![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/af/fb2e8bc953f92e6421737578ce2ed973.jpg)
日本の「ファシズム前夜」に警鐘を鳴らし続ける、ドキュメンタリー映画作家の想田和弘さんの昨日のツイートを読んで思い出した、個人的な記憶があります。
今は僕が「米軍らによる民間人の殺戮はテロと同じではないか」などと申し上げても共感してくれる人は多いけど、日本で実際に「テロ」が起きた後だとこうはいかないと思っている。「テロリストの味方をするのか」「お前もテロリストか」といった言説が跋扈するだろう。みなさん覚えて置いてください。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 11月 18
人間って、他者が攻撃されたときにはまだ理性が働くけれども、自分たちが攻撃されると感情にとらわれがちである。911後の米国ではまさにそれが起きた。あのときは世論調査で、アフガン攻撃を実に9割の米国人が支持した。反対した米国議会の議員はたった一人。その結果、世界はどうなりましたか。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 11月 18
2001年。
21世紀の始まりの年、私は21世紀こそ戦争の世紀とも言われた20世紀と違う、平和と人道の世紀に出来るのではないか、と胸を膨らませていました。
ところが、9・11テロ。
仕事を終えて、マンションに帰ってきたときに、家族が見ているテレビの画面に映った映像が何なのかわからず、茫然としているうちに、もう1機が突っ込んできたことを今でも覚えています。
9・11テロからすべてが始まったわけではない。
9・11同時多発テロから10年 アメリカ市民は犠牲者だが、アメリカは加害者だ
その後、ジョージ・W・ブッシュ大統領がアフガニスタンに「自衛のための戦争」を仕掛けるという話になった時に、私は自分の「夢の21世紀」が踏みにじられる思いがして、怒り狂いました。
もう、テロは終わったあとなのに、なにが自衛戦争だ!
しかも、まだ、攻撃をしたのが誰なのか、その犯人がアフガニスタンに潜伏しているかどうかもはっきりしないではないか!
そして、アフガンに暮らす普通の人々はどうなるのか!
2001年9月14日、9.11テロからわずか3日後。
この事件に関わった者とそれらをかくまう者に対する軍事力行使を容認するという内容の決議が連邦議会において圧倒的多数で可決されました。
なんと、同決議に対する反対票は下院(定数435)においては僅か1票(1対420)で、上院(定数100)に至っては反対が0票(0対98)という結果でした。
この時、アメリカの下院議会で1対420、上院を合わせれば1対518にもかかわらず、敢然と反対票を投じ、反対演説をしたのが民主党のバーバラ・リー下院議員だったのです。
彼女の演説を末尾に載せましたが、ただ一人、「自衛のための正義の戦争」に反対するバーバラ・リー議員に対する批判と脅迫、圧力は大変なものだったと言います。
翌年に来日したときのお写真。
そして、いまだに国会議員らしいのが凄い。
アフガニスタン戦争に対するギャラップ社による世論調査によると、アメリカ国内で、同戦争を「誤りでない」と回答したのは2001年11月時点で89%、そして2002年1月時点で93%でした。
また、CBSニュースとニューヨーク・タイムズが共同で行った世論調査によると、同戦争が「良い方向に進んでいる」と回答したのは2002年5月時点で73%でした。
さらにアフガニスタン戦争を主導したブッシュ政権は9.11テロ事件の直後から2001年の末まで、常に85%以上という非常に高い支持率を米国民から獲得しました(ギャラップ社)。
そして、私が敬愛するアメリカのリベラルな国際法学者であるリチャード・フォークプリンストン大学教授(当時)が、なんと、ブッシュ大統領のアフガン攻撃を「自衛戦争」だと認め、支持したという報が入ってきました。
私は目の前が真っ暗になった思いでした。
あの賢明なリチャード・フォークでさえ、自分が住む街で、自国民が目の前で攻撃され、多数の犠牲者を出したという究極の状況では、「愛国主義者的な判断」をしてしまうのか!?
