
2015年11月13日に起きた、フランス・パリでの同時多発テロ。
今のところ、128名の市民の方々が亡くなり、200名以上の負傷者が出たと報道されています。パリでこれだけ犠牲者が出るのは第二次大戦以来とも。。。
何の罪もないのに亡くなられた犠牲者の方々、ご家族・ご友人の方々が本当にお気の毒で。。。。
私はこういう時、ショックが大きいのでテレビのニュースを見ないようにするのですが、ネットで伝えられている画像だけでもあまりの衝撃に、まだ暗いうちに、何とも言えぬ気分で目が覚めてしまいました。
弔意を示すために、このブログのパソコン版のテンプレートを、カナダのフランス領事館前に設置された献花台にしたのですが。。。。
仏AFP通信より。
テロのあった13日も、フランスやアメリカなどから構成される有志連合国による「イスラム国」への空爆は、平常通り27回を数えたそうです。
一日20回以上も空爆していたのか!
確かに、日本人も殺されましたし、伝えられてきた「イスラム国」の残虐行為は酷すぎます。
しかし、去年アメリカが始めた空爆に、イギリス・フランス・オーストラリアなどが加わり、さらにロシアも独自に空爆を開始しているのですが、いったいこれまでの空爆で何人の無辜の民が亡くなったのでしょうか。
こんな空爆の仕方をしていて、「イスラム国」の戦闘員だけが死んでいて、現地の民衆は無傷だなんて思えますか?
去年こうコメントしていたのが、先月空爆を開始したロシアのプーチン大統領だというのが、何とも皮肉。
今回の同時多発テロを受けて、アメリカのオバマ大統領が緊急会見で
「これはパリやフランス市民への攻撃というだけではなく、人類とその共有する普遍的な価値への攻撃だ」
「アメリカが同じようなテロを受けた際、フランスは常に立ちあがり、対テロへの戦いの強いパートナーとなってきた」
「フランス政府と市民に全面的に協力する用意がある」
と述べ、さらに、フランスの標語「自由、平等、友愛」を挙げた上で、
「この普遍的な価値はこの犯罪を行った人物たちのテロ行動や憎しみに基づいた考え方に耐え抜くだろう」
と言ったと言うのですが、シリアとイラクなどに空爆している有志連合だけが、人類?
あなたたちだけが人類の普遍的な価値の代表者なの?
パリ同時多発テロを受けて、世界各地の建物がフランス国旗の青、白、赤のカラーリングにライトアップされた。犠牲者を追悼するとともに、フランスへの連帯を表明するためだ。
上から、米エンパイアステートビル、ニューヨークワールドトレードセンター、英ウェンブリー競技場、豪シドニー・オペラハウス。
ロシアの
「非人間的な殺人」
という声明には、お前が言うな!と思ってしまうし、イスラエルのネタニヤフ首相が、2001年の9・11米同時テロの際に各国が米国に表明した表現を使って、
「肩と肩を並べ緊密に協力していく」
と言って連帯を示したなどと聞くと、次の中東戦争を予感して、むしろ恐ろしくなって震えが来ます。
2014年7月からのイスラエル軍によるガザへの空爆・侵攻で2000人を超える市民が殺され、9月に停戦しているはずなのに、イスラエルは今年6月、10月にも空爆を繰り返している。
この人々の死と犠牲は不問なの?
本日11月15日から、安倍首相が訪れているトルコでG20の会議が始まります。
安倍首相は、パリの当時多発テロについて既に
「パリにおけるテロ行為に対し、強い衝撃と怒りを覚える。いかなる理由があろうともテロは許されない。断固非難する」
「犠牲になられた方々に対し心から哀悼の意を表し、負傷された方々とご家族の皆様にお見舞いを申し上げる」
「日本はテロ未然防止に向け、フランスをはじめ国際社会と緊密に連携し、取り組んでいく」
「より一層緊張感を持って、海外人の安全確保対策に万全を期していく」
と語ったそうですが、テロ対策サミットになるであろうG20で、彼が各国首脳とどんな話し合いをして、どんな連携や取り組みを約束するのかは警戒して注目しておかないといけません。
ところで、昨日書いた
パリで同時多発テロ。米軍と共に「イスラム国」を空爆しているフランス。安保法制は日本を危険にする。
という記事をツイートしてくださった方に、さらにこういうツイートをしてきた方がいらっしゃいました。
@yab887 @raymiyatake 非人道的な虐殺を続けるイスラム国含むテロを放置しろと?国際社会や世界の平和に対してなぜそこまで無責任なんだ?テロを支援していると思われても仕方がない。
— warisreal (@monstergenom1) 2015, 11月 14
こういう同調圧力がもう始まっている!
