俺たち転勤族

夫は転勤族である。今年もまた、異動の時期がやって来た。
夫の会社では、2月と7月に転勤の辞令がある。
何年おきに転勤、とハッキリ決まってないので、
その勤務地に2年しかいない場合もあるし、
あるいは10年住む事になるかも知れない。先はわからない。
だから、社宅アパートは『仮住まい』みたいなものだ。

秋田市から今の勤務地に引っ越してきて、3年になる。
たまたま、アタシの実家がある街だったので、
土地勘はあったし、すぐに慣れた。
前に住んでた街とは違い、気候が厳しい＆田舎で不便、
…って部分を我慢すれば、『住めば都』。

アタシは過去に約10回ほど引っ越している。
なので、引っ越し作業は、お手の物なんだけど…。
（夫と結婚してからの転勤＆引っ越しは、まだ1度…）
休日ごとに2時間半かけ、姑の住む自宅に帰るのは、
そろそろ体力的にツライんだがね～。
というわけで、次の転勤で、旦那ちゃんは単身赴任する予定。

いよいよ金曜日。異動の発表は3時すぎ。
本人に電話連絡があるはずなので、
朝から、旦那ちゃんはソワソワしていた。
…というより、彼、1ヶ月も前から、落ち着きが無かった。
『次はどこなんだろう～福島かな～秋田市に逆戻りかな～
青森かもしれないなあ～…いや、本店かもなあ～…』

…あああうううう！！うるさいってばよ！！
いいかげん、イライラ頂点に達したアタシは言ってやった。
「あのな！この時点で、もう上では話が決まってんだから、
いいかげん腹決めて、静かに待っとけやっ！！」
（↑相変わらずガラ悪くてスンマセン…）
「そうだけどさあ～俺だって不安なんだよおおお～」
…デカイ図体してるのに、情けないったら。
なるようにしかならんじゃないかっ！！

結局、3時20分をまわっても連絡は無かった。
今回、旦那ちゃんの異動は無し。…次は7月か。
その時もまた、ウロウロソワソワするんだろうな、彼。
気持ちわからないでも無いけどな。
将棋盤の上の駒みたい。ま、サラリーマンもつらいやね。