2010年10月22日、国連特別報告官としての任務の最終報告について記者会見を持ち、ユダヤ系アメリカ人でありながら、パレスチナ人の権利を支持するように訴えたリチャード・フォーク氏(UN Photo)。
さて、その状況下に日本が置かれた時に。
「旗を高く掲げ続ける」というエブリワンブログですが、誰とでも仲良くしたい八方美人の私が、1対420でも、戦争反対の旗を高く掲げ続けることができるでしょうか。
90%の世論に積極的に与することはしなくても、1対420に堪えられるでしょうか。沈黙せずにいられるでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/0e/4b1c69f35d3eb1aae88a69dbddef5dce.png)
さて、2008年11月4日、米大統領選挙に勝利したバラク・オバマ氏は勝利演説で
「今夜祝っている間にも、明日もたらされる難題である2つの戦争」
「我々はイラクの砂漠やアフガニスタンの山中で起床し、我々のため己の命を危険に晒している米国人がいることを知っている」
と戦争を終わらせる信念を語り、
「Yes, we can!」
と叫びました。
たしかに彼は、イラクからの撤退の目標を一応達成しました。
2011年12月18日、米軍は撤退を完了したのです。
米軍に死者4487人(文官を含む)を出し、戦費8000億ドル余(約100兆円)を費やし、イラク民間人死者約11万人の犠牲を生じたイラク戦争は終了しました。
バラク・オバマ米大統領は2011年12月14日、ノースカロライナ州のフォートブラッグ陸軍基地で、約9年間続いたイラク戦争の終結を宣言。イラクの再建に多大な貢献をしたとして兵士らを称賛した。
しかし、イラク戦争の前に始めたアフガニスタン戦争はすでに14年以上。アメリカ最長の戦争となっています。
しかも、オバマ大統領は2015年10月、アフガニスタン撤収計画を見直し、次期大統領就任後の2017年以降も米軍を5500人程度駐留させると表明しました。
2012年の自らの再選の公約としてオバマ自身が掲げた任期中の米軍のアフガン撤退が結局、実現しなかったことになります。
そして、イラクについても、オバマ大統領は
「我々は安定し、民衆に選ばれた政府を持つイラクを去る」
と終結宣言で語ったのですが、この戦争で火がついたシーア派とスンニ派の抗争は収まらず、圧迫されたスンニ派の武装勢力「イスラム国」(その前身はイラク戦争開戦翌年の2004年にできた)が、2014年6月からイラク北部、西部を制し、シリアにも支配地域を拡大する結果となっています。
米国は2014年6月に軍事顧問団300人を送ったのですが効果がなく、米軍は8月8日、英、仏、加など11ヵ国の空軍とともに航空攻撃、巡航ミサイル攻撃に踏み切りました。
(2015年2月現在。その後何千回空爆したか知りません)
さらに2015年2月には、アメリカは攻撃目標の選定や特殊作戦のため、約3000人の地上部隊を、いったん撤退したはずのイラクに再び駐留させざるをえなくなったのです。
いかに武力行使が虚しく、効果がなく、そして一度始めた戦争を終えるのがどれほど難しいかがよくわかります。
いったん、攻撃を受けてしまえば、抗し難いナショナリズムの高揚。
いったん、始めてしまえば、終結し難い泥沼化する戦争。
ならば、今のうちに、日本が戦争やテロに巻き込まれないようにするために、最善最大の努力をするしかないと思います。
オランド仏大統領「戦争状態」宣言。憲法改正、人権制限に言及。「人権宣言の国」に今日本が学ぶべきこと。
関連記事
想田和弘監督が警告。自民党改憲案は言論の自由への弾圧を可能にする第2項を表現の自由条項に加えている。
自民党がパリのテロに便乗して憲法違反の「共謀罪」新設をまた言い出す。これぞ火事場泥棒、便乗商法だ。
テロは許せない。でも、ISに空爆する有志連合だけが人類で、文明国で、普遍的な価値を代表しているの?
