片足￥25万×２（前）

昨夕のことである。
旦那ちゃんに、姑様が言った。
「Ｋ君。頼みあるんだども。」
「なんだ？金か？」
「うん。」
「なんぼや？」
「…50万…。」

…い？いいいいいっ!?

「おめぇっ！また、何買ったのやっ!?」
「これ…。」
姑様は自分の足元を指差す。
毛玉のついた靴下？
否、それをめくると、足首にキラリンと銀色に光る、ゴツい鎖？のようなアンクレットが。

「コレ、両足で、50万。」

…（再び）い？いいいいい～!?

「なんなのや、それ？」
「足痛いのが楽になるのよなあ～コレつけてれば。」

…またあのブティックから、買わされたんですか？

姑様行きつけのブティックは、健康器具やサプリメント類の代理店もやっている。
時々、展示会・新商品説明会と称し、人集めをし、そういうものを売るのだ。
常連の姑様、催事の時は、お茶だし係までかって出る。
そして、すっかり洗脳され、高額な商品を契約すること度々なのである。
それを、変だと思わないし、疑いもしない。
買った商品はかなりな高額だが、効果アリと信じて使ってるんだから…ま、いいか～と、
アタシらは、彼女の自由にさせておいた。
支払いも、自分の稼ぎや年金から工面しているようだったし～。

だが、今回はそううまくいかなかった。
ローンが組めなかったらしいのだ。
契約したのは昨年の11月。
ローン審査が降りるまで、ブティック側が初回料金を建て替えたらしい。
ところが、今になって、ローンが組めないことがわかり…
じゃ、クーリングオフとかできんじゃないの？
商品を返せばいいだけじゃないの？
ところが…今までのつきあいやら色々なしがらみやらで、
返品しずらいみたいなのだ。
…で、旦那ちゃんに相談、というワケなのだった。

あきらかに○○商法とかいう、だましのテクニックじゃん！
今までだれも訴えた人がいない…っていうのも、不思議だ。

50万って…
旦那ちゃんだって、「はい、そうですかわかりました」と出せる金額ではない。

※つづく