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1911 杉並区郷土博物館 陽明文庫名品展 -豫楽院近衞家熈の風雅-

今回は東京
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杉並区郷土博物館
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陽明文庫名品展 -豫楽院近衞家熈の風雅-
期間:10月26日(土)~12月1日(日)
suginami
茶杓 後西天皇宸作
「仁の二」にあたる茶杓。景色のある煤竹で節の位置がかなり高く撓めはゆったりしている。
筒は胡麻竹で螺旋状にえぐられた変り筒。
近衞家熈の茶杓箪笥には後西天皇の茶杓が6点収められており、どれも形にはまらぬ天下無類のもの。
茶杓 細川幽斎作
竹では無く桑の木の茶杓。
筒に「玄旨様御細工也 三斎」と幽斎の子・細川三斎が記している。
茶杓 古田織部作
長さが20cmを越え、白竹を用いた節無しの所謂「真」の茶杓で織部の茶杓としては異形。露は兜巾形で櫂先から切止まで高樋が通る。
筒は枯れ寂びた風情で、茶杓のすんなりとした姿とは対象的。
茶杓 百庵作
古竹を用いた茶杓、櫂先は二段撓めで節は切止近くにある下がり節と古風。
筒には「不老門 百庵」とある。
添書によれば、百庵は元は一斎といい細川三斎の弟子であったという。長寿の人物で百歳になった時、この茶杓を削り近衞家熈に献上し百庵と改名した。
このおめでたい茶杓を家熈は度々正月の茶会で使用している。

陽明文庫の展示を東京の杉並区で?と思いましたが近衞文麿旧宅「荻外荘」がある縁でだそうです。
展示の目玉は、近衞家熈の茶杓箪笥。何度か拝見した事はありますが、今回は茶杓箪笥に収められた茶杓31点全てを展示している事。珠徳・紹鷗・利休から宗旦・遠州・金森宗和そして本阿弥光甫までそうそうたる茶人の茶杓が拝見出来ました。

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