イラク戦争でイラクにアルカイーダが流れ込んだり、「イスラム国」が生まれたように、武力行使で得られる平和など一片たりともありません。ブッシュ政権が「テロとの戦争」を開始してから10年以上経ちますが、テロやテロ組織は増え続ける一方ではありませんか。
武力行使に関わらないことは、決して放置でも、無関心や無責任でもありません。平和国家日本だからできるほかの貢献の方法があると言っているのです。そのほうが世界の役に立つし、日本の安全にも資するのです。
大量破壊兵器を持ち、アルカイーダとつるんでいる独裁者を倒すという虚偽の大義名分で始められたイラク戦争が、いったい何を生んだというのか。
そして、朝日新聞も、ヨーロッパ総局長の梅原季哉という人が
文明そのものを標的、卑劣な犯行 パリ同時多発テロ
という記事を書き、さすがに
「欧州各国が、テロリストと関係のない「移民」や「イスラム教徒」の排除に動くようでは、テロの封じ込めどころか、テロを助長することになりかねない。そのことは2001年9月11日の米同時多発テロ以降、米国や欧州各国などで起こる報復の連鎖を見ても明らかだ。」
と結びながらも、その直前に、
「文明そのものを標的にした卑劣な犯行だ。」
と書いています。これではオバマ大統領たちと言っていることは同じです。
そして、この記事は、「報復の連鎖」について触れておきながら、「イスラム国」への攻撃にはなんら警告していないのです。
今、我々の理性が試されています。
しかし、本当に日本のテレビはパリのことを全然やってないな。国外で起きたこととしては911以来の大きな事件だというのに。NHKも番宣番組とか流す必要あったのだろうか。
— 津田大介 (@tsuda) 2015, 11月 14
NHK総合、10時からのニュースで8分パリのニュースを流して終了、いま旅番組が始まったぞ……。それでいいのか?
— 津田大介 (@tsuda) 2015, 11月 14
ところで、安倍政権も積極的平和主義とか言って安保法制まで整えたんだから、こういうときこそ迅速に力強くメッセージを出すべきなんじゃないの? そのための集団なんとかじゃないのか。CNNがいま世界の反応まとめていたけど、日本は取り上げられず。
— 東浩紀@ゲンロン1創刊! (@hazuma) 2015, 11月 14
津田大介さんらがこういうツイートを連発していますが、ならば、イスラエルのガザ攻撃についてほとんどと言っていいほど報道されないことに対しては、なんか言ってきていたの?
「私はシャルリー」 失われたのがイスラム教徒の命と言論の自由でもそう言ってくれますか
日本がフランス市民の苦難を対岸の火事のように見ていて冷たいのは確かに情けないが、これがアメリカや日本自身が攻撃されたのだったら、どれだけナショナリズムが沸騰するのかと思うとぞっとする。
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自戒を込めて。
2015年11月14日
ジョーイ・アイユーブ
http://hummusforthought.com/2015/11/14/beirut-paris/
私はレバノンの恵まれたフランス語使用コミュニティの出身だ。だから私はいつも、フランスを第二の故郷だと思ってきた。パリの通りには、ベイルートの通りと同じように、親しんでいる。ほんの数日前までパリにいた。
このふた晩は恐ろしい夜だった。1日目にはベイルートで40人の命が奪われ、2日目にはパリで、100人以上の命が奪われた。
そして、私には明らかだと思われることは、私のベイルートの人びとの死は、パリの、私のもう一つの人びとの死と同じほどには扱われないということだ。
「私たち」は、Facebook災害時情報センター〔災害時に友人や家族にFacebook上で無事を知らせる機能。Facebook上に当該の災害が設定されることによって機能する〕に掲載されることはない。「私たち」は、世界の著名人や、ネット上の何百万もの人びとの、深夜の声明を得ることはない。
「私たち」は、無数の罪のない難民の生命にかかわるであろう政策を変えることもない。
これまではこんなに明らかではなかったが。
とはいえ、私はまったく憤ってはいない。ただ、悲しいだけだ。
これまで語られてきたこと、私たちはなんとか、ひとつになった人類の声らしきものをつくりあげてきたという進歩的思想のレトリックにとって、私たちというこの奇妙な種に属する多くの人びとが、いまだ、「世界」の主要な関心事からは排除されているということを認めるのは難しいことだ。
そして、まさにその「世界」によって、世界の多くの人びとを排除することによって私は成立しているということを、私は知っている。なぜならそれが、力の構造の機能だからだ。
私は問題ではない。
私の「身体」は、「世界」にとって問題ではない。
私が死んでも、なんの違いも生じないだろう。
もう一度言うけれど、私は怒ってはいない。
これは単なる事実だ。そう、「政治的」事実ではあるが、事実には違いない。
たぶん私は憤るべきなのだろう。でも私は疲れすぎている。認めるのは困難だが。
私が死ねば、友人や愛する人びとは私を思い出してくれるだろう。そのくらいには私は恵まれている。もしかしたらこのブログやネット上に書いたものを、世界中の人たちがまとめてくれるかもしれない。それはインターネットのすばらしいところだ。それさえ、多くの人びとにとっては手の届かない特権だけれど。