パリで同時多発テロ。米軍と共に「イスラム国」を空爆しているフランス。安保法制は日本を危険にする。
参考記事
アフガニスタン戦争とアメリカ ―― アメリカ国内政治の展開を中心に
(インタビュー)「国家」を超えて 米プリンストン大学名誉教授、リチャード・フォークさん
2015年6月26日05時00分 朝日新聞
私は強い人間ではありませんし、第二のバーバラ・リー、第二の斉藤隆夫になれるだなんて、自分のことを買いかぶる気はありません。
いや、そんな選択を誰も迫られない世の中のままにしなければならないのです。
ならば、今この時、平時が続くように頑張らねば。
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軍事行動に反対票を投じたバーバラ・リー議員のスピーチ~イラク市民虐殺を許さないために
■■引用開始(このブログ←に原文も掲載されています)■■
議長、私は今日、ニューヨーク、バージニア、ペンシルベニアで殺され傷つけられた家族と愛する人々への悲しみでいっぱいになりながら、耐えがたい気持ちで演説に立っています。
アメリカ国民と全世界の何百万もの人々をとらえた悲しみを理解しないのは最も愚かな者か最も無神経な者だけでしょう。
アメリカ合衆国に対するこの筆舌に尽くしがたい攻撃のために、私は向かうべき方向を求めて自らの道徳指針と良心と神に頼らざるをえませんでした。
9月11日は世界を変えました。最も深い恐怖が今や私たちの心に付きまとってます。しかしながら、私は軍事行動はアメリカ合衆国に対する国際的なテロリズムのこれ以上の行動を防がないと確信しています。
私は、大統領はこの決議がなくても戦争を行なうことができることを私たち全員が分かっているにもかかわらずこの武力行使決議が通過するのだということを知っています。
この[反対]投票がどんなに困難なものであろうとも、私たちの何人かが自制を行使するように説得しければなりません。
しばらく距離を置いてみて今日の私たちの行動のもつ意味を通して考えよう、その結果をもっと十分に理解しよう、と言う何人かが私たちの中にいなければなりません。
私たちは従来型の戦争を扱っているのではありません。私たちは従来型のやり方の対応はできないのです。
私はこの悪循環が制御不能になるのを見たくありません。今回の危機には国家の安全や外交政策や社会安全や情報収集や経済や殺人といった諸問題が入っているのです。
私たちの対応はそれと同様に多面的でなければなりません。
私たちはあわてて判定を下してはなりません。
あまりにも多すぎる罪のない人たちが既に亡くなりました。
アメリカ合衆国は喪に服しています。もしも私たちがあわてて反撃を開始すれば、女性や子どもやその他の非戦闘員が十字砲火を浴びるという大きすぎる危険な目に遭う恐れがあるのです。
同様に私たちは、残忍な殺人者によるこの狂暴な行為に対する正当な怒りがあるからと、あらゆるアラブ系のアメリカ人やイスラム教徒や東南アジア出身者や他のどの人々に対しても人種や宗教や民族を理由として偏見をあおることはできません。
最後に、私たちは退場の戦略も焦点を合わせた標的もなしに無制限の戦争を開始しないように注意を払わなければなりません。
私たちは過去の過ちを繰り返すことはできません。
1964年に連邦議会はリンドン・ジョンソン大統領に攻撃を撃退しさらなる侵略行為を防ぐために「あらゆる必要な手段をとる」権力を与えました。
その決定をした時に、本議会は憲法上の責任を放棄し、長年にわたるベトナムでの宣戦布告なき戦争へとアメリカ合衆国を送り出したのです。
当時、トンキン湾決議にただ二人反対票を投じたうちの一人であるワイン・モース上院議員は言明しました。
「歴史は我々がアメリカ合衆国憲法をくつがえし台無しにするという重大な過ちを犯したのだということを記録するであろうと私は信じる。……次の世紀のうちに、将来の世代の人々はこのような歴史的な過ちを現に犯そうとしている連邦議会を落胆と大いなる失望をもって見ることになるだろうと私は信じる。」
モース上院議員は正しかったのです。私は今日、同じ過ちを私たちが犯しているのではないかと恐れています。
そして私はその結果を恐れています。私はこの投票をするのに思い悩んできました。
しかし私は今日、ナショナル・カテドラルでのとてもつらいが美しい追悼会の中でこの投票に正面から取り組むことにしたのです。
牧師の一人がとても感銘深く「私たちは行動する際には、自らが深く悔いる害悪にならないようにしましょう。」と語ったのです。
Statement of Rep. Barbara Lee on the floor of the House of Representatives
Sept. 14, 2001.
