昭和美術館
コレクション茶道具優品選
期間:3月17日(土)~7月1日(日)
「伊予簾」茶入、利休茶杓などの優品を拝見。
ここからが本題
南山寿荘
昭和美術館の敷地にある建物。もとは尾張藩家老の渡辺規綱が天保3年(1832)に、堀川沿い尾頭坂に建てた別邸の一部。
玄関
玄関内部
捻駕籠の席
南山寿荘の1階にある茶室。渡辺規綱は又日庵を名乗り茶人としても知られる人物。また規綱の実弟は裏千家11代玄々斎であり南山寿荘の意匠にも玄々斎の意見が取り入れられている。
「捻駕籠」の席名は建物(南山寿荘)の平面に対し少し角度をふって配置されており、駕籠を少し捻ったような格好から。
階段
もとの南山寿荘は堀川に面した高台にあり、高低差を利用して舞台造のように床が高くなっている。その為、客は舟で訪れこの階段を上がり縁を通り席入りした。
中潜り
建物内から席入りする際はこの潜りを入り内腰掛より縁に出る。
廊下の外観
ここから茶室の躙口に至る
さて内部ですが撮禁。置いてあった冊子より内部の様子を
内部は四畳中板入。写真のとおり点前座の亭主と床前の正客が相対し、下座二畳が相伴席となる。
南山寿荘の一室にて呈茶。これにて見学は終了。
渡辺規綱(又日庵)は実弟が玄々斎であり茶の湯にはかなり堪能であったよう。この席も様々な工夫が凝らされており又日庵の茶の湯の一端を知る事ができました。
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