「敵襲だあ!」
「なだれ込んでくるぞ、逃げろ」
高麗軍が突如山陰から攻撃してきた。
張亮率いる唐軍は陣屋づくりにかかっているところであり
木材きりだし、土掘りと分散し
しかも甲冑をつけている者はすくなかった。
驍勇を誇る高麗軍の精鋭はみるみる斬り立てていった。
「総崩れだ、本陣も危ないぞ」
まだ幕すら張っていない本陣は丸見えである。
しかし亮は床几に座ったまま微動すらせず前を見つめていた。
それをみて敗走しようとした将軍張金樹らは立ち止まって叫んだ。
「恥を知らぬのか、本陣をみよ」
「大総管がみておられるのだぞ」
「おまえらは唐の精鋭であろう」
将兵達も本陣の亮の姿をみて励まされ逆襲に移った。
数に勝る唐軍が立ち直ると、高麗軍は撤収し始めた。
実は臆病な亮は腰が抜けて立てなかっただけであった。
「なだれ込んでくるぞ、逃げろ」
高麗軍が突如山陰から攻撃してきた。
張亮率いる唐軍は陣屋づくりにかかっているところであり
木材きりだし、土掘りと分散し
しかも甲冑をつけている者はすくなかった。
驍勇を誇る高麗軍の精鋭はみるみる斬り立てていった。
「総崩れだ、本陣も危ないぞ」
まだ幕すら張っていない本陣は丸見えである。
しかし亮は床几に座ったまま微動すらせず前を見つめていた。
それをみて敗走しようとした将軍張金樹らは立ち止まって叫んだ。
「恥を知らぬのか、本陣をみよ」
「大総管がみておられるのだぞ」
「おまえらは唐の精鋭であろう」
将兵達も本陣の亮の姿をみて励まされ逆襲に移った。
数に勝る唐軍が立ち直ると、高麗軍は撤収し始めた。
実は臆病な亮は腰が抜けて立てなかっただけであった。