IT営業をやっている人が考えてること

●日本の株が中心の投資。ルール決めずにテキトーにやって、テキトーに儲けるスタイル。

要件定義後の再見積 2

2015-02-17 15:49:58 | IT営業(BtoB)
前回の記事はこちら

要件定義をして見積が膨れないようにする、というのはベンダー側から見たら過去の経験から「見積時に確認すべきこと」や「要件定義の進め方のノウハウ」などで抑制しようとしているが、結論からいって一定規模のシステム開発になったら見積が膨れないようにするというのは無理。

何故かというと、それは長くなるし本とかもいろいろ出ているからそれ読めば分かると思うので割愛。繰り返しになるが、個人的な感覚ではある一定規模(大体5000万以上)のプロジェクトになるとほぼ100%といってぐらい費用は増えるもの。だからこそ費用を増やさないためにどうするかということ以上に、増えた費用を顧客とどのように合意するかということがもっと重要。

自分なりにはやはりそこの交渉ノウハウはきちっとナレッジ化していきたいと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の日経20150212 わが家の工事 遅れ続出

2015-02-12 21:05:24 | 今日の日経新聞
今日の日経で気になったこと。

住宅の新築やリフォームの納期遅延で、2014年度に全国の消費者に寄せられた相談が2月で1100件を超える過去最多ペースという記事。

実は数年前に購入した我が家のマンションも予定入居日から2~3ヶ月遅れた。契約後、住んでいた家の近くだったため散歩がてら建築現場をよく見に行っていたが半年前ぐらいになってもなかなか建ち上がってこないので、大丈夫かなと思ってたら入居予定の2~3ヶ月前にレターで工事が遅れているため入居が遅れる旨とその理由(現場の地中から予想外の鉄筋の杭が見つかったそう)が写真付きで記載されていた。

マンションの売買契約は大体その1年前に交わしていたけど、その時に遅延に関するペナルティは何も入っていなかった。というか、マンションの売買契約には特に納期に関する定めが入っていない。マンションといえど物を買うことには変わりがない中、一般的な慣習で契約時に納期を定めないのは非常に違和感があった。システム開発では契約時に納期をお約束させられるwするのは当たり前。きついクライアントだと納期遅延時のペナルティまで契約書に入れるよう求めてくる。

営業の人の「信じてください」と「業界的にはこれが普通です」に完全に折れてしまったが、後の祭り。結局2ヶ月の納期遅れの実害は、着金分の利子と2ヶ月引っ越しが遅れたことによる引っ越し前住居の賃貸分、十数万×2ヶ月。賃貸とローンがほぼ同じ金額なため、毎月の支出は変わらないから実害感はあまりないけど、冷静に考えると十数万×2ヶ月はけっこう痛い。(賃貸契約の更新月とかまたいで更新料取られるとかだったらもっと最悪だった)

今思えば契約時にもう少し粘ればよかった。特記事項に予定納期を入れるとか、契約に入れられないんだったら、別途書面で予定納期をもらうとか。担当レベルにはそんな権限は無いんだろうけど、少なくとも会社に掛け合ってもらうとか。そういう交渉もせずにあっさり折れてしまったのも後悔。

その会社が特殊なのか知らないけど業界的に納期を約束しないというのであれば、それはおかしい。マンション購入時には予定納期を入れる、その納期を超えたらペナルティを払う(例えば、契約金額を年率●%で減額する)とかは普通に入って然るべき、と思う。デベロッパーは同じ契約条項を建設会社との契約に入れれば、身を切らなくて済むんだから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミスリード

2015-02-11 08:21:37 | IT営業(BtoB)
ある案件で他部署の人と一緒に客先訪問し、すぐに回答しなければならない宿題をもらった。急ぎ役割分担して進めなければならない。客先を後にして、駅前の立話で役割分担の話をするが、どちらの部署が会社の決裁をとるか意見がわかれた。話した末、他部署の方で決裁をとることになったが上司の許可が必要という。その場で上司に電話して、許可をとるという事になり電話の脇で待っていた。

「今◯◯の客先でたところで、・・・の状況で、××部署の誰々さんと話をして決裁はこちらで取る事になりましたが宜しいですか?」という主旨の電話なんだけど、電話口の上司の答えはNoだった。

脇で聞いててそりゃNoで当たり前と思った。
その仕事が、完全にこちらが主導でほぼ全部進めるかのような報告だっから。完全なミスリード。結論が先にありきなんだから、そういう方向に導かないと。嘘はいけないけど、話す事実のチョイスや類似案件などによって、いくらでも上司をリードできる。

報告が下手すぎて脇で聞いててイライラ。挙句の果てに、そちらでやる事になったのでお願いしますと、しれっと言われてさらにイライラ。

結局、こちらの上司も巻き込んで面倒な話になった。自分はこちらの上司がokと言うはずがないと予想出来てたのでお願いしたのに。

イライラが止まらない1日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラケーが増えている (日経)

2015-02-07 00:08:03 | 今日の日経新聞
ちょっと前の日経新聞に、ガラケーの2014年出荷台数が前年度比5.7%増の1058万台になったという記事があった。その要因については「スマフォの月額利用料が高いこと」と、記事では挙げられていた。

自分的にはそれも一因だけど、「MVNOの普及」も要因としてあるのでは、と個人的に思う。
要はスマフォやタブレットはMVNOで、電話は大手3キャリアまたはY!Mobileあたりのガラケーで非常にライトなプランで、というスタイルの人も増えているのではないかと推測される。MVNOもビックカメラやヨドバシのSIMなんかは月額920円で2GBも使えるプランなんかもあって、かなりお得。自分もキャリアのiPhoneはやめて、そっちにしようかと考えている。

ま、何を言いたいかというと
ガラケーの5.7%増の要因を簡単に「スマフォの利用料が高い」だけで片づけて欲しくないという事です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

要件定義後の再見積 1

2015-02-07 00:07:34 | IT営業(BtoB)
IT企業が、クライアントへ提示するシステム開発の見積条件に必ずといっていいほど付いてくるのが「要件定義(または要求分析)後の再見積。

契約前は概算の金額で見積提示を行い、仕事を着手する。そして要件定義が終わったら正式な見積提示を行う。

再見積は要件が減れば、金額は減ることもある。ただある程度のプロジェクト規模になると、往々にして当初見積よりも要件が膨れて金額増になる。この金額増について、クライアントと合意しなければならないけど、なかなか合意できないどころか揉めることもよくある。

金額がどれぐらい増えるかによって揉めるレベルが違うけど、感覚値だとこんな感じ。(あくまでも個人的な感覚)
       ↓ ↓ ↓

10%増まで(当初1億が1億1千万)・・・ほとんど揉めずに合意できるレベル
30%増まで(当初1億が1億3千万)・・・多少揉めるけどきちんと話せば合意できるレベル
100%増以上(当初1億が2億)・・・かなり揉める、合意出来ずにプロジェクトストップ、下手したら訴訟のレベル

金額増の責任は、ベンダー・クライアント双方にある。ベンダー側は業務知識、ITの知識がなくいろいろ想定不足の場合。なかには仕事を取るために意図的に最初は低い金額で提示して受注後に見積金額を膨らませる悪質なケースも(自分はクライアントとは信頼第一なので絶対やらない)。
ユーザー側も見積依頼内容がざっくりしすぎていたり、情報システム部門が主導している場合はユーザー部門との意志疎通が出来ていなく、よくよく話を聞いてみると要件が違っていたり、増えたりする。

続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする