このブログでの私の呼び方:早田くん
「まこちゃん」という呼び方はしない。こういうふうにも呼ばれていると知ったのは、このブログを始めた前後だった。
ひょっとしたら、早田くんの家族や親戚には「まこちゃん」と呼ばれているかもしれない。


早田くん初登場は中学生編、大阪大会決勝戦で中西くんから勝利のゴールを奪うところ。
このおれや と、これが早田くんの唯一の大阪弁じゃないのか、と思うくらい、これ以降は大阪弁はほぼ喋ってません。
恐らく中西くんがコテコテだったので、高橋先生は早田くんの話し方をどうすべきか迷われていたのでは、と思われます。
よっしゃあ の台詞とポーズが大好きです。

もう1枚、好きな よっしゃあ の台詞とポーズ。
全国大会1回戦で、南葛中と対戦。「南葛中vs東一中」、「全日本Jr.ユースvsフランスJr.ユース」を抜きに、早田くんは語れない。

この嬉しそうなお顔。

この不敵な笑い方。

この鋭い眼差しと威嚇。
いいよねえ……。

翼くんが 相手ひとりのマークに これだけ てこずるのは はじめてだ と思わせてるくらいですからね。
早田くんのプレイの方針や信念は、一貫してますね。

いったんマークにつけば どんなことをしても とめる
たとえ それが反則でもだ

「ライジングサン」4巻のアルゼンチン戦では「とめる」ではなく「つぶす」と表現が変わってますけど、意味は同じ。
そのポリシーからついた異名が

エース殺しの早田
これが後々の「全日本Jr.ユースvsフランスJr.ユース」で偶然のプレイとはいえ、裏目に出てしまうのがやるせない。
プレイスタイルが一本筋が通っているせいで、頑固、融通が利かないという長所にも短所にも転びそうな一面もありますが、それは早田くんが「職人気質」だからかもしれません。
その根拠は、早田くんの必殺技から分かりますね。

カミソリタックル。

カミソリシュート。

そのカミソリシュートの開発秘話。早田くんも努力を積み重ねてきたのだということが分かります。
その一端が、

だいじょうぶ おれのカミソリシュートは二枚刃よ!! の早田くんの代名詞にもなったこの発言からも窺えます。 かっこいいよねえ……。

残念ながら、逆カミソリシュートは翼くんに読まれて、森崎くんに防がれました。
早田くんを「職人気質」と判断するその最たるところが、「ワールドユース編」7巻、R・J・7との再戦だと思います。

ワンパターンと言われようが おれには このカミソリサッカーしかないんじゃ!!

同じく「ワールドユース編」7巻、このようにFWはFW、DFはDFと役割分担をきっちりしているのが、早田くんを職人気質と評した所以でもあります。
でも試合の状況によっては、柔軟性もありますよね。ポジションからすれば守備が基本ですが、攻撃にも転じるところにも魅力があります。
職人気質ゆえに、現実をしっかり見据えているところも。

「キャプテン翼」27巻、イタリアJr.ユースに練習試合を断られ、それに関する発言で反発をくらうところ。皮肉まじりの発言だけど、一方でこのような冷静に意見を言えるのは、貴重な存在でしょう。
貴重といえば、「GOLDEN-23」で新規加入したメンバー、井川岳人に対する確執と励まし。

練習中はこんなに揉めていたのに、試合になって井川岳人がガチガチに緊張していると、


いかにも早田くんらしい励まし方を。
実はこの二人の共通点は「審判からカードを出されて試合途中退場を経験した」ことなんですよね。(この時点では、井川岳人はまだですが)
早田くんの試合途中退場、「全日本Jr.ユースvsフランスJr.ユース」。
後々やる予定の<「ルイ・ナポレオン」と私。>では、そんなに言及しないと思うので、ここは早田くんサイドに絞ります。

発端の始まりはここですね。 (それにしてもキョトンとした岬くんのかわいらしさはなんなんだ!)

試合中、この場面では早田くんがナポレオンの裏をかいている。

見上監督の指示通り、ナポレオンマークに付く早田くん。その直後、

エル・シド・ピエールの指示に従い、ボールを渡すナポレオンに、たまたまカミソリタックルがナポレオンの足に入ってしまい、

乱闘。二人にイエローカードが出されました。
それでも早田くんはマークを緩めず、ついに、

……これは故意と判断されてもしょうがない、かも。先程の乱闘さえなければ、ねえ。

2枚目のイエローカードが出され、わずか前半11分で退場。
ただ、純粋に「早田誠vsルイ・ナポレオン」で見れば、私は早田くんに軍配をあげますね。ナポレオンは仕事らしい仕事はしてないからね。
もしもこんな早い段階で退場していなかったら……と、想像してしまうのですが、虚しいのでやめておきます。
虚しいといえば、退場後の早田くんの苦悩も分かるだけに辛かったですねえ。

こんな形で涙を流すのは、早田くんの本意ではないでしょう。

おれは 神様なんて 一度も信じたことはねえ
勝つのも負けるのも すべて自分の責任でとおしてきた
でも 今度ばかりはどうしようもないんだ
神様が本当にいるなら たのむ
全日本を勝たせてくれ おねがいだ
悲痛な祈りと叫び。
ここにも、職人気質の早田くんの片鱗が見えていますね。

勝利を知った直後、安堵の涙。この試合中、何度も涙を流した早田くん。本当に辛い思いを味わい続けていたんだから、その緊張が切れて流れた涙に、こちらも胸をうたれます。
基本的に早田くんは、

ちくしょう 負けちまったぜ!!
みんな メソメソすんな!
胸はって かえろうぜ!!
こんなふうにさばさばした性格の持ち主ですから、好きですね。
たまに以下のような発言もあって、私を困惑させますけれど。

「ワールドユース編」8巻のサウジアラビアユース戦で、岬くんが披露したブーメランショットを評した早田くん。
ごめん、私には違いが分かりません!
早田くんの誕生日(7月10日)に間に合いませんでしたが、7月中なので良しとしてください。
***
おまけ。「早田くんのことをやるなら、彼のことを言及してくれ」との囁きが、どこからか聴こえるので。
昭和版アニメ「キャプテン翼」の謎の1つに、東一中のメンバーにはマンガに登場しないキャラクター「小野田くん」がいます。背番号は11。フルネームは不明。

最初に観たときは「誰や、これ?」と疑問符が。 髪型のせいか、井沢くんに似てると感じましたけれど、お顔が違う。
マンガに登場している「小野寺くん」とは別人でしょう。
アニメオリジナルキャラクターを登場させたのはなぜなのか、理由がさっぱり分からない。
しつこくマークしている翼くんにかわされ、早田くんが味方とごっつんこする場面がありますが、

アニメでは早田くんと小野田くんがごっつんこ。

なぜなんでしょうねえ。
【2021.7.23 訂正】 「小野くん」ではなく「小野田くん」が正しいとご指摘いただきました。申し訳ございません。訂正しました。