Mr. Speaker, I rise today with a heavy heart, one that is filled with sorrow for the families and loved ones who were killed and injured in New York,Virginia, and Pennsylvania. Only the most foolish or the most callous would not understand the grief that has gripped the American people and millions across the world. This unspeakable attack on the United States has forced me to rely on my moral compass, my conscience, and my God for direction.
September 11 changed the world. Our deepest fears now haunt us. Yet I am convinced that military action will not prevent further acts of international terrorism against the United States. I know that this use-of-force resolution will pass although we all know that the President can wage a war even without this resolution. However difficult this vote may be, some of us must urge the use of restraint.
There must be some of us who say, let's step back for a moment and think through the implications of our actions today--let us more fully understand its consequences. We are not dealing with a conventional war. We cannot respond in a conventional manner. I do not want to see this spiral out of control. This crisis involves issues of national security, foreign policy,public safety, intelligence gathering, economics, and murder. Our response must be equally multi-faceted.
We must not rush to judgment. Far too many innocent people have already died. Our country is in mourning. If we rush to launch a counter-attack,we run too great a risk that women, children, and other non- combatants will be caught in the crossfire. Nor can we let our justified anger over these outrageous acts by vicious murderers inflame prejudice against all Arab Americans, Muslims, Southeast Asians, or any other people because of their race, religion, or ethnicity.
Finally, we must be careful not to embark on an open- ended war with neither an exit strategy nor a focused target. We cannot repeat past mistakes. In 1964, Congress gave President Lyndon Johnson the power to ``take all necessary measures'' to repel attacks and prevent further aggression. In so
doing, this House abandoned its own constitutional responsibilities and launched our country into years of undeclared war in Vietnam.
