夫の中学の同級生で、近くに住むR君が、亡くなったらしいとの知らせ。
「まさか…。」
夫はあちこちに電話して、それが真実だと知る。
中学時代は特に親しかったワケではなかったが、
彼の父と夫の父が、昔、仕事仲間だった関係で、顔見知りだった。
2年ほど前、一度、我が家でお酒を飲む機会があって…。
それからの仲だった。
R君は、高校中退後に上京、音楽関係の仕事をしていたが、
体調を崩し、秋田にUターン。
田舎に戻らざるをえなかった。
口には出さなかったけど、その虚しさ悔しさはどの様なものであっただろう。
結婚はせず、なかなか定職にもつけず、
アルバイトしながら、実家で母親と二人暮らし。
夢破れ、好きな音楽もピタリと辞め、酒浸りな毎日。
「俺は、もういいんだ。おもしろいことなんて、もう無いし。」
そんな、世捨て人的な雰囲気があった。
老いた母親に付き添い、スーパーで買い物する姿を、時折見かけた。
R君は、ほんとはいい奴なんだ。直感的にそう思った。
わずかな希望があれば、どんなつらいことがあっても、
楽しく生きていけたのに。
…実は、彼が亡くなったのは3月だったという。
突然死。
葬儀は内々で行われ、同級生らにも知らせは無かった。
今になって、彼の死が、噂という形で伝わってきたのである。
なんだか…寂しいよね、それ。
今、夫を見てて、思う。
どんな状態でもいいから…『生きていて欲しい』。
『生きてる価値が無い人間』なんて、いないんだ。
ホント。生きてるだけで、もうけもん。
R君、友人は少なかったそうだけど…
亡くなったことは、知らせて欲しかった。
「まさか…。」
夫はあちこちに電話して、それが真実だと知る。
中学時代は特に親しかったワケではなかったが、
彼の父と夫の父が、昔、仕事仲間だった関係で、顔見知りだった。
2年ほど前、一度、我が家でお酒を飲む機会があって…。
それからの仲だった。
R君は、高校中退後に上京、音楽関係の仕事をしていたが、
体調を崩し、秋田にUターン。
田舎に戻らざるをえなかった。
口には出さなかったけど、その虚しさ悔しさはどの様なものであっただろう。
結婚はせず、なかなか定職にもつけず、
アルバイトしながら、実家で母親と二人暮らし。
夢破れ、好きな音楽もピタリと辞め、酒浸りな毎日。
「俺は、もういいんだ。おもしろいことなんて、もう無いし。」
そんな、世捨て人的な雰囲気があった。
老いた母親に付き添い、スーパーで買い物する姿を、時折見かけた。
R君は、ほんとはいい奴なんだ。直感的にそう思った。
わずかな希望があれば、どんなつらいことがあっても、
楽しく生きていけたのに。
…実は、彼が亡くなったのは3月だったという。
突然死。
葬儀は内々で行われ、同級生らにも知らせは無かった。
今になって、彼の死が、噂という形で伝わってきたのである。
なんだか…寂しいよね、それ。
今、夫を見てて、思う。
どんな状態でもいいから…『生きていて欲しい』。
『生きてる価値が無い人間』なんて、いないんだ。
ホント。生きてるだけで、もうけもん。
R君、友人は少なかったそうだけど…
亡くなったことは、知らせて欲しかった。
出来事になったのでは・・・
生きてる事、毎日をつつがなく過ごしている事
の幸せを・・・
近しい方の死は色々と自分を振り返るきっかけにも
なりますよね。
旦那様は心の中でそっと手を合わせてらっしゃる事でしょう。
悲しいというより、すうっと雪のように私たちの前から消えてしまった気がします。
R君、安らかに。