ホテル屋日記

誰もが旅を楽しむことができるための情報を発信していきます。

ホテル屋で良かったと思うとき。

2006-08-28 17:14:15 | Weblog

ホテル屋というのは因果な商売である。カレンダーに関係なく出勤し、時計に関係なく勤務に就く。おまけに重労働で待遇も他業種に比べ恐ろしく劣悪である。
しかし、年に何度かホテル屋で良かったとしんみり思うことがある。先日もそういう瞬間があった。1ヶ月ほど前に当ホテルのレストランを貸切にして大阪府下某高校の同窓会をお世話させていただいた。その中に車椅子の男性をお見かけした。後で幹事さんに聞くと末期の癌とのことだった。引きこもりがちになっているのを説得、無理矢理引っ張り出したそうである。久し振りに外出し、昔の仲間たちと再開し楽しそうな表情が印象に残った。
そして、1ヶ月後幹事さんからメールが届きその方が亡くなられたことを知らされた。人生最期の1ヶ月良い思いでが作れたことと思いますと締めくくってあった。病室の天井ばかり見詰めて最期のときを過ごすのに比べて何と人間的な最期を送られたことだろう。無理にでも誘い出した旧友の皆さんに敬意を表さざるを得ない。祖父や父の最期に立会い終末期医療のあり方に疑問を抱いていた私は率直にそう思った。
ほんの僅かではあるが、その貴重な時間を提供する手助けをできたことにある種の満足感を得ることができた。こういう瞬間があるからホテル屋は辞められないのだ。


堂島ホテルグランドオープン!

2006-08-26 00:21:09 | Weblog

アンビエント堂島ホテルがオーナーが変わったことをきっかけに堂島ホテルとして新生オープンした。一応8月8日付けとはなっていたが、その時点ではまだまだ改装工事の真っ最中。今日25日、1階のかつてはフロントロビーだった場所にメインダイニングTHE DINERがオープンしようやく本格オープンした。このホテルは昭和59年堂島ホテルとして開業。数年後にまだ老朽化もしていない建物を取り壊しバブルの申し子のような石張りの重厚な外観、キンキラキンのインテリアでインターナショナル堂島ホテルとして再デビュー、四ツ橋筋沿いの用地を買収し念願の表通りにエントランスを構えることとなった。ところが、バブルが崩壊し経営会社が二転、三転し中には偽装倒産した企業もあるなど何かと胡散臭い話題の絶えないホテルだった。名称もマークスGホテル堂島、アンビエント堂島ホテルと度々変更された。数年前には1階部分になんと葬儀社が入居するなど全くわけの分からない状態に陥っていた。
そして、この度飲食店経営を手がけるシンワオックス㈱が経営権を取得、この新しいオーナーは並々ならぬ情熱を注いでホテル全体をリニューアル、従来の成金趣味のインテリアをオーセンティックモダンをコンセプトにすっきりしたインテリアにまとめ上げた。この大仕事を任されたのはホテルクラスカをプロデュースした中村貞裕氏である。
今回、新しいオーナーを迎え、気鋭のプロジェクトチームによって生まれ変わった堂島ホテル。私も早速THE DINERでコーヒーを飲みながらこのホテルの前途に幸あらんことを念願したのである。


大阪東急ホテル取り壊し本格化

2006-08-09 00:12:26 | Weblog
今年3月の閉館後もほぼそのままの姿で茶屋町の阪急村を見下ろすように建っていた大阪東急ホテルの取り壊し作業が本格化してきた。完全に防音シートで囲まれた中作業が進められているようだ。
跡地にはアーバンコーポレーションが24階建ての複合商業ビルを建設しテナントとしてホテルも入ることになっているが、どのホテルが出店するのかは今のところ公表されていないようだ。http://www.urban.co.jp/news_contents.html?id=521

千里丘から毎日放送が消える!

2006-08-07 02:33:34 | Weblog
新聞によりますと毎日放送が千里放送センター(大阪・吹田市)の土地を売却するという。現在番組のほとんどは本社(茶屋町)とUSJスタジオで制作されており広大な千里放送センターの維持費が無駄であるという理由である。かつてのキャッチフレーズ「花と緑の丘」も過去のものとなってしまうのか。
千里放送センターにはたくさんの思い出がある。高校、大学の頃私は放送業界に少なからぬ興味を抱いており、特にラジオの人気番組だったヤンタンことヤングタウンにはのめりこんでおり毎日のようにハガキを書いていた。公開放送があると聞くと10枚、20枚と応募ハガキを書きラジオ第一スタジオ、第七スタジオ、ミリカホールには何度出かけたことだろう。
私がテレビのクイズ番組に初めて出場したのもミリカホールでの収録だった。当時の国鉄千里丘駅から送迎バスに乗り込んだだけで興奮していたものだ。その千里放送センターが消えるとは何とも寂しい。
どのような用途に使われるのか今のところ決まっていないそうだが、場所柄やはり大規模マンションにでもなるのだろうか。

シティプラザ大阪で乾杯!

2006-08-05 02:27:45 | Weblog
このHPでも過去何度も紹介してきたシティプラザ大阪。7月7日にオープン以来ようやく利用する機会がめぐって来た。金沢の友人が来阪するというので同じ大学時代の同期で歓迎の宴をということになり前から目をつけていたこのホテルの14階にある居酒屋「TATSUMIYA」(龍宮)で一席設けることになった。この店はホテル最上階14階のスパ施設の一角にあるこじんまりした場所である。もちろん眺望は最高である。
ホテルに着くとロビーにもエレベータの中にもジャージ姿の集団が目立つ。大阪を中心に開かれているインターハイの選手たちだろう。おかげで大阪のホテルは何処もジャージ軍団に乗っ取られている。
私が着いたときには既に宴は盛り上がっておりエレベータホールまでKの大きな声が響いていた。あらためて乾杯ということになり既に40代も半ばを迎える同期がグラスを重ねる。
静かな店内でわれわれのテーブルだけお下劣な話題が大声で飛び交っており周囲の皆さんにはご迷惑をおかけしたことと反省しております。
それにしてもこのシティプラザ大阪、公共の宿とは思えない充実した施設をリーズナブルな料金で利用できるとあって人気を博すものと思われます。ジャージ軍団が去った頃再訪してみようと思います。ちなみに本日の勘定は6名で¥21000也!