でもタナハシ・コーツ〔Ta-Nehisi Coates:アメリカの作家、ジャーナリスト。アフリカ系アメリカ人に関する社会的・政治的問題を論じている〕がアメリカにおける黒人の身体について語ったときに書いていたことを、私はこれまで理解できていなかった。アラブ人の身体についても、同じように語るべき物語があると思う。ネイティヴ・アメリカンの身体。先住民の身体。ラテン・アメリカ人の身体。インド人の身体。クルド人の身体。パキスタン人の身体。中国人の身体。そして他の多くの身体たち。
人間の身体は、一種類ではない。今のところ、一種類であるべきだと思われているのはたしかだけれども。それ自体が幻想なのかもしれない。でもそれは、だいじにとっておく価値のある幻想かもしれない。それが幻想にとどまるならば、一体どんな世界に私たちは生きていくことになるのか、わからないから。
ある身体はグローバルだが、多くの身体は、ローカルで、リージョナルで、「エスニック」である。
私の思いは、今日の恐ろしい攻撃のすべての被害者とともにあり、また、二、三の大量殺人行為と、人類をひとつの全体として想像することに人類が失敗した結果として、深刻な差別に苦しむことになるであろうすべての人びととともにある。
唯一の希望は、これらの犯罪者たちが意図したものとは反対の応答を生み出す強さを私たちはもっているということだ。私は楽観的にこう言いたい。私たちはそこへ向かっている、「そこ」がどこであれ、と。
私たちはこれらのことについて話す必要がある。私たちは人種について話す必要がある。いや、話さなければならない。
BEIRUT, PARIS
I come from a privileged Francophone community in Lebanon. This has meant that I’ve always seen France as my second home. The streets of Paris are as familiar to me as the streets of Beirut. I was just in Paris a few days ago.
These have been two horrible nights. The first took the lives of over 40 in Beirut, the second took the lives of over 100 in Paris.
It also seems clear to me that to the world, my people’s deaths in Beirut do not matter as much as my other people’s deaths in Paris.
‘We’ don’t get a safe button on Facebook. ‘We’ don’t get late night statements from the most powerful men and women alive and millions of online users.
‘We’ don’t change policies which will affect the lives of countless innocent refugees.
This could not be clearer.
I say this with no resentment whatsoever, just sadness.
It’s a hard thing to realize that for all that was said, for all the rhetoric of progressive thought that we have managed to create as a seemingly united human voice, most of us, most of us members of this curious species, are still excluded from the dominant concerns of the ‘world’.
And I know that by ‘world’, I am myself excluding most of the world. Because that’s how power structures work.
I do not matter.
My ‘body’ does not matter to the ‘world’.
If I die, it won’t make a difference.
Again, I say this with no resentment.
That statement is merely a fact. It is a ‘political’ fact, true, but a fact nonetheless.
Maybe I should have some resentment, but I’m too tired. It’s a heavy thing to realize.
