岡山の名門、岡山国際ホテルの名前が今年10月1日をもって消えることになった。新名称は「ホテルオークラ岡山」。同ホテルは現在もオークラホテルズ&リゾーツのメンバーホテルだが、㈱ホテルオークラが資本参加するとともに改称するもの。
岡山国際は昭和48年開業、地元有力企業が共同出資して設立されたいわば岡山の迎賓館的存在。しかし、市街地から離れた立地が災いし近年駅前地区に続々と進出するチェーンホテルと比べ不利な状況にあり集客に苦労している様子。そこで、有力ホテルチェーンである「オークラ」との提携関係を緊密化することで営業力を強化することが狙いと思われる。
私も昨秋利用したことがあるが、秀でたソフトには感心させられた。ハードも逐次リニューアルを図っているが、市街地からバスで約30分という距離は集客上大きなハンディといえるだろう。オークラを前面に出すことでどの程度の効果があるのか不明だが、名門の名が消えることは寂しさを禁じ得ない。
素人の方にはわからないと思いますが。
仕事のできる社員はみんな辞めました。
残っているのはどこにも行けない人たちです。
バカな経営者に賢明な社員はついていけないものです。
このホテルと何らかの関係がおありだったようですね。経営難に陥っていただけに関係者の方々は様々なご苦労をされたことと思います。私の勤務するホテルも同様です。バブル時代にホテルとは無関係の人間がトップの座につき散々玩具にして負債の山を残して別の会社へととんずらしました。その後、若手を中心に多くの社員が希望を失い去って行きました。
ただ、このような現象は日本中のホテルが何時直面してもおかしくない問題だと思います。日本のホテルはあまりに基盤が弱すぎる。何時までたっても投資の対象程度にしか思われていません。利益が出なければ右から左へ売り飛ばされるだけ。
一点気になること。素人にもわかるようにサービスできるのが仕事の出来るホテルマンではないでしょうか。玄人にしかわからない仕事ができたってそれは単なる自己満足だと思いますが。
“やすたか”と申します。
以前はすばらしい従業員がいたと思います。
仕事帰りに「アイスを買いにコンビニに行きたい」という宿泊客と出会い、自家用車でコンビニ・ホテル間を送迎した女性社員、そんなエピソードを「いい後輩をもてて幸せだ」と嬉しそうに話す彼女。
自分のミスで上司に頭を下げさせてしまった後輩に「上司は謝るのも仕事。次に繋げればよい」と励ます女性社員、「誘惑に負けるな」といつも周囲にサービスマンとしての志を背中で示した男性社員。
そのメンバーに会いたいとどんなに熱望しても、もう会えない。
高い志があるものはそのぶん譲れない姿勢がある。
退職の原因についてひとりの社員と話す機会がありましたが、とても言葉で表せるものではないし、言えないことが多すぎると言われました。
ひとつ誤解があるといけないので書くと現社長はホテル出身のようです。
私もある行事でお会いしたことがありますが、オレオレという前に出る勢いを感じる方ではありました。
それから最後に。
ホテルマンは自己満足の世界を大切にしなければ一流とはいえないと思います。
言われたことをするのではなく、一歩先を読んでする。
それがお客様に気づかれなくてもいいのです。
自分に対しての目に見える評価を期待しているのではありません。
例えばあなたが宿泊してお帰りになられてから『もう一度泊まってみたい』そう思っていただけたらそれこそがホテルマンにとっての幸せなのですから。
人知れずゲストのために心血を注ぐ同僚たち、志半ばにして辞めざるを得なくなった仲間たち、そして、辞めざるを得ないよう仕向けられた上司。残念ながら私も今まで何人もそういう人たちを見てきました。そして、トップが代わり経営も安定してきた今も人数は減ったもののやはり同様の状態は続いています。ホテルのみならず、組織にはつきものではないかと思いますが。
自己満足についてやすたかさんの言わんとされていることは分かりますが、自己満足の評価をするのはあくまでも自分であって、果たしてお客様が喜ばれたかどうかは分からないんじゃないでしょうか?場合によっては大きなお世話だと思われているケースもありがちではないでしょうか?
どう、客観的に評価するのか非常に難しいとは思いますが。それを考えれば最近流行の「成果主義」という社員評定の方法をホテルに導入するのは如何なものかとも考えます。
発表しているメイン銀行出身の社長も苦渋の選択のように思えました。