NHKで、「坂の上の雲」が始まった。
ネトウヨで喜んでいるのも多いようだけど、司馬遼太郎は、この作品が
生前、映像化されるのは、拒否していたようで、 戦争を美化する
映像になる可能性が高いからだ
私は、秋山真之という参謀の日露戦争での非常に冷静な判断が
あったからこそ、かろうじてロシアに勝てたという事実と、国際法を
守っていた日露戦争と、でも、その戦勝に奢って、乃木将軍をまつりあげ
精神論だけで 太平洋戦争に向かって暴走していったその後の軍部とは
まったく違うという事実を見て欲しいと思う。 冷戦も終わり、
どこか、その頃の世界に戻ったような世界情勢もあるけれど、
平和と国際秩序を守り、軍事ではなく、政治等での秋山真之のような冷静な
判断が これからの日本には求められていく事が必要だと思う。
日露戦争までの冷静な国際情勢の判断が失われ、その後の軍部の暴走を
繰り返す事だけはしてはいけないという事ははっきりしているし、また、
司馬遼太郎は、戦争を美化するのを拒否していた事実を受け止めて、この作品を
見て欲しいと思う。