メシが美味い♪

思うに、１月あたりから、夫婦共々『鬱』の症状が出ていたかも知れない。

『何を食べても美味しくない。
全て、紙でも食べてるみたいに、味がしない…。』
そう感じたあたりから、あたし自身がおかしくなっていた。

春先の体調が悪いのは当たり前…と思い込もうとしていた。
しかし、無敵であると思われた夫の、まさかの鬱発病。
鬱は…性格が強いからならないとか、気が弱いからなるとか、
そんなの関係無く、誰でもなりえる病だ。
絶え間なくストレスにさらされ、限界を感じた脳が、機能を低下させる。
彼の場合もそう。
転勤して職場環境が変わり、役職がついた。
が…会社において、自分の正義が否定される。
会社が持つ独自の正義を押し付けられ…それがストレスとなり、夫はつぶれそうになったのだ。
サラリーマンとは時に矛盾した世界に身を置かねばならぬ。
難儀な世界じゃのう～。
否、矛盾した世界にいるのは、あたしら主婦も同じか(笑)。

それにしても…
あたしたちは夫婦でいることで、救われた。
これがひとりきりなら、とうてい無理だったかも。
お互い補い合い、支えあったから、なんとか立っていられた。
つくづくそう思う。

最近、食事が美味しいんだよね。
特に、一緒に食べると、『美味し～い』という言葉が自然と出るようになった。
夫もまた、同じように感じると言う。

まだまだ完璧ではないけれど。
徐々に徐々に、焦らず、時間をかけて…
克服の階段をあがって行くつもり。