替、同じく、医療用でしょうか?

飛ばない豚はただの豚だ、走らない車はただの廃車だ、飛ばないトイレは安全だ。

馬場を抜いてもババばかり

走らなくても空飛ぶクルマとはこれ如何に?
燃えてなくても火の車というが如し。

焼き直しですが
気をつけよう、イシン、イソジン、ダイオキシン
気をつけよう、カルト、オカルト、トトカルチョ

悪乗りすみません。
返信する
ご冥福をお祈りします (ゴメンテイター)
2024-06-23 20:52:59
1970年に開催された大阪万国博覧会においては、その会場建設の工事で17人の方が犠牲になりました。
その慰霊碑は「招魂碑」として「太陽の塔」と向き合うように、大阪府吹田市の小高い丘の上に立っているそうです。
あらためてご冥福をお祈りいたします。

このブログだけでなく、いろんなところで夢洲万博の危険性が伝えられています。
夢洲を会場に選んだことがそもそもの大失敗なんです。もちろん、今の時代に万博?という問題もありますが。私の記憶によれば、「会場には夢洲が適している」と橋下徹が言い出したのでした。
確かに、橋下の思惑に沿えば最適でしょう。無駄な公共工事を次々と行えるのですから。鉄道の延伸、会場の整備等々。工事費が膨らんでいると言われますが、それは会場整備の費用のお話。鉄道は? 道路は?
税金をネコババするシステムとしては、本当に最適の場所と言えるでしょう。
いくら危険でもやめないのは、税金ネコババシステムだからでしょう。

ところで、防災計画を作ったとしても、それは万博開催期間中のお話。今は? 工事現場で働く人たちの防災計画は?
パビリオンの建設工事が間に合わないとわかった時、建設の遅れに対応するために残業規制適用を外そうという話が万博協会内で出ました。建設作業員の命を何とも思わない、私利私欲の塊のような人たちが万博協会の構成員なんですね。

建設作業員の皆さんが、誰一人犠牲にならないことを祈るばかりです。
そして、1970年4月8日の大阪天六ガス爆発事故のような万博関連工事の犠牲者の皆さんのことを、思い出し、反省し、安全第一の運営に替えさせなければいけません。

やっぱり、大阪夢洲万博には行かないことが一番。
高齢者が「冥途の土産に」と行くのなら、遺言書を預けてからにされては?
返信する
「空飛ぶクルマ」より『飛ぶ教室』 (津木野宇佐儀)
2024-06-24 01:46:33
>時々拝見さん
毎回恐縮です…(^^;)

「空飛ぶクルマ」の、ゐ新万博に子どもを動員させるより
ケストナーの『飛ぶ教室』こそ子どもたちに示すべき(決して強要はしてはいけない!)思います。

落ち目二ホン そんなにイシンで どこへ行く
ブログ主さん、すみませんm(_ _)m
返信する
「開催」以前から「愚行」だ (津木野宇佐儀)
2024-06-24 02:36:19
>ゴメンテイターさん
>1970年に開催された大阪万国博覧会においては、その会場建設の工事で17人の方が犠牲になりました。
実は私、その事実を知りませんでした。
ご教授ありがとうございます。
大事業の工事での犠牲者が広く知られることって、なかなかないですよね。

しかも、今回は地盤・可燃性ガス・災害等、工事関係者の方々の危険は相当なものがあると思います。
「開催」以前から危険な事業ですね。
しかも、公費が一部の利益のために使われ行われる愚行だということに、怒りを禁じえません。
返信する

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