ホテル屋日記

誰もが旅を楽しむことができるための情報を発信していきます。

ハンコ一発五千円

2007-05-31 12:21:53 | 医療
私は障害厚生年金を受給している関係で社会保険庁から「障害状態確認届」が送られてきた。障害程度の改善等があれば給付の見直しなどがあるらしい。
ちょうど昨日が受診日だったので主治医に記入をお願いした。診察も終わり精算のとき驚いてしまった。なんと1枚の診断書の文書料が5250円!
国立大学付属病院での話だが、いわゆる公印というやつを押捺してもらうとこの料金になるらしい。いくらなんでもこの料金は高過ぎた!何が根拠になっているのだろうか?
かつて、総合商社の鉄鋼部門で「ガチャ万」という言葉があった。鉄材をガチャンと切るだけで、つまり取引の仲介だけで1万円儲かるという意味らしい。それよりもエゲツなく感じる。

バリアフリーとノーマライゼーション

2007-05-27 18:08:35 | バリアフリー
先日、関西のA電鉄に投書をしました。私はパーキンソン病を患っており、薬が効いていなければ歩行障害が起こります。酷いときは立っているのも困難なほどです。
よく利用するA電鉄のターミナル、B駅には乗車ホームにはベンチがありますが、降車ホームには全くありません。時々乗車したときには薬が効いていてもB駅で降りるときには効果が落ちているという現象が発生します。そこでA電鉄にB駅の降車ホームにもベンチを設置して欲しいという主旨の要望を同社のHPを通じて行ったのです。
早速、次の日にB駅の幹部の方から電話がありました。内容はというと「ラッシュ時のことを考えるとベンチを設置することで人の流動を妨げること。浮浪者等の温床となることなどの理由でベンチの増設はできない」とのこと。「その代わり駅員がサポートするので遠慮なく声をかけてほしい」と提案がありました。それに対し私は「忙しい駅員さんの人手を借りるのではなくベンチさえあればしばらく休むだけで解決する」と返しましたが、「そういう時のための休憩室も用意している」とのこと。非常に丁寧に受け答えしていただいたこともあり、そこまでで電話を置きましたが、どうも納得できません。
バリアフリーに関しては法律の基準もあり年々充実しているようですが、できるだけ他人を煩わせず行動したいという障害者心理が理解してもらえていない様子です。
ハード面の整備や、介助技術の研修も重要ですが、その前提としてノーマライゼーションの理念も徹底していただきたいですね。

ホテル屋が見たホテリアー 3

2007-05-25 12:04:18 | テレビ

鳴り物入りで登場した日本版「ホテリアー」。視聴率が8%前後に低迷し、かなり苦戦の模様。私も過去辛口の感想を書いてきたが、昨夜(5/24)OA分はなかなか良かったな。
小田桐(上戸)のセリフ「ホテルはただの箱じゃないんです!」。そうなんだ、単なるコンクリートの箱ではない。事実、同じ建物、名称でも経営者が変わることで全く風合いの違うホテルになるってことはよくあることである。
それから、30年前新婚時代に東京オーシャンホテルに宿泊したという初老の夫婦がそのときと同じ客室に泊まりにやって来る。当時ワケありで結婚式を挙げられなかったこの夫婦にGM以下スタッフがチャペルでの挙式をプレゼントする。そんなことあるわけないじゃないか、と言うなかれ。
ホテル屋という職業は宴会にしろ宿泊にしろゲストの心の中にある目的、理想をいかに引き出し、実現していくかというところに難しさがあり、面白さがあるのだ。その面白さを感じることができなければ、こんなに待遇の悪い職業は続かない。
手前ミソながら私の経験で具体例を挙げさせていただくと、こんなことがあった。

[宿泊編]
客室予約を担当していた頃一本の電話を取った。個人の宿泊問い合わせだったが、中身は少々違っていた。「自分の母親をお宅に泊めてやりたいんだが、実は末期ガンで余命幾ばくもない。死ぬ前に一度泊めてやりたい。ストレッチャ―でしか移動できないし、点滴、酸素などいろいろと部屋に持ち込まないといけないが、受け入れてくれるだろうか?」。
ここは親孝行な息子さんのリクエストになんとか応えたい。ストレッチャーでしか移動できないゲストの動線をいかに確保するかなど苦労はあったが、最終的には希望に添うことができた。

[宴会編]
知り合いがOGであることから、ある高校の同窓会を受注した。出席者の中に末期ガンを患った男性がいた。長い闘病生活でここ数ヶ月は病院から出たことがないというこの男性を半ば無理矢理引っ張り込んだのだそうだ。
それからちょうど1週間、その方は亡くなった。幹事さんの話では同窓会に出席できて本当に楽しかったと何度も繰り返されていたらしい。われわれが特に何をしたというわけではないが、そういう時間、空間を提供できたということはホテル屋として本望である。

いずれも取りようによっては暗い話になるかもわからないが、ホテル屋をやっていて良かったと感じる一シーンである。マニュアルで動くことしか教えないホテルに勤務していてはわからなかっただろうが。

ちなみに今回の視聴率はちょっと持ち直して9.3%。 


デジカメ新機種導入

2007-05-19 23:19:01 | Weblog

この度、デジカメを買い換えました。今まではメインをオリンパスμ600、サブをフジFinePix A202という陣容でしたが、μ600に深刻な故障が発生して使用不能に。サブのA202は既に古典的とも言えるスペックで携帯のカメラの方が上という有様。そこで思い切って買い換えることに。
乏しい予算の中で種々検討を重ねた結果キャノンパワーショットA460に決定。今春発売されたばかりの製品で廉価な割には一通りの機能を備えているほか、なんといっても光学ファインダーを装備している点が気に入りました。伊丹空港でヒコーキ撮影をする際モニターだけでは日光に負けて見え難く、高速で移動する被写体をフレームにきちんと入れ込むには勘に頼らざるを得ませんでした。
コジマ電気で¥14800。これから何年間酷使に耐えてくれるやら。


