俺の話を訊け

「俺は全然モテないから。」と旦那ちゃんは言う。
「そんなコトは全然無い。」とアタシは言う。
あ、これ、『妻の欲目』では決して無いぞ。
実際、「旦那ちゃんって、いい人ねえ。」って
言われること多いんだよね。
「なんか…話訊いてくれるし、頼れそう。」と。
旦那ちゃんを貸し出ししてくれ、と頼まれた事さえある。
（それは…ダメだよな。）
あ、ちょっと、待てよ？
それが『モテモテ』なのか、自信なくなって来た。笑

確かに、うちの旦那ちゃんはそうだわね。
くだらん話でも、たいていウンウンと訊いてくれるね。
オンナにとって、それはとても嬉しいことである。

世の旦那様連中って、
あんまり妻の話訊いてあげないのかなあ？
仕事で疲れて帰って来て、妻のトークは訊きたくねえ、ッて感じ？
でもねえ、妻は、話したいんだよねえ。

まあ、アタシの話はそんなに面白くないので、
真面目に訊いてくれなくても仕方ないと思ってる。
なので、たまに旦那ちゃんが上の空だったり
軽くスルーされるときがあっても、あんまり腹は立たない。

…っていうか、人の話を訊くほうが楽しいよな。

母に「話し上手より聞き上手になりなさい。」と
幼い頃から仕込まれた。
おかげで、訊き役になる事が、な～んも苦にならんのだよ、アタシ。
老若男女、どんな年齢にも関わらず、
お子様からおじいちゃんおばあちゃんに至るまで、
どんな話でも訊いてあげるから。

さあ、どっからでも、かかって来なちゃい！！