I know that I’m privileged enough that when I do die, I will be remembered by friends and loved ones. Maybe this blog and an online presence might even gather some thoughts by people around the world. That’s the beauty of the internet. And even that is an out of reach privilege to too many.
But never before have I understood what Ta-Nehisi Coates wrote when he spoke of the Black Body in America. I think there is a story to be told with the Arab Body as well. The Native American Body. The Indigenous Body. The Latin American Body. The Indian Body. The Kurdish Body. The Pakistani Body. The Chinese Body. And so many other bodies.
The Human Body is not one. It sure feels that it should be by now. Maybe that in itself is an illusion. But maybe it’s an illusion worth preserving because I don’t know what sort of world we’d be living in if it stays an illusion.
Some bodies are global, but most bodies are local, regional, ‘ethnic’.
My thoughts are with all the victims of today’s horrific attacks, and my thoughts are with all those who will suffer serious discrimination as a result of the actions of a few mass murderers and the failure of humanity’s imagination to see itself as a unified entity.
My only hope is that we can be strong enough to generate the opposite response to what these criminals intended. I want to be optimistic enough to say that we’re getting there, wherever ‘there’ might be.
We need to talk about these things. We need to talk about Race. We just have to.
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イスラーム文化-その根柢にあるもの (岩波文庫) |
井筒 俊彦 (著) | |
岩波書店 |
イスラーム文化を真にイスラーム的ならしめているものは何か.――著者はイスラームの宗教について説くことからはじめ,その実現としての法と倫理におよび,さらにそれらを支える基盤の中にいわば顕教的なものと密教的なものとの激しいせめぎ合いを認め,イスラーム文化の根元に迫ろうとする.世界的な権威による第一級の啓蒙書.
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知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版 第4弾 池上彰が読む「イスラム」世界 (―) |
池上 彰 (著) | |
KADOKAWA / 角川マガジンズ |
イスラム世界には世界の大問題を読み解くカギがある! イスラム教徒はいまや世界に15億人。決して「よくわからない」ですむ存在ではない。また、イスラム武装勢力による事件の報道があるけれど、イスラム教が危険ということではない。イスラム世界の真実を理解する必要があるのだ。
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日本でいちばんイスラームを知っている中田考先生に、灘高で同級の勝谷誠彦が教えてもらった! 日本一わかりやすいイスラーム講座 |
アスコム |
「イスラーム国」をはじめとする中東の話題が、いまもニュースで話題になります。自爆テロや公開処刑、誘拐や殺人・・・。