明日から職場復帰します

2007-05-18 20:13:32 | Weblog

昨年秋より持病のパーキンソン病に加えうつ病を発症し医師から自宅療養を指示されてから早くも半年になります。長い長い冬眠でした。

しかし、家にいてもストレスはたまります。特にウチのように嫁が病気に理解を示さない場合は療養どころではありません。まるでズル休み扱いですからね。これなら会社の方が居心地が良いわい、ということで主治医に無理を言い就労可能の診断書を書いてもらいました。不安は拭えませんが、生活費の問題もあるんで特攻隊の精神で明日出撃、いや出勤します。

土曜日に出て来いというのがホテル屋らしいでしょ。


おかしいぞ、最近の交通機関

2007-05-14 11:41:13 | 乗り物
特に調べたわけではないが、GW前後に交通機関で考えられないミスが多発していた気がする。
空では北海道国際航空(エアドゥ)のB737が定期検査で機体に亀裂が見つかり修理期間が長引きGW中も運航できなくなり、最多忙期に数十便が運休。当然予約はフルブッキングの状態だっただろうし振替先の各航空会社も時期が時期だけに救済は困難だっただろう。経営環境の厳しい会社だけに手痛いロストビジネスになっただろうと他人事ながら心配してしまう。
陸ではまず、JR東日本の指定券発券ミス。プログラムのエラーとやらで大量の空席がありながら空席照会しても「満席」の回答が出るという珍しい不祥事。
そして、JR西日本。こちらは山陰本線の臨時特急の列車組成を間違え、本来1両全車がグリーン車のはずが、車両基地からやって来た列車は間違って半室グリーン車(1両の半分がグリーン、残りが普通席)を連結していた。当然グリーン指定席券を購入した乗客の何人かは普通車に変更を余儀なくされた。
そして、交通機関ではないが、例のエキスポランド風神雷神の死亡事故。
なんか、日本中が無理し過ぎというかお疲れさん状態というか。
もっと、しっかりしなさい!

ホテリアーピンチか!?

2007-05-13 13:53:07 | テレビ
テレ朝のドラマ「ホテリアー」の第4回放送分(5/10)の視聴率は過去最低を更新する7.5%と出た。11.1→8.0→8.6→7.5という状態。この内容では今後V字回復は見込めないだろう。
原作のホテリアーがあれだけの人気を博し、そのリメイクということで視聴者は当然原作以上のものを期待する。しかし、この日本版にはそれだけの気概が感じられない。ヨン様を適当に登場させとけば何とか視聴率は稼げるだろうという安易さが見え隠れする。他のキャストもはっきりいってミスキャストとしか言いようがない。軽すぎるのだ。製作者はホテルというものをあまりご存知ではないのでは?という疑問すら頭をもたげて来る。

阪急+阪神=H2O

2007-05-11 10:35:07 | ニュース
阪急百貨店阪神百貨店を統合する持ち株会社の名前が「H2Oリテ-リング(㈱」に決まったそうだ。HANKYU、HANSHINのH。OSAKAのOを取り、水の原子記号を表し水都大阪を表しているとのこと。
将来構想としては現在の阪神百貨店本店と隣接する新阪急ビルを統合し超高層ビルに改築する案が浮上しているようだが、阪急、阪神の棲み分けをどうするのか難しい問題だろうな。

ホテル屋が見たホテリアー 2

2007-05-10 22:37:06 | Weblog
なんだ、なんだ、この拙速な展開は! ゲストの子供が行方不明になる。それに絡めて水沢の過去が見えてくる。水沢の正体がバレ、ホテル側が勝手に荷物を移動する。(こんなことホテルにとっては自殺行為)。大日東産業社長令嬢であるウエイトレスがいきなりGMに愛情を告白するなどなど、原作の2.3話分が一気に進行したような感じ。来週は小田桐が水沢に付いてアメリカに行くという。
この展開はひょっとして途中打ち切りを暗示しているのか?初回の後は視聴率ヒト桁台やしなあ。

パーキンソン病に遺伝子治療

2007-05-08 01:22:41 | 医療

今日のニュースでパーキンソン病患者に対し国内初の遺伝子治療が行われたとの報道があった。私もパーキンソンを若年発症し既に10年ほどの付き合いになる。ちなみにこの病気は神経伝達物質であるドーパミンを分泌している中脳黒質が何らかの原因で変質しドーパミンの量が減少し運動機能が低下するという難病である。
現在は薬品でドーパミンを補給する対症療法が主流である。(ドーパミンは直接吸収されないためLドーパという物質を投与し消化器から吸収、ドーパミンに変化させている)。ただし、副作用が強く、それを軽減する薬などを併用するので5~10種類を服用する必要があり長期にわたると効果が低下するという問題がある。それに所詮は対症療法である。
今日のニュースを食い入るように見たが、ある遺伝子を脳に移植し薬の効果の低下を食い止めるというもの。なんだ完治するわけではないのか。
そう言えばH大病院の主治医の先生が「近々、Lドーパの効果を安定させる新しい薬ができますから」って言ってたしなあ。当分はその新薬で希望をつなぐか。
一刻も早くES細胞による根本的な治療法の確立を願う。

最近厚生労働省からパーキンソン病患者の人数が増加しているため難病から除外し治療費の公費負担を廃止しようという動きが出ているが、正に本末転倒。木っ端役人が考えそうな常識はずれな考えである。