猫様か旦那様か

毎年夏、横須賀の義妹一家が帰省してくる。
今年はひとつ問題が…。
去年から、義妹家で飼い始めた猫。帰省の際どうするか…という話。

「ペットホテルに預けるのは可哀想だしぃ。一緒に連れて帰るかも～。」と勝手に決める義妹。
喘息持ちの夫と動物嫌い（しかもアレルギー）の姑様は、
あまりいい顔をしなかった。
「最悪、パパ（義妹の夫）は帰省しないで猫と留守番させるぅ～。」という、とんでもない案まで飛び出した。
…バッカじゃなかろうか？
前々から愚かなオナゴだと思ってはいたが…。

パパは、ゆったり時が流れる田舎暮らしが気に入っており、
毎年秋田に来ることが楽しみになっているのである。
そんな彼を、猫のために留守番させるとは…
何事であろうか？
言語道断である。
可哀想なのは、猫よりもパパだわ！

去年、甥っ子のハル君は交通事故（接触でかすり傷程度）に遭った。
飛び出した甥っ子のほうが悪かったのだが、
相手とは治療費と示談金で話がついたのだという。
猫はその示談金の一部で買って貰ったらしい。
何という種類かわからんが、血統書付きの高～いヤツ。
猫というのは犬と違い、旅行なんか連れては歩けないイキモノ。
慣れない長旅でストレスたまったり、パニクったらど～すんだ？
しかも、我が家の前の電柱には、
大きな鷹のつがいが毎日やってくる。
日常的にご近所の飼い猫が奴らの餌食になってるのだ。
みすみす、あの鷹の餌にしちまうのか？

猫様可哀想ってのもわかるが、ちゃんと自覚と覚悟と責任もって飼って欲しいよ。
可愛いから即飼う…じゃダメなんじゃないの？

『パパ留守番』ってのは、おかど違いだから、ね。

●photo/ニャッパゲカレンダー８月
秋田のデザイナーやなぎはらさんの『ニャッパゲ』カレンダー。
今月は…竿灯（かんとう）祭りです。