ホテル屋日記

誰もが旅を楽しむことができるための情報を発信していきます。

三菱のバス

2004-10-27 22:33:04 | Weblog
今日はバリアフリーの話をお休みにしてチョット困ったバスの話を。
先日、欠陥でお馴染みの三菱ふそうトラックバス製の大阪市バスの非常口横の可倒式座席がブレーキ時のショックで乗客が座ったまま前方に倒れるという絶叫マシーン並みの事故をやらかしました。もちろんこれも欠陥であります。
さて、三菱製のバスはその後どうなっているかと言いますと、写真のとおりです。欠陥座席とその後ろの席はロープが張られ、おまけに欠陥による事故の恐れがあるので使用できませんとの張り紙。
ホント恥を晒しながら日々走っているのです。

なぜホテルは補助犬ステッカーを貼らないのか?

2004-10-24 14:13:28 | バリアフリー
身体障害者補助犬法が完全施行されて1年が経過しました。
施行当時は盲導犬との同宿を拒否した公営宿泊施設が記事になったりしましたが、その後話題性が乏しくなってきたのかあまり話題に上らなくなりました。それでは、問題が無くなったのかというとそうでもないようです。この法律の適用対象となる民間施設のうちホテル、百貨店、スーパーなどは概ね企業形態で経営されているので法律の認知度も高いが、問題は個人経営の飲食業にあると言われています。(大阪府担当者)まだまだ、そのレベルまで浸透していないのが現状だそうです。
さて、今回問題提起したいのは、ホテルの認知度向上に対する消極的な姿勢です。百貨店等量販店ではほとんどの店舗で玄関付近の目立つ場所に「補助犬同伴可」のステッカーが貼られていますが、なぜかホテルではほとんど見かけません。大阪市内の主要ホテルではオータニと都程度です。私も勤務するホテルでステッカーの貼付を提案しましたが、「法律で拒否することができなくなったので今更不要」との回答が帰ってきました。それでは、百貨店などはなぜわざわざ掲示しているのでしょう。それは一般客にも広く告知することで認知度を向上させ補助犬ユーザーとの摩擦を避けることを狙ってのことだと思います。ホテルにはそういう視点が欠如しているのです。なぜ、ホテルがこの法律の適用を受けているのか。それは民間施設の中でも不特定多数の人々が利用する公共性の高さ故なのです。それをホテルは十分に認識できていないのです。
私は、再度ステッカー掲示を提案するつもりです。ホテル業を単なる水商売から脱却させるためにも。

もし、補助犬ステッカーを掲示しているホテルを見かけられたらお知らせ下さい。

筆談ボードを購入しました。

2004-10-16 13:52:07 | バリアフリー
私のホテルにも遅まきながら「筆談ボード」が導入されました。
メモでも代用できるという意見もありましたが、やはり機能性を考えるとボードの方が優れています。価格も¥3000程度なのでそれなりのステータスを自負するホテルにとってはもはや標準装備と考えてよいでしょう。
実は挙式を間近に控えた新婦が聴覚に障害があるため「筆談ボードがあれば・・・」と担当者に話されたのがきっかけになったのでした。従ってまずは宴会部門に2台を配置し追って他のサービス部門にも広げていこうと考えています。

「サービス介助士」を目指して。

2004-10-13 19:18:28 | バリアフリー
一時ホームヘルパーの資格取得がちょっとしたブームになりましたね。私の勤務するホテルでも何名かが見事合格しました。でも、われわれの業務に限って言えばホームヘルパーはチョット重過ぎるんですね。文字どおり在宅介護に対応したものですから。ホテルではそこまで踏み込んだサービスをすることは通常考えられません。さらに施設での実地研修も必須となっている為勤めながらの取得はなかなか難しいのが実情です。
そこで、目にとまったのが「サービス介助士」という資格です。NPO法人「ケアフィット協会」が認定する民間資格ですが、内容はホームヘルパーから在宅介護に関するカリキュラムを削ったようなものです。ちょうどホテルスタッフにはぴったりですね。通信教育と2日間の実習をこなして検定試験を受けるシステムなので仕事を持っていてもそれほど負担にはならないと思います。最近、電鉄や流通関係で社員にこの資格を取得させている会社が増えていますので今後サービス業には不可欠な資格になるのではないでしょうか。私も障害を持つ身ですが、体が動く内に取得しようと思っています。

バリアフリーな船「はまなす」

2004-10-11 22:29:52 | バリアフリー
今年7月1日に画期的なフェリーが登場しました。舞鶴と小樽を結ぶ新日本海フェリーの「はまなす」、「あかしあ」の2隻です。大型フェリーとしては護衛艦並みの国内最高速の31ノット(約56km)で従来30時間を要していたこの航路を20時間に短縮するという快足振りです。接客設備も充実しておりバルコニー付のスイート、特等室はクルーズ客船にも劣らない豪華さです。バリアフリー設備も客室、浴室にBF対応の配慮がなされています。関西と北海道の船旅をより快適にしてくれそうです。
画像は「はまなす」のS寝台BF対応タイプです。通常のタイプに比べスペースにゆとりがあり、ベッド周りには手摺りが設置されています。

クイール育ての親多和田さんの講演会

2004-10-07 23:57:36 | バリアフリー
今日は、講演会の情報をお届けします。

今や日本一有名な犬になった盲導犬クイール。
そのクイールを育てた盲導犬訓練士多和田悟さんの講演会が大阪で開かれます。
11月12日(金)19:00~21:00、大阪市弁天町市民学習センター。
希望者は往復ハガキで同センター宛に申し込んで下さい。
定員は120名、応募者多数の場合は抽選になります。

詳細は下記URLにアクセスして下さい。

http://www.city.osaka.jp/kyouiku/event/ben_0411_modoken.html

写真の犬は本件とは全く無関係です。

初めての誘導歩行。

2004-10-03 23:46:33 | バリアフリー
先日、仕事からの帰途のことです。
京阪淀屋橋駅で電車を待っていると白杖を突いた男性がホームを歩いているのを見かけました。
この駅のホームは幅が狭く階段、ベンチなど障害物が多く帰宅ラッシュの時間帯とあって混み合っていました。案の定男性は柱やベンチに座った人にぶつがりながら歩いています。「これはいかん!」。今こそ日頃職場のバリアフリー研究会での成果を試す時、とばかり男性に駆け寄り「誘導しましょうか?」と声掛け。「お願いします」とのこと。それではと、左斜め前に立ち右肘を軽く曲げ持ってもらうんだったな。「どちらまで」、「とりあえず階段まで」。しばらく進むと大きな障害が。売店、階段の構造物があり歩けるスペースが1.5mほど。更に電車待ちの人もいる。狭い場所を通過するときは「狭い場所を通りますから私が前に出ますよ」と声を掛け斜め前から真前に位置を変える。よしよし難所も無事通過。「階段がありますが、大阪向き、京都向きどちらへ?」、「大阪向きへ」。「ここから階段になります」、「それじゃ、ここまでで大丈夫です。手摺がありますから。ありがとう」。「お気をつけて」。
よしよし、なかなかやるではないか。
と、いうことで私の初めての誘導歩行はドキドキ、ワクワクのうちに終わったのでした。