Uターン禁止の人生さ

爆弾低気圧が、我が秋田県を直撃した昨日。
県内各地は、大雪＆強風に見舞われた。
そして、我が家も、爆弾的出来事に襲われたのである。

アタシは、その悪天候の中、朝一で
母の薬を病院に貰いに行っていた。
（母は、22日にすでに退院している。）
薬を届けに実家に行くと、マンション前に救急車が止まっている。
あら？どなたか具合でも悪くなったのかしら？
エレベーターで降りて来た人物。うちの親爺である。
「あ、父さ～ん。薬、貰ってきたよ。」
「実は、今、母さん運ばれるところだ。」
「えええええええっ？何した！？」
「廊下で転んで、骨折した。」
「えええええええっ！？」
頭の中が真っ白になった。
とにかく、病院に！！救急車の後ろについて、クルマを走らせる。

なんでなんでなんでよおおおお！？
なんでなんでこんなことに？？？？
あれほど、転倒には気をつけてって言ったのにっ！？
運転しながら、アタシは叫んでいた。

風雪が吹きすさび、唸っている。
煽られ、よろけ、雪だらけになり、救急処置室に向かった。
「何があったの！？何処で折ったの！？」
救急入り口に立ちすくんでいた父に、事情を訊いた。

早朝5時過ぎ。
母は、トイレで用をすませ、廊下に出たときに
立ちくらみがして倒れた。
その時、父は、新聞配達で家におらず、
彼女は自分で這って寝床まで戻ったらしい。
配達から戻った父が着替えをすませ、朝食を食べ終わるまで、
母は転んだことを黙っていた。
父を仰天させたくなかった、と言ってたけれど…
先に言ってもあとで言っても同じことなのにっ。バカじゃん！泣

診察は、前回、執刀してくださった医師の１人、大塚先生。
「ええええ？また戻って来たのお？また？またあ？」
と大仰に騒ぐので、か～な～り～恥ずかしかった…
（この医師、腕はいいが口が悪いと評判である。）
右股関節骨折。（股関節だけに…『また』か！！笑）
まあ、兎に角、手術したほうの左ではなくて良かった。
折れ方がそれほど酷くないので、前回よりマシだという話。
手術は1週間以内。入院は1ヶ月半くらいだ、とのこと。

でもさ…
退院して2日後、再入院とは。
早っっっ！母さん。早いってばよっ！笑
不謹慎なんだけど…なんだか、笑えてきた。
ホント、もう、笑うしか無かったの。
ふと父を見ると、かなりショックを受け、
男のくせに、泣きべそ状態である。泣くなっ！！親爺！
…っつか、やっちまったものはしょうがないべ！
（泣きたいのは当の本人だろうが。）
不注意で転んだのではなく、めまいがして倒れたんだもの、
母さんを責められないだろう？

病棟に入ると、看護婦さんたちが
「ああ～！また帰って来ちゃったの？」と
楽しげに集まって来た。笑
「はい。恥ずかしい～。またまたお世話になりますう。」
「あはははは。」
ホント、皆、笑うしかないのであった。

旦那ちゃんに、今日一日の事件をメールで報告した。
夕方、帰宅した彼は開口一番、
「あはははは。やっぱり、やっちゃったか～。
…こういうことって、よくあることだ。
仕方ないべ～。またみんなで頑張るしかないべ～。笑」
…そうだよなあ。
前回よりは軽いし、頭打たなかっただけでも良し、だよな。

それよりさ、親爺のほうが心配さ。笑