1925年作。
ロバート・レッドフォードや近年ディアプリオ主演で映画化された「華麗なるギャツビー」
マンダムの男性用化粧品ブランド「ギャツビー」も、これを拝借してできた。
20世紀を代表する文学の一つ、という評判だが、はてさて。
ある意味、人もうらやむ上流階級の華麗さの中に、どろどろした人間模様があり、それはついには悲劇に至る。というメロドラマ。語り手は、つねに傍観者的冷淡さで、主役ギャツビー氏とその関係者、そして自分自身を、生活リズムの中に置き去りにしている。そこに意志は見られない。流れていく。まさに現代人の物語であろうか。
村上春樹とか、ヘミングウェイとか、絶賛しているらしい。私には、メロドラマ。すまん。