夏至・親父の一番赤い日

一ヶ月半ぶりに実家に帰って来ている。
気候が良くなったせいか、母は体調良好。
相変わらずユルリとした反応だが、
声をあげて笑ったり、受け答えも若干はっきりしている。
自らベランダに出て、外の景色を眺めたり。
外出に誘うと嫌がらずに一緒に出かける。
小さな変化だが、なんかとっても嬉しい。

父は毎日ヘロヘロになりながらも、
母のために一所懸命家事をこなしている。
特に、味噌汁作りは上手！
沢山の野菜を入れ作るそれは、私のより美味いかもしれない。
もともと器用なので、やれば結構できるのだ。

夏至の昨日は、『父の日』でもあった。
今年も、あえてプレゼントは無し。その代わり、普段頑張ってる父にお休みしてもらって、家事をする。

昼は、母の好きなそうめん。
長ネギと茹でたほうれん草をのせ、熱いつゆをかけ食べた。
母は「おいし～」とニッコリ。
普段、美味しいんだか不味いんだか何も言わず無表情にモソモソと食べるので、
反応があると、こっちも作りがいがあるというもの(笑)。

母の夏物Tシャツを買いにいこう、という父の提案で、３人で出かけることになった。
母のお出かけ着のコーディネートは父がする。全く！…至れり尽くせりだなあ～！

母を車に残し、私と父は洋品店でTシャツを選んだ。
たかだか１枚600円の品物（安っ）。
父は、ああでもないこうでもない、こっちは地味だからダメ、胸のワンポイントがどうだ、とか…
迷いに迷って２枚選んだ。
どちらも母に似合いそうな色合いとデザイン。父は満足げだ。

自分のシャツも欲しそうだったが、
それはまた別の機会にね。(笑)
そういえば、今着ている赤いポロシャツ、私が以前プレゼントしたものだ。
鮮やかな赤い色が、えらく気に入ったらしく、
父はこの季節に好んで着ている。

愚痴りながらも家事＆介護を１人頑張ってる父。
遠くに住んでいて私は両親に何もできない。それがもどかしい。

オシャレな父の為に、また何か買ってあげようか。