でも、イスラーム教は、もともと異教徒に対して非常に寛大な宗教でした。かつて、税金さえ納めれば異教徒であっても、子々孫々まで永住権が得られました。だから、異教徒を取り込むことができたのです。それが、イスラーム世界が急速に拡大した大きな理由だったのです。
パリ同時テロ 仏大統領「ISによる犯行」

またオランド大統領は、「攻撃はフランス国内の支援を得て、海外で計画され組織されたものだ。フランスに対してだけでなく自由な声を発する多くの国に対して行われたもので、フランス国内外でISに対して容赦ない措置を取る」と述べて、テロに屈せず断固とした姿勢を貫く考えを示しました。
「非人道的な殺人」=各国から非難相次ぐ-仏テロ
2015年11月14日(土)12時54分配信 時事通信
パリで13日に発生した同時テロを受け、各国首脳からは、連帯の表明とテロへの非難が相次いだ。
ロシアも「非人間的な殺人」と非難。イスラエルのネタニヤフ首相は「肩と肩を並べ緊密に協力していく」と2001年の米同時テロの際、各国が米国に表明した表現を使って連帯を示した。トルコのエルドアン大統領は「テロについてよく知る国として、フランスが経験している苦しみを理解する」と呼び掛けた。
中国外務省の洪磊・副報道局長も「テロは人類への共同の挑戦」と表明。国連の潘基文事務総長は「卑劣な攻撃」と非難した。
毎日新聞 2015年11月14日 10時19分(最終更新 11月14日 12時06分)
【ワシントン和田浩明】パリの同時多発テロを受けオバマ米大統領は13日夕(日本時間14日朝)、ホワイトハウスで緊急声明を発表した。オバマ氏は、「罪のない市民を恐怖に陥れようとする言語道断の試みだ。パリやフランスだけでなく、人類や共通の価値への攻撃だ」と非難し、「テロリストを裁きにかけ、テロ組織を追い詰める」と断言した。
オバマ氏は、フランスに対するいかなる支援も行う考えを表明。「米国にとって最も古くからの同盟国であるフランスと共に、テロや過激主義と戦う」と述べた。数日以内にオランド大統領と連絡を取り、事件捜査などでの連携を取る意向を明らかにした。
オバマ氏は、「情勢はまだ流動的だ」として実行犯や動機に言及することは避けた。
国防総省当局者によると、カーター米国防長官もルドリアン仏国防相と早期に協議を行うため調整している。ケリー米国務長官も、攻撃を「邪悪だ」と指弾する声明を発表し、「人間性に対する攻撃と戦わねばならない」と述べた。
米CNNによると、全米のテロ対策当局者はパリの事件を受け緊急ビデオ会議を開いて対応を協議した。現時点で、米国に対する具体的なテロ情報は明らかになっていないという。
オバマ大統領「人類が共有する普遍的な価値への攻撃」
フランスのパリで13日に起きた同時多発テロは、アメリカでも大きな衝撃をもって受け止められています。オバマ大統領は「人類が共有する普遍的な価値への攻撃だ」として犯行を強く非難しました。
「これはパリやフランス市民への攻撃というだけではなく、人類とその共有する普遍的な価値への攻撃だ」(アメリカ オバマ大統領)
オバマ大統領は緊急会見で「アメリカが同じようなテロを受けた際、フランスは常に立ちあがり、対テロへの戦いの強いパートナーとなってきた」としたうえで、「フランス政府と市民に全面的に協力する用意がある」と述べました。さらに、フランスの標語「自由、平等、友愛」を挙げ「この普遍的な価値はこの犯罪を行った人物たちのテロ行動や憎しみに基づいた考え方に耐え抜くだろう」として、テロに屈しない姿勢を強調しました。
また、バイデン副大統領やケリー国務長官も哀悼の意を示すとともに犯行を非難する声明を発表したほか、現地メディアもトップ級で伝えるなどアメリカにも大きな衝撃が走っています。(TBS 11月14日17:41)
【パリ多発テロ】
オバマ米大統領「テロリストに裁き」 実行犯の特定は避ける
【ワシントン=青木伸行】オバマ米大統領は13日、パリでの銃撃などの発生を受けホワイトハウスで緊急声明を発表し、「テロリストに裁きを受けさせ、いかなるテロネットワークであれ追及する」と述べ、テロとの見方を示した。ただ「事態は進行中で、現時点で誰の犯行かは推測したくない」と語った。
大統領は「無実の民間人を恐怖に陥れる非道な企てだ」と強く非難。フランス政府を全面的に支援し、テロと過激主義に立ち向かうとの決意を改めて強調した。
米政府はフランス政府と銃撃などの情報を共有しつつ、パリの米大使館を通じ米国人被害の確認を急いでいる。
一方、米国土安全保障省は米国でのテロを警戒しているが、今のところその兆候はないとし、現状の警戒態勢レベルを維持している。
【パリ多発テロ】
安倍首相「断固非難する」
安倍晋三首相は14日午前(日本時間同日夕)、20カ国・地域(G20)首脳会合に出席するため訪問中のトルコのイスタンブール市内で、フランスの首都パリ中心部で13日夜(日本時間14日早朝)に起きた多発テロ事件に関し、「パリにおけるテロ行為に対し、強い衝撃と怒りを覚える。いかなる理由があろうともテロは許されない。断固非難する」と述べた。
首相は「犠牲になられた方々に対し心から哀悼の意を表し、負傷された方々とご家族の皆様にお見舞いを申し上げる」と表明。「日本はテロ未然防止に向け、フランスをはじめ国際社会と緊密に連携し、取り組んでいく」と強調した。国内のテロ対策について「より一層緊張感を持って、海外人の安全確保対策に万全を期していく」と語った。
空爆・空襲がよくて、自爆や銃撃による殺害は悪?