At that time, Senator Wayne Morse, one of two lonely votes against the Tonkin Gulf Resolution, declared, ``I believe that history will record that we have made a grave mistake in subverting and circumventing the Constitution of the United States.........I believe that within the next century, future generations will look with dismay and great disappointment upon a Congress which is now about to make such a historic mistake.''
Senator Morse was correct, and I fear we make the same mistake today. And I fear the consequences. I have agonized over this vote. But I came to grips with it in the very painful yet beautiful memorial service today at the National Cathedral. As a member of the clergy so eloquently said, ``As we act, let us not become the evil that we deplore.''
米議会でただひとり軍事力行使に 反対の票を投じたリー下院議員 |
(AP) 2001年9月16日 カリフォルニア州オークランド 連邦議会でたった一人、軍事力行使の決議案に反対票を投じたのは、バーバラ・リー下院議員。もとソーシャルワーカーのリー議員は、2年前にも、米国がセルビアに部隊を投入することに、下院でたった一人で反対した人である。 |
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オークランドとバークレーというリベラル派が圧倒的に優勢な地区から選出された議員は、1998年に軍事費削減を公約として初当選。今回、ブッシュ大統領に軍事力行使の権限を認める決議が、上院では98対0、下院では420対1で可決された。 リー議員の選挙区の人々の多くは、議員が「自分の道徳的羅針盤と良心と神の指し示すところに従って」到達した考えに賛成できないという。 「リーさんは、あの決議は『あの男』にあんまり大きな力を与えすぎるというんでしょう。それはきっとそうでしょうね」と、カリフォルニア州立大学バークレー校のそばで線香を売っていたジョージ・オドムさんは言う。「でも、それが必要なら、やらないわけにはいかないでしょう」 下院の議場で、リー議員は、反対の理由を、自制を求めたかったのだと説明した。 「誰かが我々に『ちょっとのあいだ一歩退いて、きょうの措置がどんな結果を引き起こすものか考えてみよう、もっとことの帰結を十分に理解しよう」と言う人がいるべきです」とリー議員は言った「あまりに多くの無辜の人々が、すでに亡くなっているのです」 議員は、かつてリンドン・ジョンソン大統領にベトナム戦争遂行の自由を与えたトンキン湾決議の例を引いた。当時あの決議に反対したのも、民主党のアーネスト・グルーニング(アラスカ)とウェイン・モース(オレゴン)というたった2人の上院議員だけだった。両議員は「歴史は、我々がベトナムで重大な間違いをしたと記録するだろう」と予告していた。 リー議員は、ロン・デラムズ下院議員のもとで働いたあと、同議員のあとをついでカリフォルニア州の下院および上院の議員を務めた。 有権者の一部は、リー議員こそ、選挙区の有権者の気持を代表していると言う。 「私の代わりにああしてくれたことは、ほんとうに嬉しい」と、バークレーの民衆公園で行商をするジョン・ジャストレフスキさんはいう。「私は平和を讃えたいのです。報復は明らかにこの問題を解決するやり方としては野蛮です。我々は落ち着いて、情け深くなくてはならない」 世界貿易センターとペンタゴンへの攻撃を真珠湾攻撃になぞらえる人は多い。真珠湾攻撃も、1941年、当時の議会を即座に対日宣戦布告に踏み切らせるもとになった。 その投票のときでも、たった一人、ジャネット・ランキン下院議員が反対した。ランキン議員は、第一次世界大戦のときも、米国の参戦に反対した。モンタナ州ミズーラ選出の共和党議員だったランキン議員は、生涯にわたる平和主義者で、暴力は人間の不和を解決しないとの信念を持っていた。 ランキン女史は、1943年に議員を引退した。グルーニング、モース両議員は再選されなかった。リー議員の選挙区では、リー議員はたとえ自分達が反対しても、立場を明確にしただろうと、その信念に敬意を表す人が多い。 「ああいう意見を表明するのには、非常な道徳的勇気を必要としたでしょう」と、オークランドの高級宝飾店に勤めるアンジェラ・ネヴィンさんは言う。「たとえ、あまのじゃくと言われようと、誰かが正気の声をあげる必要があるんです」 (訳 萩谷 良)
