嫁の心、姑知らず（ん？）

「ライチさん！昨日、居間の電気（照明）点けっぱなしだったよ！」

…は？
最後に居間にいたのは姑様では？

「私、寝るとき、
まだライチさん風呂さ入ってし、
点けたままにしておいたのだ。」

…余計なことを。
アタシはいつも、風呂上がりは居間に寄らず、
直接２階にあがるじゃないですか!?

「それから。
私、仕事で夜遅く帰っても、明るくなくていいから。勝手口の電気、点けておかなくていいから。
」
…いや、それは前にも言われましたけど、
最近、アナタ、勝手口の電気は『自分で点けっぱなしで出かけてる』から。
だいたいさ、狭くて真っ暗なあの勝手口から入るのって、ちょっと危ない。
足元には姑様の沢山の履き物。置きっぱなしのダンボール…
そういうものが散乱してて…。
あれ、いつ片付けるんだよっ？

それでも、口答えするのが面倒だったので、
アタシは謝ることにした。
「ああ…。気がつかなくて…。ごめんなさいね。」

追い討ちをかけるように、姑様は言う。
「電気代、もったいねぇからな。これからは、無駄な電気はこまめに消さねーばダメだ！」
…なんか…だんだんムカムカしてきた。
姑様のことを思ってやったことで、
逆にクドクドと文句言われるなんて。
しかも、姑様だって、無駄電気使ってるくせに。
例えば、床暖房の設定温度…熱すぎるんだってばよ！
あれじゃ、ケツ火傷するって！
「寒い寒い」と訴えるから、エアコンの温度高めにしてあげたら…
「なんでこんなに高くするんだ！」ってあとで文句言うし。
…だったら、ガッチリ厚着しろ！

同居始めた時、『電気代は折半で…』と言ったら、
『いや、自分が払うから』…と言ったのは、
ご自分ではないですか？