朝鮮半島・中国大陸・東南アジアに侵略した日本は当然許されないが、それを口実として広島・長崎で型の異なる原爆を投下して人体実験をしたアメリカも非難されなければいけません。もちろん、日本各地を空襲し非戦闘員を大量虐殺したことも非難されなければいけません。
「日本が悪いんだから仕方ない。」で大量殺戮が許されてしまっているから、でっち上げ、いかさまの理由で戦争を始めるのです。
戦争・紛争で利益を得る人たちを喜ばせるのではなく、冷静に争いを収束させるための行動を起こさなければいけません。
8月に起きた朝鮮半島の停戦地帯での地雷爆発・韓国軍兵士の負傷で始まった南北の緊張の高まりも、両国の話し合いで一応収束しました。
平和憲法を持ち「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」日本こそ、仲裁役に乗り出さなければいけないのですが・・・。
「パリにおけるテロ行為に対し、強い衝撃と怒りを覚える。いかなる理由があろうともテロは許されない。断固非難する」
「日本はテロ未然防止に向け、フランスをはじめ国際社会と緊密に連携し、取り組んでいく。」
国内のテロ対策について「より一層緊張感を持って、海外人の安全確保対策に万全を期していく」と語った。
相変わらず勇ましい www。
どうやって安全確保するのだろう。
勇ましい旗を立てておけば、テロを防げるとでも? それって、昔の人が家に貼っていた疱瘡除けのおふだ並み。
昨日のテロで、すし店も標的になったとか、ならないとか、情報が錯綜している。イスラム国は、日本も標的にすると言っているのだから、襲撃された可能性はある。なにせ、安倍は去年の中東訪問で、イスラエル国旗をバックに、テロと対峙するために、イスラエルと共闘すると宣言したのだから。そして後藤・湯川氏は殺された。
過去に入り組んだ歴史問題があり、混沌としてよくわからない 中東情勢に武力を以って参入するのは、日本にとっても、世界にとっても、何ひとつ得はない。ただ、自国民の損耗を減らせるアメリカと、武器商人は別。
世界からは武力でない停戦仲介みたいな役割を期待されているそうだ。それができる国は、あまりない。みずからその貴重な位置を放棄し、多大な犠牲を伴うのが確実な鉄火場に乗り込もうとしている日本。数々の法改正を強行して、着々と布石を打ってきた。
無責任に煽るネトウヨ。
こんな連中を許せますか?
まずお前が行け、と言いたい。
そして、東浩紀ってそういう思想の持ち主だったのか。リベっぽく振舞っていたが、御用ジャーナリストだった?
テロの犠牲になったパリの人々、西側では正確な人数すら報道されない誤爆の犠牲になった中東の人々、本当に痛ましいです。でも、中東の人の命は、西側の人よりずーーーっと軽いですね。だからなおのこと、痛ましいのです。パリの犠牲者と同じく、中東の彼らにもひとりひとりに名前、歴史、愛の軌跡があったのに、顧みられることもなく、このまま歴史から消されていくのでしょう。
ひっそりと。
欧米諸国も、お気らくに空から爆弾を落とすだけでは、いか様にも出来ない相手であることを認識しなくてはなりません。
ISは、建国宣言も出しているのを御承知でしょう。 ただ、世界の諸国からの承認を受けていず、国連参加も無いだけで、只のテロリストでは無いのは、欧米諸国も認識している筈です。
それはそうです。 欧米諸国が侵攻したイラク戦争で追われた旧イラク政府の官僚・軍人が参加し、一国の組織を構成しているのですから。
ISの捕虜処刑場面等を観れば、彼等の軍装備が、テロリストとは相違した統一の装備で、彼等は、相当な軍事訓練を受けた兵と判明します。 銃器も統一されていて、最新の兵器を保有しています。
今までは、欧米諸国も、本国では、日常生活を快適に送り、お気らくに空爆のみをしていれば良かったのでしょうが、これからは、何処で何時、彼等の攻撃を受けるかも知れません。 しかも、その攻撃は、軍事組織に依る本格的攻撃なのです。 警察官等では防備出来得ないのを、先の風刺紙が受けた攻撃で承知している筈でしょうが、フランスは、まだ、ISの本質を理解出来ていないようですね。
これは、テロでは無く、不正規戦争です。
イスラムへの如何なる外国の侵攻も、最後には、退く他は無くなるのは歴史を観れば明らかです。
モンゴルも十字軍も、今では、陰も形もありません。 例え、何世紀かかろうが、抵抗を継続するのが彼等の第二の天性とも言うべきものになっているのです。
旧ソ連が侵攻して以来、未だに屈服せず抵抗しているアフガニスタン、欧米軍が侵攻して以来、これまた未だに抵抗を継続中のイラク、と、欧米諸国からテロリストと非難され、攻撃されても、聊かもひるむことなく抵抗している彼等は、欧米諸国が退くまで抵抗を止めないでしょう。
それは、歴史が証明しています。
その答えが、大国や富裕層のみに専有される「文明」だから。なのでしょう。
まずはそこを自覚した上で交渉しなくては、泥沼は永遠に続きます。
世界を格差で成り立たせている限り、テロを起こす動機を生み出し続けるのです。
「屈しない」と言い切ることは、「永遠にこれを続けるぜ」と同等の意味。
自分を強そうに見せるだけの効果は有りますが、勿論、言ったから実質強くなるというものでは有りません。また、強いから勝てるというものでも有りません。軍産複合体に流れるすべての負担は国民が被ることになります。
「何事も話し合いで解決しましょう。日本が仲裁しますよ」なんて言ったら世界中の笑いものでは?誰とどうやって交渉するのですか?