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ともに素晴らしいですね...
日本なら、この一名は、山本太郎でしょうか?
いやいや、みずほたんと、共産党ぐらいは反対してくれるはずですが...
アメリカでは、赤狩り以降、共産主義も社会主義も、ずっと非合法なのですか。
でも日本の共産党も、共産主義ではないと思います。
アメリカのリベラル=日本の社民・共産レベルなのでしょうか。だったら、ヤバイかも。
先ほど.「 モーニングショー 」を見ていましたら、今日のテーマはまさに、テロと難民についてでした。
◯ 日本在住のクルド人難民数名に取材。
難民キャンプにいる同胞に、人道支援をしてほしい。軍事的支援は必要ない。自分たちもまだ難民認定されていないのだが、日本政府に対し、現在2000名ほどいる難民申請者を認定してほしい、と要望。
◯ 名前を失念したが、イラク難民キャンプボランティア団体・代表者?西谷氏
テロを絶滅しようと空爆すれば、テロリストの数以上の一般市民の犠牲者が出て、その中から、新たにテロ集団に加わるものが現れ、テロリストは尽きることはない。
また、難民キャンプでは教育が不十分で、仕事もないから、長じてテロリスト集団に加わるしかない、という考えを持つ者も出る。
テロ撲滅の名のもとに空爆をするのは、戦争で儲かる者が仕掛けるから。
軍事的支援でなく、是非人道支援を。
さしあたって、難民キャンプに毛布を。
◯ イスラム専門家・宮田律氏
同様の意見。
アメリカも、ヨーロッパも、軍産複合体の意図の下、対テロ戦争に突入している。日本はこれに加わるべきではない。
( もっと詳しかったが、残念、忘れてしまった )
ということで、宗教的にはフリー、戦争したり支配したりされたりの歴史もなく、ここ70年は他国を侵略せず、憲法にて縛りをかけてもいる日本は、まだかろうじてかの地の人々にも信頼されうる存在である。
是非、人道支援のほうに傾注すべきである、という結論です。
私も、今、日本は非常に危険な状態の中にいると思います。悪いことが起きないか、でもそういう風に考えること自体が悪いことを引き寄せそうで本当に不安です。
でも、だからこそ、今が頑張りどきなのでしょう。
私たちはたった一人で異を唱えることが出来るほど強くありません。ですから、仲間を今のうちに一人、二人と作る努力をしなければなりません。
私は毎年クリスマスカードを親しい人に送るのですが、今年はその人たちに手紙も同封しようと考えています。それを読んだ人が、次はその人が親しくしている人に話しかける、こうやって草の根で広げて行けないかと思うのです。
沖縄辺野古の座り込みは、普段100名ほどが座りこみをしていると機動隊に力づくで排除されてしまいますが、昨日(18日)は1000人以上の人が集まったので機動隊も出動しなかったそうですね。ひとりひとりの力は小さくても、皆が力を合わせることでそういうことが出来るということですね。
ブログ主様には頑張ってどんどん記事を書いて頂き、記事を読んでいる人はその人なりに草の根の力を信じて頑張りましょう。
―『ゴールドライタン』より、敵将の一人マンナッカーの言葉
「殺されたから殺す、それではいつまで経っても終わりはないんだ。俺達は人間だ。たとえ相手が獣みたいな奴でも、俺達まで獣に成り下がる必要はない!」
―『闘将ダイモス』より、敵捕虜を殺そうとした地球人に対して主人公・竜崎一矢
自分達の常識が世界中どこでも通用すると思ったら大間違い。それを通させようとするのは帝国主義でしかありません。ヨーロッパとアメリカは19世紀から進歩してませんね。
バードストライクさん、その方はおそらく「イラクの子どもを救う会」代表、西谷文和さんです。
http://www.nowiraq.com/blog/
たとえば、70年代末の東側で世俗的であったアフガニスタンにおいて、アメリカは対抗するイスラム原理主義者に資金・軍事援助を行い、ソ連の軍事介入を引き起こした。http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/news/peace/blum-J激しい内戦の後、ソ連が撤退したが更に第2次の内戦が続き、アメリカと結びつきの強いパキスタンで作られた更にイスラム原理主義色の強いタリバンが勝利する。また、80年代にアメリカ他の支援で生まれたイスラム原理主義者の一部が後のアルカイダになった。
もし、アメリカがアフガニスタンに介入しなければ、後のアフガン報復戦争でアメリカが戦争の口実にした女性の酷い人権抑圧状況(まあ、現地の習俗・慣習ではあったが)はなくマララちゃんも銃撃を受けることもなかったろう。70年代末のアフガニスタンは世俗主義で近代化を進めており、女性は洋服を着て大学にいき、専門職についていたのだから。
