たわむれに 老いた母を背負いて 3歩も歩まず
(↑ちょっと、うろ覚えです。)
…ある日、年老いた母をふざけてオンブしてみた。
と、そのあまりの軽さに、思わず驚く。
自分の中で母は、健康で優しくはつらつとしたイメージだったけど。
なんだろう、この、母の『老い』は…
こんなにも母は小さかったか?
急激に哀しい想いが胸に込み上げ、3歩も歩けなかった…
…これは、そんな一句である。
どの作家の言葉(句)だったかな?
石川啄木だったかな?ああ、思い出せない。
実家の母は、今年、70歳になる。
市原悦子似の小さな女性だ。
最近、足が悪く、超がつくほどゆっくりゆっくり歩く。
「シルバーカー買わなきゃな。」と、父が言い始めた。
「ダメダメ。そんなコト。シルバーカーなんて、ダメだ!!」
アタシは、声を荒げて大反対した。
あれに頼るようになったら、ますます、歩けなくなってしまう。
以前、母が街へ出かけたときの事。
突然、見知らぬおばあさんに声をかけられたという。
『さっきから歩くの見てたけど、かなりしんどそうだね。
あなた、ホントに大丈夫かい?』
そのおばあさんは、母よりももっと年上の女性。
…この話を訊いた時、アタシはショックだった。
アタシが思ってる以上に、
(ひと目にも)母がすっかり老け込んでしまっていることに、
呆然としてしまった。
『これからの時代、女も手に職を持つべき』
…という父親(アタシの祖父)の教えもあり、
若い頃の母は、専門学校で機械編みの技術を学んだ。
地元に帰ってきて、実家で編物教室を開いた。
洋服なんかも自分でデザインし、縫って着たそうだ。
秋田県北の小さな田舎町では『ハイカラな女性』と噂されて…。
そんな華やかな、独身時代もあったのよ。
縁あって見合いをし、結婚。いろいろな苦労があったが…
『まあ、こんなもんじゃない?』って、今では思っているみたい。
年々、老いて行く母。
それを認めたくない娘がここにいる。
何かを諦めなければ生きて行けなかった母に
もう一度、夢を見てもらいたい。
もう一度、輝いて欲しい。
…そう思うのは、無謀な事なんでしょうか?
(↑ちょっと、うろ覚えです。)
…ある日、年老いた母をふざけてオンブしてみた。
と、そのあまりの軽さに、思わず驚く。
自分の中で母は、健康で優しくはつらつとしたイメージだったけど。
なんだろう、この、母の『老い』は…
こんなにも母は小さかったか?
急激に哀しい想いが胸に込み上げ、3歩も歩けなかった…
…これは、そんな一句である。
どの作家の言葉(句)だったかな?
石川啄木だったかな?ああ、思い出せない。
実家の母は、今年、70歳になる。
市原悦子似の小さな女性だ。
最近、足が悪く、超がつくほどゆっくりゆっくり歩く。
「シルバーカー買わなきゃな。」と、父が言い始めた。
「ダメダメ。そんなコト。シルバーカーなんて、ダメだ!!」
アタシは、声を荒げて大反対した。
あれに頼るようになったら、ますます、歩けなくなってしまう。
以前、母が街へ出かけたときの事。
突然、見知らぬおばあさんに声をかけられたという。
『さっきから歩くの見てたけど、かなりしんどそうだね。
あなた、ホントに大丈夫かい?』
そのおばあさんは、母よりももっと年上の女性。
…この話を訊いた時、アタシはショックだった。
アタシが思ってる以上に、
(ひと目にも)母がすっかり老け込んでしまっていることに、
呆然としてしまった。
『これからの時代、女も手に職を持つべき』
…という父親(アタシの祖父)の教えもあり、
若い頃の母は、専門学校で機械編みの技術を学んだ。
地元に帰ってきて、実家で編物教室を開いた。
洋服なんかも自分でデザインし、縫って着たそうだ。
秋田県北の小さな田舎町では『ハイカラな女性』と噂されて…。
そんな華やかな、独身時代もあったのよ。
縁あって見合いをし、結婚。いろいろな苦労があったが…
『まあ、こんなもんじゃない?』って、今では思っているみたい。
年々、老いて行く母。
それを認めたくない娘がここにいる。
何かを諦めなければ生きて行けなかった母に
もう一度、夢を見てもらいたい。
もう一度、輝いて欲しい。
…そう思うのは、無謀な事なんでしょうか?
いろいろあるんですよ。
オシャレなデザインもありました。
迷うところであります。
我の心は 離れがたくゐ
親の愛は 無償の愛・・・
誕生し この手に抱かれた日から
幸せになってほしい と育てた娘
娘の幸せそうな 笑顔が何よりの親孝行
離れていても 毎日我子を思わない日はない。
そして母(親)を思う気持ちは
絆の深さに 比例しているのだと思う。