話し合いに応じる相手ですか?現実的ですか?
今回のパリテロで、フランス国民の大多数が空爆支持だそうです。フランス国民は「愚か」という事ですか?
それなら日本政府は「あなた方は愚かだ」と発表すれば良いのでしょうか?
そもそも論で欧米が悪い・悪かった。と言うのは簡単ですが、今ここに至っては「これからどうするか」が大切でしょう。空爆を続ける手段以外に、現実的な解決方法を見つけ、実行出来る提案が出来ない限り、ただ「報復反対」と煽るだけでは無責任でしょう。
かなり難しい問いですね。私には「適当な解決手段」はわかりません。でも、フランス国民の気持ちはわかります。
東京で同様の事が起こった場合、確かにゾッとします。でも、その時予想される世論「だから安倍が悪い」。これは戴けないと思いますよ。
悪の組織を非難した。難民の支援金を約束した。アメリカと手を組み安保法制を作った。等々政権非難を繰り返すでしょう。でも、それが建設的でしょうか?
「安倍を憎んでテロを憎まず」なのでしょうか?
なにか、日本におけるリベラル的な方の論理は
「危ないものに触るから日本が狙われる、触っちゃった安倍が悪い。国際協力なんかしないで知らんぷりしてな」と言っているように見えます。これがもやもやするんですよね・・
皆さんも、大多数のフランス国民は「愚か」だと思いますか?
現状の戦乱以外の解決方法をお持ちでしょうか?
結局、異文化共生とか、恭順する者だけに認められる、お題目に過ぎなかったわけですね。
(フランスは公共の場でのブルカ着用を認めない、徹底した世俗主義で有名です)
“テロリスト”をいくら殺しても、“テロリズム”が死ぬことは絶対にありません。主張と思想を継ぐ者が必ず現れることは、幾多の独立闘争が証明しています。
ブログの写真見て、改めて空爆のテキトーさに腹が立ちました。その陰で関係ない民間人が犠牲になっていることを想像する努力をもっと私たちはすべきでは。
私はISISの残虐さと男尊女卑的なところが大嫌いですが、毎日空から他所の国が爆弾落とす国に生まれ育すって、家族を殺され、他に仕事もないなら、ISISの戦闘員になって死ねたら本望、と思ってしまう若者の気持ちがわかる気がするのです。
米国の感情的な攻撃が現在の泥沼を招いたのです。
更に泥沼にしたいのですか?
当事者でも無い国の首相が呼び掛けるべきなのは戦争を煽ることでは有りません。
パニックになっているフランス国民には寄り添うけれども、冷静に対処すること、憎むべきはISであって、人種や難民差別に向かうのは逆効果であることを呼びかけることが一番大事でしょう。
大体、ISのバックに居るのはアメリカやサウジやイスラエルなどの可能性も大きいのです。
ロシアの空爆と比較して良く解りましたが、米国の空爆が適当なのは、その辺りも理由ではないかと疑われています。
この大国の思惑の中に日本が参加するのは無謀ですよ。カモ葱でしか有りません。