よく利用するA電鉄のターミナル、B駅には乗車ホームにはベンチがありますが、降車ホームには全くありません。時々乗車したときには薬が効いていてもB駅で降りるときには効果が落ちているという現象が発生します。そこでA電鉄にB駅の降車ホームにもベンチを設置して欲しいという主旨の要望を同社のHPを通じて行ったのです。
早速、次の日にB駅の幹部の方から電話がありました。内容はというと「ラッシュ時のことを考えるとベンチを設置することで人の流動を妨げること。浮浪者等の温床となることなどの理由でベンチの増設はできない」とのこと。「その代わり駅員がサポートするので遠慮なく声をかけてほしい」と提案がありました。それに対し私は「忙しい駅員さんの人手を借りるのではなくベンチさえあればしばらく休むだけで解決する」と返しましたが、「そういう時のための休憩室も用意している」とのこと。非常に丁寧に受け答えしていただいたこともあり、そこまでで電話を置きましたが、どうも納得できません。
バリアフリーに関しては法律の基準もあり年々充実しているようですが、できるだけ他人を煩わせず行動したいという障害者心理が理解してもらえていない様子です。
ハード面の整備や、介助技術の研修も重要ですが、その前提としてノーマライゼーションの理念も徹底していただきたいですね。