また、アフガン戦争によってソ連は衰退を早め冷戦の終結に繋がったが、アメリカをはじめとする西側は「平和の配当」よりも、「一極支配」「新世界秩序」のほうによほど関心があり、ワルシャワ条約機構は解体したが、カウンターパートのNATOは解体どころか拡大し、ユーゴの内戦を煽り介入する。一方、アメリカはイラクに対して”クエートとイラクの問題は2国間の問題”と騙って湾岸戦争を引き起こした。このとき、メッカを有するサウジを出撃基地としたことで、アメリカらが育てたアルカイダが”異教徒によって聖地を汚された”として”ジハード"を始める。で、911に繋がってイラク・アフガン戦争をはじめ、イラクは結局内戦から破綻国家となり、リビアには欧米が軍事介入をしてこれまた破綻国家となり兵器とイスラムジハーディストがイラクやシリアの内戦に参加、一層ぐちゃぐちゃに。シリアは平和な民主化デモに”革命家”が参加して弾圧を誘導、これに西側や湾岸諸国などがそれぞれの思惑で介入、現在のグジャグジャな状況に。アサド(子)はイギリスの歯科医出身、イラク戦争では欧米側に付き欧米に恭順を誓ってグローバリズム・新自由主義改革を断行、欧米の観光客を多数呼んでいただけに”なんでだよ~~~”だろうな。で、ダーイシュの隆盛にも繋がり一層難民が増えたと。これにクルド問題も絡むし、イェメンとか勉強が追いつかない中東のぐちゃぐちゃにも繋がっていくと。
で、こうしたことに日本国民はどう関わってきたかといえば、選挙で決めてしまった自民党政権他を通じてアメリカ政府他を支持し影に日向に援助・助長してきたわけ。
もちろん、目下の話題のフランスもアメリカもイギリスも他の同盟国などもね。
彼らの多くは兵隊ではないから直接これらの人々を殺し、死に追いやり苦しめたわけではないけど、民主国家の主権者として自分を代表する政府をして彼らを殺し、苦しめ、辱めてきたんだよ。
私たちは彼らを一方的に裁き罰してきたけれど、純論理的に言って彼らに裁かれ罰せられたとしても自己責任・自業自得でしかない。
彼らが支配する日本の刑事司法システムやらアブグレイブやキャンプXレイの拷問つきの軍事”法廷”システムやらダーイシュによる”裁判"やらであるいは裁判さえない無人機暗殺虐殺システムで自分(たち)の罪を裁かれ、処刑されるさまを想像してみなくちゃいけないと思うな。
私たちが殺している人々、なかんづく民間人(余り意味のない定義だと思うけど)は主権のない非民主主義国の住民だから、私たちと違って、偉い人、強い人の行為と決定に何の論理的法的責任はないわけ。彼らは無垢で無辜だけど、僕らの手は彼らの血にまみれ口と胃袋は血でいっぱいであり罪で汚れていると言わざるを得ない。
もちろん、想田監督らが指摘したように武断主義によって「テロ」を廃絶することは不可能だ。叩けば叩くほど、卑劣だと罵れば罵るほど、彼らは増える。あらゆる意味で圧倒的な力の不対称が、彼らは原子力空母も大陸間弾道弾もステルス戦闘機もミサイル原潜も数十万の軍隊も数千万の人口も数百兆円のGDPも工業力も持っていない、彼らをこうした非対称で低烈度な、いわば”一矢報いる”自爆的攻撃に駆り立てているわけだ。ここで、”軍隊を狙わないのは卑怯だ”という紋切り型こそが、卑怯であり無意味になる。
また、彼らの死を恐れぬ攻撃は、原子力空母も大陸間弾道弾もステルス戦闘機もミサイル原潜もPAC3も数十万の軍隊も数千万の人口も数百兆円のGDP・工業力も、ハイテク・サイバー能力をもってしても怯ませ、全てを防ぐことはできはしない。
当然、私も死にたくないし怖い思いもしたくないし、困るのは嫌だが、ここからスタートしないと、認識と対応は上滑りなことにしかならない。
彼らは卑怯で卑劣なテロリストで犯罪者であり、私たちは法律と手続きにのっとって理性的にやっているという反知性、反倫理、歴史修正主義、ご都合主義では話にならない。
幸い、ムスリムについて言えば、教義上、世界はイスラム世界である「平和の家(イスラム法秩序の世界)」と非イスラム圏である「戦争の家(野蛮なところという意味)」に分けていて基本的には非イスラム圏である「戦争の家」には手を出さないことになっている。従って、こちらが介入をやめれば、攻撃のエネルギーは薄れ問題は静まらざるを得ない。
幸いにして、彼らには八紘一宇だの明白なる運命だの世界に冠たるだの日が没しないといったヤバイ発想はないし、裏付けとなる力もない。
その意味で、安倍自民政府がやっていることは最悪だ。これを止めさせなければ、日本と世界はテロよりも遥かに恐ろしい1984になる。
NYと違って何度もテロに見舞われているからなのか、規模の問題なのか。米国の失敗の反省からか。
事件現場でイマジンの大合唱なんかも起きてました。
軍隊とか、警察が頑張っても、出来るのはモグラ叩きだけ。根っこを枯らすことは出来ません。
テロ組織に渡る資金や武器の流入を絶つことが何故出来ないのか。
誰がISから石油を買ってるか、誰が武器を売ってるか、誰がトヨタのピックアップトラックを与えているのか。
大国が本気で取りかかればクリア出来る問題のはず。