クワトロ郎

人生の彩りをアレコレ描いたり、歌ったり、知恵しぼったり、
牛乳しぼったり、  ん?  てな具合で
オヤジギャグ三昧

♪ノートルダム・ド・パリ(東急シアターオーブ)

2013-02-28 22:49:45 | ♪聴きライブ・舞台


http://theatre-orb.com/lineup/13_ndp/

********以下上記HPより引用***********
[2013/2/27(水)~3/17(日)]
『レ・ミゼラブル』のヴィクトル・ユーゴーが描いた、もう一つの愛の物語
アニメーション『ノートルダムの鐘』の原作でもある、ヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』を、リュック・プラモンドン(作詞)、リシャール・コッシアンテ(作曲)がミュージカル化。1998年のパリ初演以来、世界15カ国で上演され、約800万人が涙したフランス版ミュージカルが初来日。ロック、ポップス、ラテンなどの様々な要素を取り入れた50曲を超える楽曲と、クラシック、モダン、ストリートなど多彩なダンスで物語を展開する。映画『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などでアカデミー賞、グラミー賞に輝くウィル・ジェニングスの英語訳詞にも注目。
※日本語字幕付

あらすじ
15世紀末のパリに流れ着いたジプシーの一団のなかに、エスメラルダという娘がいた。妖艶な美しさと純粋な心をあわせ持つエスメラルダに、多くの男たちが想いをよせる。そのなかには、近衛隊長のフェビュス、ノートルダム大聖堂の司教フロロ、そして孤独な鐘つき男のカジモドがいた。婚約者のいる身でありながらエスメラルダに惹かれていくフェビュスと、聖職者として許されない感情にさいなまれるフロロ、そして己の醜さを呪いながらも、一途な恋心を募らせていくカジモド。3人の男たちの愛と欲望が渦巻くなか、エスメラルダの想いはフェビュスにあった。しかしある夜、エスメラルダと密会したフェビュスが何者かに刺され、罪を着せられたエスメラルダは投獄されてしまう。カジモドはエスメラルダを救出し、ノートルダム大聖堂にかくまうのだが、パリでは暴動が起きていた。混乱のなか、再び捕らえられたエスメラルダに死刑が宣告される。そして―――.
********引用終わり*******************

今日、お休みをもらって、家内と二人で見てきました。

とても良かったです。歌はメロディアスで、エギゾチックで感情豊か。踊りも、ブレークダンス、バクテン、サーカスの空中ブランコなどありとてもダイナミック。

で、いつも難癖をつけるクワトロ郎(すでに出来た事の上に、さらにもう一つ抜け出てたい、出てほしい、という想いがいつも付いて回るという、永遠に満足できない性根)、今回は2点。

1.カジモドがそこまでヒロインを恋し焦がれるまでなった理由やキッカケが明確に描写されないので、中盤から後半に向けての、彼の心の叫びに対し、心情移入しにくい。

2.字幕の訳が、結構訳者が、自意識過剰で、原詞に対し随分と思い入れなのか、脚色なのか、いじっている。イメージとして、72色あるのに、12色セットの色鉛筆で描いちまいました、みたいな?
一例として、Esmeralda(ヒロイン) is a splendor in the court of Miracle. を エスメラルダは「奇跡の庭(ジプシーや浮浪者の一群が名乗っている名前)」の女王だ、と訳していることをあげよう。

Splendorが訳しづらかったとは思う。しかし、よりによって、女王とは。Splendorは豪華、華麗、壮麗、雄大、素晴らしい、見事、輝き、などという意味である。女王と言う言葉でイメージされる内容は人によりいろいろ異なるであろうが、どうしても”支配”しているイメージが付きまとう。しかし、ここでSplendorと言っているのは、彼女に、虐げられたものたちが、明るい希望の輝きを見出しているということである。”支配”ではなく”希望”である。よって、僕なら、エスメラルダは「奇跡の庭」の希望の光だ、と訳す。

たかが、一語の訳でここまでこだわる必要があるのか?わからないが、ただ、僕は、今日、あの場面で、字幕を見ていて、歌が表わしていた感情と明らかに異質なものを感じて、非常に違和感を抱いた。これ以外にも、何箇所かあったが、もう何だったかは忘れた。

一言で壊れてしまう人間関係もあることは、誰もが経験しているだろうから、一言の大事さもわかってもらえるであろう。

翻訳家は、言葉の置き換え屋ではない。心情の表現者でなければつとまらない。と、偉そうに思ったわけだ。

が、全体的には、音響、舞台、歌、ダンス、演技、とても素晴らしかった。興味のある方は、東京で3/17まで、渋谷東急オーブシアター。大阪で、3月21日(木)~3月24日(日)梅田芸術劇場メインホール。名古屋で、4月5日(金)~4月7日(日)愛知県芸術劇場大ホール。

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